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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:ディップ、東宝、ファナック

ディップ <日足> 「株探」多機能チャートより
■日本毛織 <3201>  1,081円  +81 円 (+8.1%)  11:30現在  東証1部 上昇率9位
 日本毛織<3201>が急反発し年初来高値を更新している。前週末11日の取引終了後、19年11月期の連結業績予想について、営業利益を90億円から95億円(前期比13.5%増)に上方修正したことが好感されている。衣料繊維事業の下振れが見込まれる一方、産業機材事業や人とみらい開発事業は増収が見込まれるため売上高は1200億円(同8.6%増)の従来予想を据え置いたものの、FAが好調な産業機材事業及び新規グループ会社の業績が寄与している生活流通事業が増益となり、人とみらい開発事業の販売用不動産の売却益が貢献することから、営業利益を上方修正したという。なお、構造改革費用を計上するため、純利益も63億円(同19.4%増)の従来見通しを据え置いている。なお、第3四半期累計(18年12月~19年8月)決算は、売上高903億6500万円(前年同期比14.1%増)、営業利益75億5800万円(同39.1%増)、純利益53億1200万円(同38.4%増)だった。

■ジンズホールディングス <3046>  6,640円  +450 円 (+7.3%)  11:30現在
 11日に決算を発表。「今期経常は8%増で2期連続最高益、5円増配へ」が好感された。
 ジンズホールディングス <3046> が10月11日大引け後(16:00)に決算を発表。19年8月期の連結経常利益は前の期比24.7%増の70.1億円になり、20年8月期も前期比8.3%増の76億円に伸びを見込み、2期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。6期連続増収、増益になる。
  ⇒⇒ジンズホールディングスの詳しい業績推移表を見る

■久光製薬 <4530>  5,080円  +295 円 (+6.2%)  11:30現在
 久光製薬<4530>が大幅高で3日続伸。この日の寄り前に、同社の経皮吸収型統合失調症治療剤「SECUADO」(一般名アセナピンマレイン酸塩)が、米国で新薬の承認を取得したと発表したと発表しており、これが好感されている。同剤は、同社のTDDS(経皮薬物送達システム)技術を用いて開発された全身性経皮吸収型製剤。米国での統合失調症治療における初めての経皮吸収型製剤となることから、注目されている。

■クリレスHD <3387>  1,926円  +107 円 (+5.9%)  11:30現在
 クリエイト・レストランツ・ホールディングス <3387> が3日ぶりに反発し、上場来高値を更新した。11日大引け後に発表した20年2月期上期(3-8月)の連結税引き前利益が前年同期比52.5%増の43億円に拡大して着地したことが買い材料視された。ジョー・スマイルやクルークダイニングなどの買収効果が収益を押し上げた。併せて、通期の同利益を従来予想の63億円→70億円に11.1%上方修正。増益率が70.8%増→89.8%増に拡大する見通しとなった。新たに連結化した、いっちょう、北米レストラン運営会社の業績上積みが上振れの要因となる。

■ディップ <2379>  2,592円  +92 円 (+3.7%)  11:30現在
 ディップ <2379> が急反発。11日大引け後に発表した20年2月期上期(3-8月)の経常利益(非連結)が前年同期連結比18.3%増の72.5億円に伸びて着地したことが買い材料視された。アルバイト求人情報サイト「バイトル」が好調だったことが寄与。郊外や地方の売上拡大が奏功した。広告宣伝費の効率化を進めたことも増益の要因となった。併せて、非開示だった通期の同利益は前期連結比5.0%増の132億円(レンジ中央値)に伸び、7期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の50円→53円(前期は50円)に増額修正したことも好感された。

■日経レバ <1570>  19,700円  +670 円 (+3.5%)  11:30現在
 NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信<1570>に物色人気集中、一時700円を超える上昇で1万9700円台まで一気に下値を切り上げた。商いも盛り上がっており、2位のソフトバンクグループ<9984>の2倍以上の売買代金をこなし、全上場銘柄を通じて断トツとなっている。日経平均にリンクさせたETFで価格変動率が2倍の値動きに基本設定されており、全体相場がリスクオンに傾くなか、個人投資家を中心に短期売買の対象として注目が高まっている。

■東宝 <9602>  4,760円  +155 円 (+3.4%)  11:30現在
 東宝<9602>が3日ぶりに反発している。前週末11日の取引終了後、20年2月期の連結業績予想について、売上高を2500億円から2540億円(前期比3.1%増)へ、営業利益を450億円から500億円(同11.2%増)へ、純利益を315億円から345億円(同14.2%増)へ上方修正したことが好感されている。自社製作の「天気の子」「名探偵コナン 紺青の拳」「キングダム」をはじめとして、「映画ドラえもん のび太の月面探査記」「名探偵ピカチュウ」などの配給が好調だったほか、「アラジン」「トイ・ストーリー4」などの上映が堅調に推移。これらにより、上期の映画営業事業・映画興行事業を中心に映画事業全体が好調に推移したことが要因としている。なお、同社が今期業績予想を上方修正するのは、第1四半期決算時に次いで2度目となる。同時に発表した第2四半期累計(3~8月)決算は、売上高1440億5800万円(前年同期比8.3%増)、営業利益335億3900万円(同32.8%増)、純利益228億8500万円(同35.8%増)だった。

■島忠 <8184>  2,895円  +92 円 (+3.3%)  11:30現在
 島忠 <8184> が大幅続伸。11日大引け後に発表した19年8月期の経常利益(非連結)は前の期比13.3%減の91.4億円だったものの、続く20年8月期は前期比20.5%増の110億円に拡大する見通しとなったことが買い材料視された。今期は粗利益改善や販管費抑制といったコスト構造改革などを進め、6期ぶりの経常増益を目指す。併せて、今期の年間配当は前期比20円増の100円に増配する方針としたことも評価材料となった。また、発行済み株式数の11%にあたる528万株の自社株を消却すると発表。株主還元の拡充を好感する買いも向かった。

