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【特集】加速する材料株、好業績&思惑満載の株高メガトレンド「特選5銘柄」 <株探トップ特集>

日経平均は上昇トレンド一服だが、潤沢な流動性を背景に材料株人気は健在だ。業績面でも安心できる要注目の中小型株をピンポイントで5銘柄選出。

―独自の成長シナリオを武器に上値獲りへ、業績面でも輝き放つ有望株を追う―

 米国を中心とする株高の流れは、世界的な金融緩和モードのなか依然として陰りをみせていない。今年は米イランの軍事衝突懸念を背景に波乱の幕開けとなったが、日経平均はすぐに体勢を立て直し、2万4000円台まで伸び上がった。

 しかし、そこからあと一歩が踏み出せないでいる。2万4000円トビ台では不思議とネガティブな材料が出て2万3000円台へと押し戻される。今回は中国・武漢で発生した新型コロナウイルスによる肺炎が世界的に感染拡大傾向にあることが相場の上値を重くした。個人消費や企業活動にもデメリットが及び、世界経済に悪い影響を与えるとの思惑が投資マインドに負の圧力を与える形となった。

●新型肺炎警戒もしたたかな個人投資家

 ところが、株式市場は全体指数で判断すると実態を見誤ることが往々にしてある。アルゴリズム取引の先物売りプログラムが作動するなかも個人投資家はしたたかだ。新型肺炎の感染拡大を嫌気して全体相場が下がる局面でも、その負のエネルギーをバネにして大きく上昇する銘柄に資金を集中させる。今回は、マスクをはじめ防護服、医薬品メーカー、更にドラッグストアなどが格好の物色対象となり、短時日で株価のポジションを様変わりさせる銘柄が相次いだ。

 社会的現象を背景とするテーマが浮上すると、マネーゲーム的な色彩を強めファンダメンタルズ度外視の需給相場に発展するのが、低金利環境がもたらす流動性相場の特徴だ。ただし、これは短期トレードと割り切ったなかでの投資スタンスであり、むしろ今は収益面の実態の伴う銘柄を少し長い視点で捉えるというのが賢明な選択肢といえる。ちょうど3月期決算企業の第3四半期(19年4-12月期)決算発表が本格化する時期に差し掛かっているが、中小型材料株において上期時点の業績が好調な銘柄は、少なからぬアドバンテージとなる。

●「独自成長シナリオ+業績好調」で選ぶ渾身の5銘柄

 材料株人気はむしろ加速しているといってよい。今回は、独自成長シナリオを根拠として株価変貌の可能性を内包する株をエントリー。第3四半期決算発表接近を意識して、材料性だけでなく足もとの収益面でも輝きを放つ5銘柄に照準を合わせた。

【エクストリームは目覚めの時、8連続S高の実績】

 エクストリーム <6033> [東証M]は目覚めのタイミングが近い。スマートフォンゲーム開発支援業務を主力とし、開発企業への技術者派遣や受託開発業務を展開するが、足もとの業績は好調で19年4-9月期決算は営業利益が前年同期比6.7倍の7億7500万円と急拡大を果たした。顧客企業への派遣ではプログラミング・グラフィック開発スキルを有する人材でニーズを取り込み、スマートフォンアプリ開発案件などの受託でも高実績を持つ。高額賞金で世界的に注目されるeスポーツでは、日本で行われる大会でも今年以降、億単位の賞金設定が相次ぐ可能性があり、参加者の裾野が広がるとともに同社への追い風が強まる。株価は異色の脚力を誇り、18年8月にはスマートフォンゲーム「ラングリッサー」のロイヤルティー収益を材料に、取り引き時間中も含めるとなんと8連続ストップ高という離れ業で、株価はわずか2週間で5倍化、その後もストップ高を連発し瞬間風速で株価を7倍化させた実績がある。修正後株価で6290円の最高値をつけており、天井の高さも魅力だ。

