【特集】「インバウンド」が4位にランクイン、中国が国外団体旅行一時停止で影響を懸念<注目テーマ>
高島屋 <日足> 「株探」多機能チャートより
1 マスク
2 コロナウイルス
3 5G
4 インバウンド
5 インフルエンザ関連
6 半導体
7 量子コンピューター
8 サイバーセキュリティ
9 人工知能
10 旅行
みんなの株式と株探が集計する「人気テーマランキング」で、「インバウンド 」が4位にランクインしている。
昨年12月に中国湖北省武漢市で発生した新型コロナウイルスによる肺炎の感染拡大が続いている。こうしたなか、中国は27日から海外への団体旅行を一時停止した。新型肺炎の感染拡大が深刻度を増すなか、リスク回避の売りを一気に誘発し、株式市場も波乱展開となっている。団体旅行が一時停止となったことで、特にインバウンド関連株には業績への影響を懸念した売り圧力が増している。春節到来で期待されていたインバウンド需要の剥落もあり、日本経済への影響も出始めている。
ただインバウンド関連株は、きのう大きく売り込まれたこともあり、押し目買いに反発する銘柄もあり高安マチマチの状況にある。
高島屋<8233>、三越伊勢丹ホールディングス<3099>など高額品需要に大きく影響を受ける百貨店株はきょうも安い。菓子製造販売で地域限定ブランド菓子を展開、訪日需要を取り込んできた寿スピリッツ<2222>は引き続き売られている。ホテル関連の共立メンテナンス<9616>も冴えない。
こうしたなか資生堂<4911>は反発に転じ、ドン・キホーテを展開するパン・パシフィック・インターナショナルホールディングス<7532>はしっかり。マツモトキヨシホールディングス<3088>、ツルハホールディングス<3391>、クスリのアオキホールディングス<3549>などドラッグストア関連はプラスに切り返す銘柄が目立っている。26日付の日本経済新聞朝刊で業績悪化観測が報じられたオリエンタルランド<4661>は朝方売られたものの前場引け間際プラスに転じ小幅反発となっている。
きのう、新型肺炎拡大を懸念し大きく売り込まれることになったインバウンド関連株だが、感染収束が見えないなか、まだまだ予断を許さない状況だ。
出所:MINKABU PRESS