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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):サンバイオ、ストライク、エーザイ

ストライク <日足> 「株探」多機能チャートより
■ストライク <6196>  5,390円  +705 円 (+15.1%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率2位
 ストライク <6196> がストップ高。24日大引け後に発表した20年8月期第1四半期(9-11月)の経常利益(非連結)が前年同期比2.7倍の6.2億円に急拡大して着地したことが買い材料視された。後継者問題など中小企業のM&Aニーズが拡大するなか、売上規模が1億円を超える大型案件の成約が4件(前年同期は0)と好調で、単価が上昇したことが収益を押し上げた。上期計画の11.7億円に対する進捗率は52.8%に達し、過去3年平均の40.3%も上回った。

■サンバイオ <4592>  2,692円  +219 円 (+8.9%)  本日終値
 サンバイオ<4592>が続急伸、売買代金はマザーズ市場で断トツとなっている。同社が開発を進めている脳神経再生細胞薬「SB623」について、日本における外傷性脳損傷適応での承認申請を20年1月期中から21年1月期中に延期したほか、大日本住友製薬<4506>との北米における慢性期脳梗塞を対象とした共同開発契約を解消したことがネガティブサプライズとなり、株価は今月16日から急落の展開を余儀なくされた。2日連続ストップ安配分を経て寄り付いた後も売りに押される展開を強いられていたが、前日に8日ぶりに小反発。きょうも目先売り圧力が緩んだところでリバウンド期待の買いが厚みを増してきた。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は前週末20日に同社株の目標株価を従来の6100円から4500円に引き下げたものの、現在の株価が下げ過ぎていることでレーティングの「オーバーウエート」は継続した。また直近では、SMBC日興証券が24日付で投資判断を3段階で最上位に引き上げたことが市場で話題となっており、目先筋の買いを誘導する背景となっているもようだ。

■手間いらず <2477>  6,500円  +280 円 (+4.5%)  本日終値
 手間いらず<2477>が大幅高で、年初来高値を更新した。同社はきょう、自社が提供している複数のオンライン宿泊予約サイトを一元管理できる「TEMAIRAZU」シリーズと、タイムデザイン(東京都渋谷区)が手掛ける航空券と宿泊プランを組み合わせたプラットフォーム「グローバル・ダイナミックパッケージ・プラットフォーム」との連携を開始したと発表。利便性向上によるユーザー数の拡大などが期待されているようだ。今回の連携により、宿泊施設は「TEMAIRAZU」を通して「グローバル・ダイナミックパッケージ・プラットフォーム」へ料金・在庫情報の更新が行えるようになり、手間をかけずに宿泊プランと航空券を組み合わせて販売できるようになる。

■日東紡績 <3110>  4,605円  +110 円 (+2.5%)  本日終値
 日東紡績<3110>が続伸し、新値追いとなっている。同社は24日取引終了後に、兵庫県伊丹市で保有する固定資産(伊丹生産センターの遊休部分)を譲渡すると発表。売買契約締結はあす26日、所有権移転は来年4月30日を予定し、譲渡益約30億円を21年3月期第1四半期に特別利益として計上するとしており、これが買い手掛かりとなったもよう。また同日には、スペシャルガラスの国内生産設備を増強することも公表。高速大容量のデータ処理に役立つスペシャルガラスの需要が高まっていることが背景にあり、自社の福島工場やグループの富士ファイバーグラスに溶融炉を新設するほか、日東グラスファイバーの溶融炉を定期修繕にあわせて増強を行い、来秋以降順次稼働させるとしている。

■日本調剤 <3341>  3,895円  +90 円 (+2.4%)  本日終値
 日本調剤 <3341> が3日続伸。24日大引け後、20年3月期の連結最終利益を従来予想の40.2億円→60億円に49.4%上方修正。増益率が6.1%増→58.4%増に拡大する見通しとなったことが買い材料視された。京都市に保有する研究施設の売却に伴い、売却益65.7億円が発生することが最終利益を押し上げる。