【アイネスはマイナンバー関連最右翼、青空圏走る】

 アイネス <9742> は上値指向の強い相場で、時価は01年5月以来18年8ヵ月ぶりの高値圏を走っており、実質青空圏に突入している。独立系のシステムインテグレーターで自治体向けのシステム開発に強みを持つ。マイナンバーは政府が新たに予算を組んで普及に向け注力姿勢を強めているほか、マイナンバーと金融機関の預金口座を連結する制度の義務化についても前向きな姿勢を示し、21年の通常国会での共通番号制度関連法改正を視野に年内に具体策をまとめる方針にある。同社株は マイナンバー関連の最右翼として、今後も株高基調が続きそうだ。20年3月期営業利益は各種法改正に絡む案件や福祉系システムの受注が会社側の想定以上に好調、従来予想の16億円から20億円(前期比7.8%減)に大幅増額されたが、依然として保守的であり、24億円前後まで更に上方修正され一転して2ケタ増益となる可能性を内包している。21年3月期も自治体向け中心に受注を伸ばし、40~50%の大幅増益が視野に入る。

【大興電子はDX・5Gで大化けDNA開花も】

 大興電子通信 <8023> [東証2]の下値切り上げ波動はここからが佳境入り。1000円近辺の株価は絶好の仕込み場となろう。富士通特約店として通信機器販売と システム開発を手掛ける。クラウドサービスにも力を入れ、クラウド型情報配信ソリューション「i-Compass」や仕入れ先との帳票業務電子化を低コストで実現するクラウド型ウェブEDIサービス「EdiGate/POST」などを展開、企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)関連投資の需要を捉える。セキュリティー分野ではマイナンバーセキュリティーに強みを持ち、普及に向けた国策の追い風に乗るほか、ネットワーク工事では5G商用化に伴う光回線などインフラ整備の推進が追い風となる。20年3月期営業利益は前期比40%増の14億円を見込むが、19年4-9月期に前年同期比2.6倍の11億3500万円を達成しており、対通期進捗率は8割を超える。株価の急騰習性も魅力で17年8月から10月にかけて300円台の株価を瞬間風速で1800円台まで大化けさせた実績がある。

【JBCCはDX関連の本命格、上値は真空地帯】

 JBCCホールディングス <9889> は中期的にみて上値余地が大きく押し目は積極買い。IBM系のシステムインテグレーターでDX関連の本命株に位置付けられる。昨年来、投資需要が本格化してきた中堅企業の需要を取り込むことが予想され、今後一段と存在感を高めることが必至だ。アジャイル開発と超高速開発の組み合わせによるシステム開発とクラウドネイティブ型のシステム開発を2本柱とする「NeW SI」に傾注、クラウド事業やヘルスケア(医療ICT)、セキュリティー分野にも力を注ぎ、競争力の高さを収益機会の獲得に生かしていく。クラウドでは顧客企業の使っているクラウドを統合・効率化する「俺のクラウド」への引き合いが高水準。19年4-9月期営業利益は前年同期比50%増の20億3700万円と大幅な伸びを確保、20年3月期は期初見通しの24億円から29億円に上方修正したが、依然として保守的で更なる上乗せが有力視される状況だ。株価は01年以来19年ぶりの高値圏で、戻り売り圧力から解放された真空地帯を走る展開へ。

【リスモンはクラウド与信管理や教育事業で青空圏へ】

 リスクモンスター <3768> [東証2]の1700円台でのもみ合いは狙い目といえる。期間貸しソフトで与信管理サービスを提供するほか、教育事業にも展開している。クラウドで顧客独自の与信管理システムを構築するサービスや、IPO関連の反社・与信管理体制の構築支援ビジネスが時流を捉え受注を積み上げている。教育関連では、サブスクリプション方式の社員研修サービス「サイバックスUniv.」が好評を博しており、収益への貢献期待が大きい。株価は18年1月につけた高値1950円の高値奪回から2000円台活躍を視野に入れる局面。2000円台に入れば、06年7月以来約13年半ぶりの高値圏を走る展開となる。20年3月期営業利益は前年同期比9%増の5億円を見込んでいるが、上振れる余地がある。21年3月期も2ケタ近い利益成長が有望視される。株式需給面では光通信 <9435> が大株主に入っていることも思惑を呼ぶ。信用買い残は枯れた状態で、時価総額60億円台ということもあって、ひとたび人気化すれば上げ足は速い。

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