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【注目】前日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―

ネットワン <日足> 「株探」多機能チャートより

■ネットワン <7518>  2,494円 (-441円、-15.0%)

 ネットワンシステムズ <7518> と日鉄ソリューションズ <2327> がともに続急落。22日午前中の日本経済新聞電子版で、「東芝の連結子会社、東芝ITサービス(川崎市)で発覚した架空取引に、東証1部上場のシステム開発企業、ネットワンシステムズと日鉄ソリューションズが関わっていたことが22日、分かった」と報じられており、これを嫌気した売りが出た。東芝 <6502> [東証2]は18日、東芝ITサービスの商取引において実在性の確認ができない取引が複数年にわたり行われていた可能性があることが発覚したと発表。20年3月期上期売上高で約200億円規模の架空取引があったとしていた。ネットワンとNSSOLはそれぞれ、19年12月13日に国税庁から「納品の事実が確認できない取引の疑義があると指摘された」として、利害関係のない第三者で構成する特別調査委員会を設置したと発表していたが、報道を受けて両社とも改めて売られたようだ。

■リミックス <3825>  175円 (-9円、-4.9%)

 リミックスポイント <3825> [東証2]が5日続落。21日取引終了後、行使価格修正条項付き新株予約権を発行すると発表しており、潜在株式数の増加による需給悪化懸念から売りが膨らんだ。リバイブ投資事業組合を割当先として、新株予約権を23万9520個(行使価格は当初167円)割り当てる。発行済み株式数に対して最大で41%の希薄化が生じる可能性がある。調達額は約40億3020万円で、子会社のビットポイントジャパンの財務基盤強化などに充てる。

■東海カ <5301>  1,018円 (-17円、-1.6%)

 東海カーボン <5301> が続落。22日付の日本経済新聞朝刊で、「2020年12月期の連結営業利益は400億円程度と前期推定から約3割減となりそうだ」と報じられており、これが弱材料視されたようだ。記事によると、米中貿易戦争などを受けた世界経済の成長鈍化を受けて、電気炉製鋼向け部材である黒鉛電極の需要が低迷するという。また、19年前半までの需給逼迫による顧客の前倒し発注に伴う在庫調整が長引くことで価格は下がるとしている。なお、19年12月期の決算発表は2月12日を予定している。

※22日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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