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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:富士フイルム、オリンパス、象印

富士フイルム <日足> 「株探」多機能チャートより
■象印マホービン <7965>  2,321円  +259 円 (+12.6%)  11:30現在  東証1部 上昇率2位
 象印マホービン<7965>は急伸し昨年来高値を更新している。海外投資会社のグレート・フォーチュン・インターナショナル・ディベロップメント・リミテッドが6日の取引終了後に財務省に提出した変更報告書で、グレート・フォーチュンと共同保有者の象印株式保有割合が13.04%から13.50%に上昇しており、これを受けて需給思惑的な買いが入っている。保有目的は投資及び状況に応じて経営陣への助言、重要提案行為などを行うこととしており、報告義務発生日は19年12月23日。また、今回の変更報告書から共同保有者に中国の大手白物家電メーカー、ギャランツ集団の日本法人であるギャランツジャパンが加わったことも注目されている。

■カナミックネットワーク <3939>  854円  +79 円 (+10.2%)  11:30現在  東証1部 上昇率4位
 カナミックネットワーク<3939>は買い先行で始まり、昨年来高値を更新した。同社は6日、医療・看護・介護業界向け人材紹介及び給与前払いのサービス提供を開始すると発表。これが材料視されているようだ。同社は今月から医療・介護業界での採用が困難である状況や定着率が低く離職率が高い現状に対して、低手数料の人材紹介サービスおよび求職者の給与前払いで働きたいニーズに対応できる総合的なサービスを提供。また、2月下旬には医療・介護事業経営を総合的に支援する「カナミッククラウドサービス」で、給与前払いシステムのIT化支援サービスの提供も始めるとしている。

■日本トリム <6788>  5,070円  +430 円 (+9.3%)  11:30現在  東証1部 上昇率5位
 日本トリム<6788>が急反発している。6日の取引終了後、連結子会社のステムセル研究所(東京都港区)が、1月6日付で東京証券取引所へ新規上場を申請したと発表しており、株式売り出しなどに伴う業績への好影響を期待した買いが入っているようだ。

■ツクイ <2398>  625円  +38 円 (+6.5%)  11:30現在
 ツクイ<2398>が4営業日ぶりに反発している。同社は6日取引終了後に、19年12月度の介護サービス利用者数が前年同月比2.9%増の6万5119人になったと発表。増加傾向が続いていることが買い安心感につながっているようだ。訪問介護サービスは同5.1%減の1万3368人にとどまったが、デイサービスが同5.6%増の4万8365人に伸びたことが寄与した。なお、顧客単価は同3.7%増の8万3265円となっている。

■ALサービス <3085>  1,989円  +118 円 (+6.3%)  11:30現在
 アークランドサービスホールディングス<3085>は急反発。6日取引終了後に、直営店の19年12月度売上高を発表した。かつや既存店売上高は前年同月比12.8%増と4カ月ぶりに前年実績を上回っており、これを好感した買いが入っている。既存店の客単価は同2.0%減だったものの、客数が同15.1%増となったことが牽引した。なお、全店ベースでは同17.0%増だった。

■富士フイルム <4901>  5,433円  +276 円 (+5.4%)  11:30現在
 富士フイルムホールディングス<4901>は大幅高。SMBC日興証券は6日、同社株の投資評価を「2」から「1」へ見直し、目標株価は4800円から7000円に引き上げた。富士ゼロックスの完全子会社化と日立製作所<6501>の画像診断装置事業の買収に一定のメドがついたことを受け、同社が進める「第2の創業」は第3章に入ったとし、ヘルスケアテックカンパニーへ昇華できる可能性が高まったとみている。同証券では20年3月期の予想連結営業利益を従来予想の2100億円から2300億円へ、21年3月期の同利益は2200億円から2450億円へと増額修正している。

■オリンパス <7733>  1,747.5円  +72 円 (+4.3%)  11:30現在
 オリンパス<7733>が高い。SMBC日興証券は6日、同社株の投資評価「2」を継続するとともに目標株価は925円から1800円に引き上げた。同社では、ガバナンス体制を一新し企業文化の変革への挑戦が始まっていることを評価。第2四半期(4~9月)実績や新中期経営戦略などを考慮し21年3月期の予想連結営業利益を増額修正した。20年3月期の同利益は940億円(会社予想900億円)で据え置いたが、21年3月期は1000億円から1200億円へ、22年3月期は1100億円から1420億円へ見直している。

■スシローGH <3563>  9,590円  +360 円 (+3.9%)  11:30現在
 スシローグローバルホールディングス<3563>が反発している。6日に発表した12月度の月次情報で、スシロー既存店売上高が前年同月比7.0%増と26カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。客数が同2.9%増、客単価が同4.0%増といずれも上昇したことが寄与した。なお、全店売上高は同11.4%増だった。

■ソニー <6758>  7,677円  +257 円 (+3.5%)  11:30現在
 ソニー<6758>が続伸。前日は日経平均が450円あまりの波乱安展開となるなかプラスで引ける強さをみせたが、きょうは改めて買いの勢いが増している。7日から米ラスベガスで世界最大の見本市「CES」が開催されるなか、同社の画像センサーの成長シナリオが改めて株高を後押しする格好となっている。画像センサーについては1000億円規模の資金を投下して新工場建設に動き、2021年度にも稼働する見込みにある。米アップルのiPhone最新機種では3眼のカメラが搭載されるなど高性能カメラの複数搭載ニーズが一段と高まっており、ソニーに対する国内外機関投資家の買い増し意欲を高めている。

