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【特集】清水洋介氏【上昇トレンド加速、日経平均はどこまで上がる?】(2) <相場観特集>

清水洋介氏(Argo Navis フィナンシャルコンシェルジュ)

―NYダウ最高値に追随、2万3000円突破で何がみえるか―

 3連休明けの東京株式市場は、米国株高の後を追う格好で上値追いが加速する展開となり、日経平均株価は一時500円近い上昇で2万3300円台まで上値を伸ばし、年初来高値を更新した。海外ファンド筋の先物買いや一部乗り遅れた向きの実需買いが観測されるなか、買い意欲の強さが際立っている。果たして日経平均の上値追いはどこまで続くのか。第一線で活躍する市場関係者に今後の見通しを聞いた。

●「2万4000円まで急伸後、再度下落の可能性も」

清水洋介氏(Argo Navis フィナンシャルコンシェルジュ)

 日経平均は上昇基調を強めている。これまで上値のフシだった2万3000円を抜けたことから、個人投資家など売り方の買い戻しを呼び込み、相場は一気に上値追い姿勢を強めている。

 この上昇の背景には、米中貿易摩擦の緩和期待や米国の景気不安の後退などがあるだろう。

 最近で2万4000円まで値を上げたのは昨年1月や10月があるが、この際も売り方の買い戻しなどが要因だった。今回の株価上放れの状況も昨年の2万4000円乗せの際とよく似ていると思う。

 昨年、日経平均は2万4000円に乗せた後に急落したが、今回も日経平均は2万4000円乗せ後に下落し、往って来いとなる可能性はあるとみている。

 今後1ヵ月前後の日経平均のレンジは2万3000~2万4000円前後。急伸後に急落するような荒い値動きとなることも想定される。

 リスク要因は、米中摩擦が再度激化したり、日本企業の業績が第2四半期で底をつけず低迷局面が続いたりすることだろう。株価は業績が下方修正されても悪材料出尽くしとして上昇するパターンが多かったが、やや楽観的過ぎる懸念はあるだろう。

 個別銘柄では三菱UFJフィナンシャル・グループ <8306> や三井住友フィナンシャルグループ <8316> といったメガバンクは、売られ過ぎだったことから見直し余地がありそうだ。日本水産 <1332> やマルハニチロ <1333> 、ニチレイ <2871> 、森永乳業 <2264> などといった水産や食品株も割安感が強い。

(聞き手・岡里英幸)

<プロフィール>(しみず・ようすけ)
大手証券会社に入社後、外資系証券会社、外資系オンライン証券会社などを経て、証券アナリスト、テクニカル分析の第一人者として、「チャートの先生」「ストラテジスト」の役割でテレビのレギュラー出演や雑誌の連載などで活躍。現役ディーラーとしても日々相場と対峙している。10年以上続いているメールマガジン「日々是相場」や投資に関しての講演などを行っている。2014年5月株式スクール開校、証券投資の本質、株式投資の楽しさを啓蒙している。

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