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【注目】前日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―

Nuts <日足> 「株探」多機能チャートより

■Nuts <7612>  32円 (-29円、-47.5%) 一時ストップ安

 Nuts <7612> [JQ]が急反落、一時ストップ安に売られた。2日の取引終了後、2月26日に金融商品取引法第158条(偽計)違反の疑いで、証券取引等監視委員会による強制調査を受けたと発表しており、これが売り材料視された。会社側では、「この度の事態を厳粛かつ真摯に受け止め、引き続き調査に全面的に協力する」とコメント。また、3月2日付で森田浩章代表取締役社長が社長職を辞任し、中村健司取締役が新たに代表取締役に就任する人事も発表した。なお、業績への影響は、新たに開示すべき事項が発生した場合速やかに開示するとしている。

■HIS <9603>  1,971円 (-200円、-9.2%)

 東証1部の下落率2位。エイチ・アイ・エス <9603> が急反落。2日の取引終了後、20年10月期の連結業績予想について、売上高を9000億円から7750億円(前期比4.1%減)へ、営業利益を193億円から17億円(同90.3%減)へ、最終損益を110億円の黒字から11億円の赤字(前期122億4900万円の黒字)へ下方修正したことが嫌気された。旅行事業やハウステンボスグループ、ホテル事業を中心に、 新型コロナウィルスの感染拡大に伴う影響が見込まれることに加えて、ハウステンボスでイベント施策や入場料金改定による入場者数増加を見込んでいたものの改善に結びついていないことを考慮したという。なお、ハウステンボスでは2月29日から3月15日までテーマパークを臨時休園するが、その影響額については現在算定中で、修正予想には反映させていないとしている。

■倉元 <5216>  178円 (-16円、-8.3%)

 倉元製作所 <5216> [JQ]が急反落。2日の取引終了後、事業再生ADR手続きのスケジュールについて、スポンサー候補とのスポンサー契約の締結に向けた協議と手続きに想定よりも時間を要していることから、3月6日に予定していた事業再生改革案の決議を3月下旬に延期すると発表したことが嫌気された。

■松屋 <8237>  642円 (-30円、-4.5%)

 松屋 <8237> が大幅反落。2月銀座本店売上高は前年同月比31.6%減と発表したことが売り材料視された。

■ライトオン <7445>  483円 (-20円、-4.0%)

 ライトオン <7445> が大幅反落。2日の取引終了後に発表した2月度の月次売上高で、既存店売上高が前年同月比10.0%減と9ヵ月連続で前年実績を下回ったことが嫌気された。例年に比べて気温の高い日が多く、春の新作商品の動向は堅調に推移したものの、新型コロナウイルスの影響により、集客が著しく減少したことが響いた。商品別では、トップスではアウトドアテイストのナイロンアウターや長袖プリントTシャツ、ボトムスではメンズのイージーパンツ、ウィメンズではリブ素材のアイテムが堅調だった。なお、全社売上高は同10.9%減だった。

■アドテスト <6857>  4,990円 (-170円、-3.3%)

 アドバンテスト <6857> が大幅反落。寄り付き高く始まったものの、上値の重い展開でその後マイナス圏に沈み、東京エレクトロン <8035> 、SCREENホールディングス <7735> も朝方買い一巡後は大きく伸び悩む展開を強いられた。2日の米国株市場ではNYダウが過去最大の上げ幅を記録するなど、リスクオフの巻き戻しが顕著となった。特にインテルが大幅高に買われるなど半導体関連の上昇が目立ち、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も急速に戻り足をみせているが、東京市場では同関連株に戻り売り圧力が強い。

■Jフロント <3086>  1,128円 (-27円、-2.3%)

 J.フロント リテイリング <3086> や三越伊勢丹ホールディングス <3099> 、高島屋 <8233> 、エイチ・ツー・オー リテイリング <8242> など百貨店株が安い。2日の取引終了後に2月度の売上速報を発表しており、Jフロントの百貨店事業の合計売上高が前年同月比21.4%減、三越伊勢丹の既存店売上高が同15.3%減、高島屋の単体と国内百貨店子会社を含む17店舗合計売上高が同11.7%減、H2Oリテイの全店合計売上高が同1.8%減といずれも売上高が落ち込んだことが嫌気された。新型コロナウイルス感染症の拡大でインバウンドが大幅に減少したことに加えて、国内でも外出を控える傾向が強まったことが響いたようだ。

■ブロンコB <3091>  2,212円 (-48円、-2.1%)

 ブロンコビリー <3091> が反落。新型コロナウイルス感染症の拡大を受けて、新型コロナウイルス感染症対策専門家会議では感染が起きやすい場所として、スポーツジム、屋形船、ビュッフェスタイルの会食、雀荘、スキーのゲストハウス、密閉された仮設テントなどを上げていることから、サラダバーが特徴の一つでもある同社にも客数減を警戒した売りが出ているようだ。

■トヨタ <7203>  7,044円 (-110円、-1.5%)

 トヨタ自動車 <7203> 、SUBARU <7270> 、マツダ <7261> など自動車株が軟調。いずれの銘柄も朝方はプラスで始まったがその後売りに押され値を消す展開となっている。3日の外国為替市場では再び円高が進み、40銭程度のドル安・円高で1ドル=108円台を割り込んだ。円高で輸出採算悪化につながる自動車株には風向きがネガティブに変わっている。

※3日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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