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【注目】前日に「買われた株!」総ザライ ―本日につながる期待株は?―

霞ヶ関C <日足> 「株探」多機能チャートより

■霞ヶ関C <3498>  4,400円 (+700円、+18.9%) ストップ高

 霞ヶ関キャピタル <3498> [東証M]が連日のストップ高。2日の取引終了後、熊本市におけるアパートメントホテル開発プロジェクトに関して、地域創生ソリューション(東京都千代田区)を無限責任組合員とする「ALL-JAPAN観光立国ファンド」を出資者として招聘し協働の取り組みを開始したと発表しており、これが好材料視された。なお、同プロジェクトは、岐阜県高山市におけるアパートメントホテル開発事業に続き、ALL-JAPAN観光立国ファンドとの2件目の協業プロジェクトとなるという。

■ブイキューブ <3681>  790円 (+100円、+14.5%) ストップ高

 東証1部の上昇率2位。ブイキューブ <3681> がストップ高。同社はWeb会議など遠隔地にいる人同士を映像でつなげる配信ビジネスを展開しており、 新型コロナウイルスの感染拡大が続くなかテレワーク関連の一角として注目されている。2日取引終了後、テレワークで環境音やノイズを軽減するアプリケーション「Krisp」の無償提供を開始。また、教育機関など非営利団体向けにWeb会議サービス「V-CUBE ミーティング」を無償提供することも発表。このほか、米リアルウェア社のスマートグラスと連携した遠隔作業支援ソリューションの提供開始も発表しており、これらが株価を強く刺激する格好となった。

■昴 <9778>  4,395円 (+505円、+13.0%)

 昴 <9778> [JQ]が続急騰。同社が2日、大学受験専門予備校を運営するタケジヒューマンマインドの全株式を取得し子会社化すると発表したことが買い材料視された。

■ビーロット <3452>  1,603円 (+183円、+12.9%)

 東証1部の上昇率3位。ビーロット <3452> が続急騰。2日の取引終了後、2月21日に発表した140万株の公募による新株発行と20万株の売り出し、及び上限を24万株とするオーバーアロットメントによる売り出しを中止すると発表しており、一株利益の希薄化などへの懸念が後退したとの見方が買い安心感につながったようだ。新型コロナウイルス感染症の拡大で株式市場の不安定度が増しているとして、こうした状況下で新株の発行などを継続することはステークホルダーの利益最大化に至らないと判断したという。

■モブキャスト <3664>  293円 (+27円、+10.2%)

 モブキャストホールディングス <3664> [東証M]が続急騰。子会社モブキャストゲームスが製作委員会に参画し開発中のスマートフォン向けゲームアプリ「エヴァンゲリオン バトルフィールズ」の公式ツイッターが3日に重大発表を告知予定と発表したことが好材料視された。ツイッターでは3日17時、同タイトルの正式リリースが3月26日と発表された。

■AIins <4488>  22,100円 (+1,900円、+9.4%)

 AI inside <4488> [東証M]が続急伸。2日の取引終了後、AI-OCRサービス「DX Suite」が1000契約を突破したと発表しており、これが好感された。DX Suiteは、同社独自のAI技術を導入することで、従来のOCRでは困難とされた手書き文字を高精度に読み取り、これまで人が手入力で行っていたデータ化業務を自動化することができるサービス。「定型帳票」を読み取りデジタルデータ化する「Intelligent OCR」、まとめてアップロードした複数の書類を種類ごとに自動で仕分ける「Elastic Sorter」、「非定型帳票」をデータ化する「Multi Form」の3つのアプリケーションを有しているという。

■アイスタディ <2345>  1,274円 (+70円、+5.8%)

 アイスタディ <2345> [東証2]が急反発。学習ソフトの製販を手掛け、システムエンジニア向けなど中心にオンライン学習システム「SLAP」を展開するが、新型コロナの影響で臨時休校を余儀なくされている学校教育機関向け教育支援ツールとしての提供も進めていることから、テーマ買い対象として急浮上している。2日取引終了後には、SLAPのオンプレミス対応版(Ver1.3.0)をリリースすることを発表、これを手掛かり材料とする買いを呼び込んだ。

■サムコ <6387>  1,750円 (+91円、+5.5%)

 半導体製造装置のサムコ <6387> が続急伸。2日大引け後、20年7月期上期(19年8月-20年1月)の経常利益(非連結)を従来予想の3.2億円→4.7億円に47.2%上方修正。増益率が22.1%増→79.8%増に拡大し、19期ぶりに上期の過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。売上高は計画未達となったものの、海外で利益率の高い製品の販売が伸びたことが利益を押し上げた。工場の安定稼働による生産性向上や経費抑制の推進も上振れの要因となった。なお、通期の経常利益は従来予想の7.2億円(前期は3億円)を据え置いた。

