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【注目】前日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―

パソナG <日足> 「株探」多機能チャートより

■パソナG <2168>  1,436円 (-116円、-7.5%)

 東証1部の下落率3位。パソナグループ <2168> が大幅に4日続落。11日に発表した第1四半期(6-8月)連結決算が、売上高796億2600万円(前年同期比4.1%減)、営業利益12億4300万円(同14.4%減)、最終利益4600万円(前年同期700万円の赤字)と営業減益だったことが嫌気された。前期に派遣スタッフの派遣先企業への直接雇用を進め、今期は稼働者数が前年を下回る状況からスタートしたエキスパートサービス(人材派遣)事業が減収となったことが響いた。また、東京オリンピック・パラリンピック関連のイベント費用や地方創生事業のプロモーション費用が増加したことも利益を圧迫した。なお、20年5月期通期業績予想は、売上高3440億円(前期比5.2%増)、営業利益110億円(同16.2%増)、最終利益23億円(同16.4%増)の従来見通しを据え置いている。

■チヨダ <8185>  1,591円 (-109円、-6.4%)

 東証1部の下落率5位。チヨダ <8185> が急反落。11日の取引終了後、20年2月期の連結業績予想について、売上高を1183億円から1156億円(前期比2.5%減)へ、営業利益を33億4000万円から1億円(同94.0%減)へ、最終損益を14億円の黒字から12億円の赤字(前期16億1300万円の黒字)へ下方修正したことが嫌気された。上期において、夏季の日照時間の記録的な短さや梅雨明けの遅れで売上高が減少したほか、持ち越し商品に対して追加的な評価損を計上したことが要因。また、店舗の固定資産の減損損失と店舗閉鎖損失を計上することも最終損益を悪化させたとしている。なお、同時に発表した第2四半期累計(3-8月)連結決算は、売上高598億3400万円(前年同期比2.8%減)、営業利益2億8200万円(同87.0%減)、最終損益1億6000万円の赤字(前年同期15億4900万円の黒字)だった。

■RPA <6572>  1,264円 (-85円、-6.3%)

 東証1部の下落率7位。RPAホールディングス <6572> が大幅3日続落。11日の取引終了後に発表した第2四半期累計(3-8月)連結決算は、売上高47億7600万円(前年同期比31.0%増)、営業利益3億4600万円(同1.1%増)、最終利益9000万円(同56.9%減)となったものの、営業利益は従来予想の4億1900万円を下回っており、これが売り材料視された。ロボットアウトソーシング事業で「BizRobo!Basic」「BizRobo!mini」の直接販売やパートナー販売による新規顧客への導入が拡大したほか、ロボットトランスフォーメーション事業で人材サービス関連の既存分野、人材以外の新規参入分野ともに広告主の利用が拡大したことが営業増益に寄与した。ただ、前期に提供を開始した「BizRobo!mini」のパートナー販売体制の構築が計画より遅延していることに加え、ロボットトランスフォーメーション事業で一部新規広告主の立ち上がりが計画より遅れたことで計画を下回ったとしている。なお、20年2月期通期業績予想は、売上高140億1600万円(前期比71.2%増)、営業利益16億300万円(同67.9%増)、最終利益9億3100万円(同66.6%増)の従来見通しを据え置いている。

■幸楽苑HD <7554>  2,175円 (-53円、-2.4%)

 幸楽苑ホールディングス <7554> が反落。15日の朝方、台風19号の影響により、東北・北関東・甲信越地方で営業している約150店舗が営業中止になっていると発表しており、業績への影響を懸念した売りが出た。水害により、福島県郡山工場が停電しているためという。なお、業績への影響は現在調査中としている。

※15日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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