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【注目】前日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―

OATアグリ <日足> 「株探」多機能チャートより

■OATアグリ <4979>  1,632円 (-98円、-5.7%)

 東証1部の下落率8位。OATアグリオ <4979> が急反落。17日の取引終了後、19年12月期の連結業績予想について、売上高を229億9500万円から219億9600万円(前期比44.0%増)へ、営業利益を18億6900万円から10億9300万円(同38.0%減)へ、純利益を10億700万円から5700万円(同95.5%減)へ下方修正したことが嫌気された。国内販売で、主力殺虫剤が登録制度の変更に伴い販売機会が減少したことや殺菌剤「ガッテン」の新規殺菌剤「ショウチノスケ」への全面切り替えが遅れたことに加えて、海外販売でインドの登録の遅れやインドネシアの干ばつの影響により、バイオスティミュラント「ATONIK」の売り上げが計画を下回ったことが響いた。また、のれん償却額の計上や子会社OATアグリフロンティア解散に伴う固定資産の減損及び評価損の計上なども最終利益を押し下げるという。

■サンバイオ <4592>  2,629円 (-116円、-4.2%)

 サンバイオ <4592> [東証M]が大幅に4日続落。17日まで大量の売り注文に値がつかず、2日連続の大引けストップ安配分となっていた。18日もウリ気配で始まったが9時17分に前日比300円安の2445円で寄り付き、その後は下げ渋り、2600円近辺で売り買いを交錯させた。再生細胞薬「SB623」の慢性期脳梗塞を対象とした大日本住友製薬 <4506> との共同開発を中止し、契約を解消したことがネガティブサプライズとなって売り込まれたが、18日はリバウンド狙いの個人投資家資金が流入し需給相場の思惑が高まった。

■伊藤園 <2593>  5,540円 (-160円、-2.8%)

 伊藤園 <2593> が続落。今月16日に5790円の高値をつけ、4月1日の年初来高値5840円に迫ったことから、利益確定売りが出たようだ。SMBC日興証券は17日、同社株の目標株価を5000円から5200円に引き上げたが、投資評価は「2」を継続した。今年6月に実施した大型PETボトル飲料の価格改定で収益性は着実に改善しているが、米国事業は苦戦と指摘。特に、15年に買収した米国のコーヒー豆会社DLTC社には回復の兆しが見えてこない点を懸念している。事業ポートフォリオを精査し、世界のティーカンパニー戦略に資源を集中すべき、とみている。

※18日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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