■帝人 <3401>  1,856円 (+83円、+4.7%)

 帝人 <3401> が7日ぶり大幅反発。日本感染症学会のウェブサイトが、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の初期から中期の患者3人に対して、喘息治療剤「シクレソニド」(商品名「オルベスコ」)と投与したところ、良好な結果を得たとの報告書を掲載。これを受けて、「オルベスコ」を展開する帝人ファーマを子会社に持つ同社に思惑的な買いが入ったようだ。なお、報告書はクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」の乗客の治療を行った神奈川県立足柄上病院などのグループがまとめた。

■ヨンキュウ <9955>  1,794円 (+76円、+4.4%)

 ヨンキュウ <9955> [JQ]が大幅続伸。同社は鮮魚流通を手掛けるほかマグロの養殖にも展開している。2日取引終了後、マルハニチロ <1333> と資本・業務提携の締結を発表、養殖事業分野での展開力強化を目的に連携する。また、同日にフィード・ワン <2060> 、坂本飼料(千葉県銚子市)の飼料2社とも資本・業務提携することを発表しており、これを手掛かり材料に投資資金の流入を誘った。

■ツクイ <2398>  530円 (+16円、+3.1%)

 ツクイ <2398> が大幅続伸。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が2日付で、投資判断「バイ」を継続し、目標株価を750円から800円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。同証券では、主力のデイサービスを中心とした中長期的な売上高の成長及び21年3月期の利益回復を予想。20年3月期第3四半期累計(19年10-12月)決算は6四半期ぶりの前年同期比増益となったが、主力のデイサービスで社内の人員配置基準を見直したほか、営業の効率化を図り残業時間を削減するなど、19年10月から実施した施策が奏功したと評価している。また、第4四半期(20年1-3月)以降も引き続き人員配置基準変更による人件費の抑制は増益貢献するとみて、20年3月期の営業利益予想を38億円から41億円へ、21年3月期を同44億円から48億円へ引き上げている。

■広済堂 <7868>  814円 (+20円、+2.5%)

 廣済堂 <7868> が続伸。麻生(福岡県飯塚市)が2日の取引終了後、財務省に変更報告書を提出したことで、麻生の広済堂株式保有割合が17.85%から18.99%に上昇したことが判明しており、需給思惑的な買いが入ったようだ。保有目的は長期保有で、報告義務発生日は2月21日となっている。

■プロパテDB <4389>  794円 (+18円、+2.3%)

 プロパティデータバンク <4389> [東証M]が全体相場が急速にリスクオフに傾くなか強さを発揮、続伸で一時800円台を回復した。クラウドを活用した不動産管理ソフトを展開、REIT向けで60%のシェアを確保するなど高い競争力を持つ。業績は大型案件の寄与で19年4-12月期は営業2ケタ増益を確保している。株価は今年1月24日に1325円の高値をつけており、時価近辺は以前値ごろ感が強い。

■ワークマン <7564>  7,170円 (+140円、+2.0%)

 ワークマン <7564> [JQ]が続伸。2日の取引終了後に発表した2月度の月次速報で、既存店売上高が前年同月比27.3%増と29ヵ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。寒暖の差が大きく防水防寒ウェアやウォームパンツなどの防寒衣料が好調に推移した。また、通年商品の超撥水ストレッチシリーズや人気ブロガーコラボ企画第2弾の「コットンキャンパー」も売り上げを牽引した。なお、全店売上高は同32.9%増だった。

■サントリBF <2587>  4,250円 (+80円、+1.9%)

 サントリー食品インターナショナル <2587> が続伸。SMBC日興証券が2日付で、投資評価を「3」から「2」とし、目標株価を4200円から4700円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。同証券では、18年度の収益悪化に経営は危機感を抱き、利益に対するこだわりが強まってきたほか、コストコントロール力やグローバルの経営力にも進化が見られると評価。今後3期の営業利益成長率を2.4%から4.3%へ引き上げ、国内は競争激化の環境下でも増益が確保され、アジアが中期的な成長を牽引すると見込む。

■ゼネラルパ <6267>  1,912円 (+23円、+1.2%)

 ゼネラルパッカー <6267> [JQ]が続伸。2日大引け後に発表した20年7月期上期(19年8月-20年1月)の連結経常利益が前年同期比38.3%増の5億円に拡大して着地したことが買い材料視された。主力のメカトロハイスペック包装機を中心に給袋自動包装機の販売台数が増加したことが寄与。併せて、通期の同利益を従来予想の6億円→7億円に16.7%上方修正し、減益率が19.5%減→6.0%減に縮小する見通しとなった。業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の50円→55円(前期は55円)に増額修正したことも評価材料となった。

※3日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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