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【特集】新年お年玉「中小型材料株」有望テーマで探す大化け候補“特選7銘柄” <新春特別企画>


―東京市場に眠る株価変貌の可能性に満ちた銘柄群、2020年相場で本領発揮へ―

 2020年相場がいよいよスタートする。昨年は米中摩擦問題を背景に下値リスクが喧伝されるなか、空売り筋を凌駕する形で秋口から日経平均株価は急速に水準を切り上げる展開となった。12月中旬以降、東証1部の主力銘柄は息切れ模様となったが、ジャスダック市場の華麗なる上昇相場は継続、中小型材料株の強さが際立った。その流れを新年相場も受け継ぐ形となりそうだ。

 そこで、多岐にわたる投資テーマの中で、新年相場で物色人気の原動力となり得る有力テーマを選出し、それに該当する株価変貌余地の大きい中小型株をエントリーした。テーマは「MaaS 」「4K・8K 」「5G 」「半導体 」「人工知能(AI)」「DX(デジタルトランスフォーメーション)」「LPWA」の7つに絞り、各テーマ1銘柄ずつ要注目株を取り上げた。

<投資テーマ=MaaS
【両毛システムズは自動運転分野の大出世株】

 両毛システムズ <9691> [JQ]は動兆著しいが、昨年9月下旬の急騰でつけた高値2110円を通過点に大相場の片鱗をみせている。18年1月の2490円を上抜けば2000年以来の高値水準で実質的な青空圏突入となるだけに押し目は注目必至だ。同社はソフト開発及び販売を手掛けるが、自動車業界の成長キーワードでもある次世代移動サービス「MaaS」ではソフトバンクグループ <9984> とトヨタ自動車 <7203> の合弁で立ち上げた企業連合に加盟するなど、積極的に商機を捉える構え。群馬大学との自動運転分野での共同研究で培った技術力に対する評価が高い。光通信 <9435> が大株主に入っていることも思惑を呼ぶ。19年4-9月期営業利益は前年同期比で6倍化しており、20年3月期予想7億5000万円(前期比6%増)は大幅な上方修正が濃厚。

<投資テーマ=4K・8K
【平河ヒューテは昨年来高値奪回へ上げ足加速】

 平河ヒューテック <5821> は強力な上昇波を形成中で、ここからが佳境入りとなろう。19年2月に1719円の高値を形成しているが、早晩ここを上抜き昨年来高値圏へ歩を進める可能性が高まっている。通信系を強みとするケーブルメーカーで、エレクトロニクス武装が進む自動車向けに車載用ケーブルが好調だ。自動車業界の技術革新トレンドである「CASE」に絡み中期的に収益チャンスは拡大一途。また、4K・8K衛星放送に対応した放送機器の売り上げが伸びている。4K・8Kの大容量の情報に対応できる性能を有した超高速ケーブルを開発、今後需要の取り込みが期待される。今20年3月期はやや苦戦しているが、来期は IoT関連に対応したネットワーク機器が牽引して大幅増益の公算大。

<投資テーマ=5G
【テックファムはマド埋め完了から上昇本番へ】

 テックファームホールディングス <3625> [JQG]はジリ高歩調で水準を切り上げており、11月上旬に開けたマドを埋め切り上昇本番の様相をみせている。システムの受託開発を手掛けるがモバイルソリューションに強く、スマートフォン向けアプリで優位性を発揮する。同社が手掛ける「Raklu(ラクル)」はスマホの画面に直接押せる電子スタンプサービスで店舗の販促を支援するサービスとして期待が大きい。また、ドコモ向け5G案件獲得が収益に寄与しており、5Gの穴株として急浮上。カジノ市場向けモバイル電子マネーサービスの事業会社を設立し、今後はカジノ決済システムでも商機を捉えそうだ。ここ数年来、売上高、利益ともに拡大基調が強まり、20年6月期業績は21%増収、11%営業増益見込み。

<投資テーマ=半導体
【イノテックはNAND型テスターで復活高】

 イノテック <9880> は変身余地十分、滞留出来高の希薄な1100円台に入ったことで上値追いに弾みがつきそうだ。半導体市況に回復の兆しが見えるなか、株価指標面で割安な半導体商社株に投資資金の流入が加速し始めている。同社の今20年3月期は減益見通しながらトップラインは前期並みを維持できる見通しで、同社が得意とするNAND型テストシステムの受注回復が見込まれる来期は利益回復色が急速に強まることが予想される。電子マネー決済に関連する案件も好調で収益を後押ししている。また、株主還元に前向きな姿勢もポイントで、前期実績ベースで年間配当を40円に大幅増額して現在の配当利回りは3.5%強に達しているほか、自社株買いに積極的に取り組んでいることも評価される。

<投資テーマ= AI
【日本サードは上期利益3.3倍のインパクト】

 日本サード・パーティ <2488> [JQ]の1000円トビ台でのもみ合いは次の上昇ステージに向けた仕込み好機となろう。 AIRPAなどの自動化技術に積極的に取り組んでおり、働き方改革が追い風となって全体収益にも大きく反映、AI関連として現実買いの段階に入った。教育ソリューション事業も伸びている。エンドユーザー向けの技術トレーニングと同社オリジナルのICT最先端技術トレーニングの提供で、まだパイは小さいものの上期実績でセグメント利益は前年同期比8割の伸びを示した。19年4-9月期営業益は前年同期比3.3倍と目を見張る伸び、20年3月期通期では前期比53%増の3億6500万円予想だが増額含み。更に21年3月期も20%前後の成長が視野に入る。昨年来高値1300円奪回は早晩実現しよう。

<投資テーマ=DX>
【DITは金融業界向けソフト開発で新局面へ】

 デジタル・インフォメーション・テクノロジー <3916> は12月中旬を境に戻り相場に転換、日足一目均衡表の雲抜けも目前で、ここは追撃買いで妙味が大きい。同社は金融業界向けに競争力の高い独立系ソフト開発会社で、金融のDX(デジタルトランスフォーメーション)を担う有力銘柄。 AI IoTRPAフィンテックなどデジタル革命の流れを重視した経営戦略を推進している。公共やメーカー向け業務システム開発でも実績を重ねている。また、サイバー攻撃対応などセキュリティー分野で優位性を持っていることも評価材料。20年6月期第1四半期にあたる19年7-9月期は営業利益段階で前年同期比57%増と好調、車載関連システムなどでも受注獲得が続いている。

<投資テーマ=LPWA>
【フォーカスは IoT時代のキーカンパニーに】

 フォーカスシステムズ <4662> は満を持して中段もみ合いを上放れつつある。早晩株価は4ケタ台を地相場として下値を漸次切り上げる展開を想定。17年年央に急騰相場を演じた実績があり、この時につけた高値1350円を目標とする中期上昇トレンドに期待がかかる。5G環境のもとIoT端末はセンサー中心となり、省電力化が重要なカギを握っている。その際に注目されているのが低消費電力で広域をカバーするLPWAだ。システム開発を手掛ける同社はAI・IoT分野などで高い実力を持つが、直近では名古屋工業大学大学院やフタバ産業 <7241> と協力してLPWA技術を活用した工場内の工程物流の効率化実証実験に取り組んでおり、 IoT時代を担う新たな旗手として存在感を高めそうだ。


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