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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):富士フイルム、サーバワクス、日経Dインバ

富士フイルム <日足> 「株探」多機能チャートより
■サーバーワークス <4434>  14,300円  +990 円 (+7.4%)  本日終値
 サーバーワークス<4434>は全般安に連れ朝安でスタートしたものの、その後切り返し上場来高値を更新している。前週末21日の取引終了後、20年2月期の連結業績予想について、売上高を60億500万円から67億5300万円(前期比50.8%増)へ、営業利益を3億7200万円から4億2100万円(同25.7%増)へ、純利益を2億9200万円から3億3200万円(同6.7%減)へ上方修正したことを好感した買いが入った。既存顧客の大型化に加えて、アマゾンのクラウドコンピューティングサービス「AWS」の利用促進が進み、事業の核となる「リセール」の売り上げが予想を上回ったことに加えて、製造原価や販管費の抑制が奏功した。同時に、デジタルプロダクト事業を行うモンスター・ラボ(東京都渋谷区)と資本・業務提携を行うと発表した。両社の経営資源を活用することで、AWSを活用したアプリケーション層からインフラ層までの顧客ニーズに包括的に対応する能力を強化するのが狙い。資本面ではモンスター・ラボが第三者割当増資により2283株を発行し、取得価額1億円を上限にサーバワクスがそれを引き受けるという。

■メドレー <4480>  1,807円  +120 円 (+7.1%)  本日終値
 メドレー<4480>が大幅高で4連騰し連日の上場来高値更新となった。新型コロナウイルスによる肺炎の感染拡大を受けて、政府の新型コロナウイルス感染症対策本部は25日、「新型コロナウイルス感染症対策の基本方針」を決定。なかで適切な相談をせずに医療機関を受診することは、かえって感染するリスクを高めることになることを呼び掛けるとしていることから、同社やMRT<6034>にはオンライン診療が広まるとの思惑から買いが入ったようだ。

■日経Dインバ <1357>  946円  +57 円 (+6.4%)  本日終値
 NEXT FUNDS 日経平均ダブルインバース・インデックス連動型上場投信<1357>が大幅続伸。きょうは全市場を通じ日経平均連動型ETFのNEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信<1570>が断トツの売買代金をこなしているが、第2位の売買代金をこなしているのが日経Dインバだ。同銘柄は日経平均に逆方向に連動するETFで、変動率は日経平均の2倍に設定されており、日経レバの裏銘柄的な位置づけになっている。直近は、日経Dインバの信用買い残が大幅に減少する一方、売り残は増勢にあり、個人投資家の先高期待がむしろ強まっていたが、ここにきてその思惑とは逆に振れている。

■ACCESS <4813>  992円  +34 円 (+3.6%)  本日終値
 ACCESS <4813> [東証M]が5日続伸。21日大引け後、東証が28日付で市場1部に市場変更すると発表したことが買い材料視された。発表を受け、TOPIX連動型ファンドの組み入れ需要を見越した先回り的な買いに加え、知名度の高まりや株式流動性の向上を期待する買いが向かった。

■富士フイルム <4901>  5,567円  +153 円 (+2.8%)  本日終値  東証1部 上昇率10位
 富士フイルムホールディングス<4901>が大幅高、主力大型株が軒並み大きく売り込まれるなかにあって異彩を放っている。同社が2008年に買収した富山化学が開発した「アビガン」は新型インフルエンザ薬として注目されていたが、これが新型コロナウイルスにも効果があるとの見方から物色人気を集めている。厚生労働省は22日、新型肺炎患者を対象にこの薬の投与を始めたことを発表しており、同社株に買いを誘導している。

■ユニゾホールディングス <3258>  6,010円  +160 円 (+2.7%)  本日終値
 ユニゾホールディングス<3258>が続伸し新高値。米投資ファンドのブラックストーン・グループは24日、ユニゾHDに対するTOB(株式公開買い付け)価格を6000円に引き上げると発表した。従来は5600円だった。これを受け、この日の株価はTOB価格にサヤ寄せする動きとなっている。同社を巡っては、米ブラックストーンとユニゾHD従業員と米投資ファンドのローンスターが設立したチトセア投資、それに米フォートレス・インベストメント・グループによる買収合戦となっている。

■ファンコミ <2461>  443円  +7 円 (+1.6%)  本日終値
 ファンコミュニケーションズ<2461>が高い。前週末21日の取引終了後、自社株買いを実施すると発表しており、全般安のなかにあっても力強い動きとなっている。今回発表の自社株買いは、上限を250万株(発行済み株数の3.30%)、または10億円としており、取得期間は3月2日から5月29日まで。機動的な資本政策の遂行や株主へのより一層の利益還元を図るのが目的としている。

■HENNGE <4475>  2,831円  +22 円 (+0.8%)  本日終値
 HENNGE<4475>が3日ぶりに反発。この日の午前中、同社のSaaS認証基盤(IDaaS)「HENNGE One」とウイングアーク1st(東京都港区)のBI(ビジネスインテリジェンス)ツール「MotionBoard」を連携させたと発表しており、これが好材料視された。「MotionBoard」は、社内外に混在しているさまざまなデータをリアルタイムに可視化して意思決定のスピードを早める企業が増加するなか、リアルタイムにデータが反映されることや、 ダイナミックにチャートが変換されること、集計リクエストにスピーディーに反応するなどの特徴から多くの企業で導入が進む国産BIツール。今回の連携により、「HENNGE One」から「MotionBoard」へのセキュアなアクセスが実現されるとしている。

■日経レバ <1570>  20,400円  -1,350 円 (-6.2%)  本日終値
 NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信<1570>が急落。2万円大台割れとなれば昨年10月以来約4カ月ぶりとなるところだったが、踏みとどまりその後は下げ渋っている。売買代金は全市場を通じて群を抜いている。日経平均株価に連動するETFで価格変動率は日経平均の2倍に設定されており、そのボラテイリティの高さから、全体相場の値動きが荒い局面では個人投資家を中心とした短期資金の物色ターゲットとなりやすい。きょうは、新型肺炎の世界的な感染拡大を背景に、世界同時株安の流れのなか全体指数が急落しており、同銘柄もそれに追随する動きとなっている。

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