【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):トヨタ、明豊ファシリ、レアジョブ
トヨタ <日足> 「株探」多機能チャートより
トヨタ自動車<7203>、ホンダ<7267>など自動車株が軟調。前日の米国株市場でNYダウが反落したことで、目先主力輸出株には利益確定売りを誘発しやすい環境にある。また、足もと外国為替市場で1ドル=108円50銭台を下回る水準まで円高が進んでおり、輸出採算悪化への警戒感から為替感応度の高い自動車株には向かい風の強い地合いとなっている。
■トランザス <6696> 1,332円 +199 円 (+17.6%) 本日終値
トランザス<6696>が続急伸。19日大引け後、スティックを挿入するだけで既存のテレビ・ディスプレーをデジタルサイネージ化する「Magic Spot(マジックスポット)」の提供を25日から開始すると発表しており、これを好感する買いが向かった。「マジックスポット」はホテルやテナントなどのテレビ・ディスプレーのHDMIポートにスティックを挿すだけで、店舗情報や館内施設の案内、クーポンやニュースの配信、企業広告を提供することができるサービス。IoTや5Gの普及によりデジタルサイネージの需要が拡大するなか、デジタルサイネージを簡単に利用できるサービスの開始による業績への寄与に期待する買いが向かった。
■明豊ファシリ <1717> 707円 +88 円 (+14.2%) 本日終値
明豊ファシリティワークス<1717>が急騰。19日取引終了後、東京証券取引所の承認を受けて、11月26日付で東証2部から東証1部市場へ指定されることになったと発表した。同社は、オフィスや各種施設の建設時に、中立的な立場で発注者を支援するコンストラクション・マネジメントを展開。20年3月期の単独業績予想は売上高42億8000万円(前期比23.6%減)、経常利益7億9000万円(同1.2%増)を見込んでいる。
■レアジョブ <6096> 4,515円 +485 円 (+12.0%) 本日終値
レアジョブ<6096>が新値追いとなっている。14日に20年3月期通期の連結業績予想を上方修正したことや、同日に12月5日を基準日として1株を2株へ株式分割すると発表したことを好感した買いが継続しているもよう。また、同社は19日、子会社のエンビジョンが20年4月から、Z会(静岡県三島市)の通信教育「小学生コース」6年生の英語講座を対象に、オンライン英会話レッスンの提供を開始することを明らかにしており、これが新たな手掛かり材料となったようだ。
■ウチダエスコ <4699> 2,419円 +162 円 (+7.2%) 本日終値
ウチダエスコ<4699>は地合い悪のなか一時10%以上高に買われ、連日最高値を更新している。前日に西村康稔経済再生相が閣議後会見で、学校で児童・生徒が1人1台のパソコンを使える環境を整えるための予算を、とりまとめ中の経済対策に盛り込むと明らかにした。複数のメディアが報じた。政府は2022年度までに「児童生徒3人に対して1台」をめざし、年間約1800億円を地方自治体に補助するなどしているが、現状は平均5.4人に1台にとどまっているという。これを受け、文教市場向けにパソコン導入需要が拡大するとの思惑から、学校市場向けIT関連機器販売事業を手がける同社の業績拡大が期待され、株価を刺激する格好となった。
■KIMOTO <7908> 192円 +11 円 (+6.1%) 本日終値 東証1部 上昇率10位
KIMOTO<7908>は急反発。19日取引終了後、自社株買いを実施すると発表した。上限を100万株(発行済み株数の2.03%)、または2億4000万円としており、取得期間は11月20日から20年2月28日まで。株主還元の充実を図るとともに、資本効率の向上に資するためとしている。これを評価する形で買いが流入した。
■レイ <4317> 643円 +30 円 (+4.9%) 本日終値
レイ<4317>が商いを膨らませ4日続伸。イベントやテレビCM向けなどの企画や映像制作を展開、映像機器レンタルは東京モーターショーなどが追い風となり収益に貢献する見通し。今後はeスポーツ分野などでビジネスチャンスが広がる可能性がある。テレビ朝日ホールディングス<9409>との資本・業務提携による業容拡大効果への思惑も株価を刺激している。
■CRGホールディングス <7041> 776円 +36 円 (+4.9%) 本日終値
CRGホールディングス<7041>が反発。同社は19日取引終了後に、定款の一部を変更し、事業目的に「コンサルティング事業」と「イベント事業」を追加すると発表。これが買い手掛かりとなったようだ。追加の目的は、自社及び子会社の事業内容の多様化に対応するため。定款変更のための株主総会の開催を12月25日に予定している。
■ブイキューブ <3681> 544円 +24 円 (+4.6%) 本日終値
ブイキューブ<3681>が後場一段高。同社は19日、米クリスプ・テクノロジーズが手掛けるノイズキャンセリングアプリケーション「Krisp(クリスプ)」の日本国内独占販売契約を締結し、提供を始めたと発表。「Krisp」は、Web会議で課題となる音声の品質を改善し、快適なコミュニケーションを実現するサービス。ブイキューブは自社のWeb会議サービス「V-CUBE ミーティング」を利用する顧客だけでなく、他のWeb会議サービスを利用する顧客にも「Krisp」を提供することで、働き方改革やテレワークの実現を支援するとともに、新たな顧客層の拡大を目指すとしている。
■野村マイクロ <6254> 836円 +10 円 (+1.2%) 本日終値
野村マイクロ・サイエンス<6254>が4日続伸。直近4営業日で株価を18%強切り上げている。超純水装置メーカーで、韓国サムスンなどをはじめ半導体向けのウエートが高く、市況回復の恩恵が期待されている。半導体関連の中小型株に物色の矛先が向かうなか、特に株価1000円未満の銘柄に人気が集まりやすい傾向にあり、同社株はその流れに乗っている。依然としてPER、PBRともに割安感が強い。
●ストップ高銘柄
木村化工機 <6378> 622円 +100 円 (+19.2%) ストップ高 本日終値
以上、1銘柄
●ストップ安銘柄
なし
株探ニュース