■幸楽苑ホールディングス <7554>  2,123円  +59 円 (+2.9%)  11:30現在
 幸楽苑ホールディングス<7554>は3日ぶりに反発。6日取引終了後に、20年4月までに低収益店舗51店舗の閉店を決定したことを発表しており、採算改善を期待した買いが入っている。19年5月に発表の中期経営企画の目標を達成するため、収益重視型経営へのシフトを加速する。閉店により対象地域にかかる広告費・物流費などの費用の大幅削減や、配置替えによる人材の有効活用、収益率が向上することが見込まれるという。

■シスメックス <6869>  7,415円  +167 円 (+2.3%)  11:30現在
 シスメックス<6869>が4日ぶりに反発している。6日の取引終了後、血液のがんと言われる造血器腫瘍性疾患のうち、骨髄増殖性腫瘍の診断に有効な遺伝子検査キットを発売すると発表しており、これを好感した買いが入っている。同製品は、血液のがんと言われる造血器腫瘍性疾患のうち、真性赤血球増加症(PV)、本態性血小板血症(ET)および原発性骨髄線維症(PMF)の診断に有用なJAK2V617Fと呼ばれる遺伝子の変異量を測定する検査キット。これらの診断補助を目的とした保険適用製品としては日本初で、今後は保険診療下での検査が可能となることから、より多くの患者に対して受診機会が拡大することが期待されている。

■トヨタ自動車 <7203>  7,699円  +134 円 (+1.8%)  11:30現在
 トヨタ自動車<7203>、ホンダ<7267>などは買い優勢の展開。前日は米イラン対立激化による中東情勢への懸念から外国為替市場では安全資産とされる円が買われ、1ドル=107円台後半のドル安・円高に振れた。これを受けて為替感応度の高い自動車セクターは輸出採算悪化を警戒する売りに押されたものの、その後はドルが買い戻される流れとなり、きょうは1ドル=108円台前半まで円安方向に押し戻されている。両銘柄ともこれに連動する形で買い直されている。

■ダイセキ <9793>  3,125円  +50 円 (+1.6%)  11:30現在
 ダイセキ <9793> が4日ぶりに反発。6日大引け後、20年2月期の連結経常利益を従来予想の102億円→109億円に6.9%上方修正。増益率が10.9%増→18.5%増に拡大し、従来の3期連続での過去最高益予想をさらに上乗せしたことが買い材料視された。ダイセキ環境ソリューション <1712> が手掛ける土壌汚染処理関連事業で受注処理単価が想定を上回ることなどが上振れの要因となる。業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の46円→56円(前期は46円)に増額修正したことも評価材料となった。

■村田製作所 <6981>  6,765円  +94 円 (+1.4%)  11:30現在
 村田製作所<6981>、京セラ<6971>、太陽誘電<6976>など電子部品株が高い。前日の米国株市場ではアップル株が切り返しに転じ、全体指数上昇に貢献した。アップルは7日からラスベガスで開催される世界最大のデジタル技術見本市「CES」に30年ぶりに参加することで話題を呼んでいる。5G対応iPhoneへの期待なども背景にアップル株は上場来高値圏で頑強な動きを続けており、有力サプライヤーである日本の電子部品メーカーも海外機関投資家の実需買い対象として先高期待がある。

■キョーリン <4569>  1,901円  +20 円 (+1.1%)  11:30現在
 キョーリン製薬ホールディングス<4569>が3日ぶりに反発している。6日の取引終了後、子会社である杏林製薬が米アティール・ファーマ(カリフォルニア州)と、アティール社が創製した新規免疫調節薬「ATYR1923」について、ライセンス契約を締結したと発表しており、パイプラインの強化につながるとの期待感から買われているようだ。今回のライセンス契約は、杏林製薬が重点領域とする呼吸器科領域での製品ラインアップの拡充を図り、同領域での更なるプレゼンス向上を図るのが狙い。契約に基づき、杏林製薬は間質性肺疾患を対象とする同剤の日本における開発・販売に関する独占的権利を取得し、アティール社に契約一時金(800万ドル)及び開発から発売までの進展に応じたマイルストンペイメントを支払うことになる。また発売後には、正味売上高に対する一定率のロイヤルティーと販売マイルストンを支払うとしており、販売マイルストンを含むマイルストンペイメントは最大で1億6700万ドルに上るとしている。

●ストップ高銘柄
 倉元製作所 <5216>  222円  +50 円 (+29.1%) ストップ高   11:30現在
 ソレキア <9867>  20,130円  +4,000 円 (+24.8%) ストップ高買い気配   11:30現在
 ニューテック <6734>  2,040円  +400 円 (+24.4%) ストップ高   11:30現在
 愛光電気 <9909>  2,620円  +500 円 (+23.6%) ストップ高   11:30現在
 協和コンサルタンツ <9647>  4,435円  +700 円 (+18.7%) ストップ高   11:30現在
 など、7銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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