■USENHD <9418>  1,464円  +14 円 (+1.0%)  本日終値
 USEN-NEXT HOLDINGS<9418>が大幅続伸し連日の年初来高値更新となっている。傘下のアルメックスが24日の取引終了後、デザイン性と機能性を兼ね備えたアミューズメント施設向けKIOSK端末(自動受付精算機)を開発し、ラウンドワン<4680>に納入すると発表しており、これを好感した買いが入っている。今回納入した精算機は、ラウンドワンが取り組んでいる経営効率化とサービスの向上の両立を目指して開発・導入が進められたもので、全国99店舗に763台を納入するという。アルメックスではこれまでホテルや医療機関向けに自動精算機を提供してきたが、アミューズメント業界への納入は初めてで、今後は同業界のニーズに対応することはもちろん、職場環境に変革をもたらす機器を展開するとしている。

■IIJ <3774>  3,025円  +27 円 (+0.9%)  本日終値
 インターネットイニシアティブ<3774>が5日続伸し、新値追いとなっている。同社は24日に、住友商事<8053>などとローカル5Gの活用を目的とした新会社を設立したと発表しており、これを材料視した買いが引き続き流入しているもよう。また、きょうは農業経営体向け水田水管理IoTシステムの受注を開始したことを明らかにし、新たな買い手掛かりとなっているようだ。水田水管理IoTシステムは、水田の水位と水温を測定するIoTセンサーと、取得したデータを無線経由でクラウドに蓄積し遠隔からスマートフォンで確認できる通信機器とアプリをパッケージにしたスターターキット「水管理パックS」として、住友商事が販売元となり受注受付をスタート。主に大規模な水田を保有する農家や農業共同経営体(JA)を対象としている。

■エーザイ <4523>  8,294円  +57 円 (+0.7%)  本日終値
 エーザイ<4523>が反発。同社は24日、米ギリアド・サイエンシズ・インクが日本で関節リウマチ治療薬として製造販売承認中の「フィルゴチニブ」について、ギリアドの日本法人と販売提携契約を結んだと発表。これが買い手掛かりとなったようだ。この契約では、関節リウマチと開発中の適応症を含む「フィルゴチニブ」の日本国内での製造販売承認はギリアドが取得し、販売はエーザイが担当。また、承認取得後の医療機関などへの情報提供活動は両社が共同で行うとしている。

■レーザーテック <6920>  11,130円  +70 円 (+0.6%)  本日終値
 レーザーテック<6920>が続伸、全般超閑散相場のなかも我が道を行く展開で上場来高値を更新。6月以降はファンド系資金の流入を背景にほぼ一直線の上昇をみせ、特に今月下旬に入ってからは上げ足に弾みがついている。これは、今月末現在の株主を対象に1株を2株にする株式分割を発表しており、その権利取り狙いの買いが反映された部分が大きい。年内の実質最終売買日はあす26日となる。収益の成長シナリオも盤石だ。次世代通信規格5G関連投資需要が世界的に高まりをみせるなか、CPU性能向上に対するニーズを背景にロジック半導体の微細化が進展、その際に波長の短いEUV(極端紫外線)を使った露光技術が脚光を浴びており、同製造装置市場の立ち上がりも急となっている。そのなか、同社はEUV露光装置に対応したマスクブランクス検査装置を世界で唯一供給できるオンリーワン企業として、中期成長余地の大きさが意識されている。

■しまむら <8227>  8,340円  -690 円 (-7.6%)  本日終値  東証1部 下落率5位
 しまむら<8227>が大幅続落。24日の取引終了後、20年2月期連結業績予想について、売上高を5630億円から5280億9000万円(前期比3.3%減)へ、営業利益を347億3500万円から259億円(同1.8%増)へ、最終利益を234億8000万円から161億500万円(同0.7%増)へ下方修正したことが嫌気された。4月度と7月度の低気温で実用商品や季節商品の売り上げが低下したことに加えて、10月上旬まで真夏並みの高気温が続いたことや、11月にかけて台風が相次いで上陸し、多くの店で休業や営業時間の短縮を行ったことなどが響いたとしている。なお、第3四半期累計(2月21日~11月20日)決算は、売上高3943億1800万円(前年同期比3.8%減)、営業利益189億4700万円(同8.1%減)、最終利益126億4300万円(同8.0%減)だった。

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