■ファナック <6954>  20,020円  +555 円 (+2.9%)  11:30現在
 ファナック<6954>は続伸、今月2日以来約2週間ぶりに2万円大台を回復した。NC装置の世界トップメーカーで産業用ロボットでも高い実績を持ち、中国向け売上比率が高い。注目された米中閣僚級の貿易協議は、中国が米国の農産品輸入を拡大することで暫定合意、15日の対中関税引き上げが見送られたことで、目先中国経済への悪影響懸念が後退した。これが同社株をはじめFA関連株には追い風となっている。

■日本郵船 <9101>  1,914円  +49 円 (+2.6%)  11:30現在
 日本郵船<9101>、商船三井<9104>など大手をはじめ海運セクターに投資マネーが集中、業種別騰落率では4.5%を超える上昇をみせ、東証1部33業種中でも群を抜いて買われている。米中貿易協議は中国が米国の農産品輸入を拡大することで暫定合意に至り、15日から予定されていた対中関税引き上げは延期される形となった。これを受けて中国景気減速への懸念が後退、中国の物流需要が大きく反映される海運市況にプラスの思惑を与えている。なお、鉄鉱石や石炭、穀物などを運ぶばら積み船市況の総合的な値動きを表すバルチック海運指数も10月4日を境に戻り歩調が鮮明だ。

■鶴見製作所 <6351>  2,091円  +32 円 (+1.6%)  11:30現在
 鶴見製作所<6351>が大幅高で年初来高値を更新。前週末に日本列島に上陸した台風19号の記録的大雨の影響で、長野県の千曲川や福島県の阿武隈川、東京都でも多摩川など多くの河川が氾濫したことを受けて、水を排出する水中ポンプ専業の同社に思惑的な買いが入っているようだ。

■三菱UFJ <8306>  542.5円  +7.2 円 (+1.4%)  11:30現在
 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>や三井住友フィナンシャルグループ<8316>、みずほフィナンシャルグループ<8411>といったメガバンクが高い。先週末11日のニューヨーク債券市場で米10年債利回りは前の日に比べ0.559%高の1.730%に上昇。米中が貿易協議で農産品や為替などで部分合意したことから、リスク回避姿勢が後退し、債券は売られ金利は上昇した。この金利上昇受け、銀行株には利ザヤ拡大期待からの買いが流入している。また、今晩のニューヨーク市場ではシティグループやJPモルガン・チェースなど大手銀行の決算が予定されていることも注目されている。

■東京エレクトロン <8035>  21,770円  +265 円 (+1.2%)  11:30現在
 東京エレクトロン<8035>、アドバンテスト<6857>など半導体製造装置関連株に買いが集まっている。前週末11日の米国株市場では米中協議で部分合意に至ったことを好感し、半導体関連株が総じて買いを集め、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は2.3%高と値を飛ばし切り返し急となっている。週明けはその反動もあってわずかにマイナス圏で引けたものの、半導体関連見直しの動きが続いている。東京市場でも東エレク、アドバンテともに前週末に続き新値街道を走る展開。

■チヨダ <8185>  1,591円  -109 円 (-6.4%)  11:30現在  東証1部 下落率4位
 11日に決算を発表。「今期最終を一転赤字に下方修正」が嫌気された。
 チヨダ <8185> が10月11日大引け後(17:30)に決算を発表。20年2月期第2四半期累計(3-8月)の連結最終損益は1.6億円の赤字(前年同期は15.4億円の黒字)に転落し、従来の7.4億円の黒字予想から一転赤字で着地。併せて、通期の同損益を従来予想の14億円の黒字→12億円の赤字(前期は16.1億円の黒字)に下方修正し、一転して赤字見通しとなった。
  ⇒⇒チヨダの詳しい業績推移表を見る

■RPAホールディングス <6572>  1,263円  -86 円 (-6.4%)  11:30現在  東証1部 下落率5位
 11日に決算を発表。「上期経常は一転19%減益で下振れ着地」が嫌気された。
 RPAホールディングス <6572> が10月11日大引け後(16:00)に決算を発表。20年2月期第2四半期累計(3-8月)の連結経常利益は前年同期比18.8%減の2.7億円に減り、従来の15.8%増益予想から一転して減益で着地。
  ⇒⇒RPAホールディングスの詳しい業績推移表を見る

■リーバイス <9836>  1,394円  +300 円 (+27.4%) ストップ高買い気配   11:30現在
 11日、リーバイ・ストラウス ジャパン <9836> [JQ]に対して親会社のリーバイ・ストラウス・アンド・カンパニーがTOB(株式公開買い付け)を実施し、完全子会社化を目指すと発表したことが買い材料視された。TOB価格が前日終値を43.5%上回る1株1570円とあって、本日の株価はこれにサヤ寄せする形で買い気配値を切り上げた。買付期間は10月15日から12月3日まで。TOBが成立した場合、同社株は上場廃止となる見通し。

■霞ヶ関キャピタル <3498>  3,965円  +700 円 (+21.4%) ストップ高買い気配   11:30現在
 霞ヶ関キャピタル<3498>がストップ高カイ気配。太陽光発電などの自然エネルギーや不動産コンサルティング事業を展開するが、ファンド向け中心に売却案件が好調な進捗をみせ、今期業績は大幅な伸びが見込まれている。前週末11日取引終了後に発表した20年8月期業績予想は営業利益段階で前期比2.1倍の14億9000万円を見込んでおり、これを手掛かり材料に投資資金が集中している。

●ストップ高銘柄
 エディア <3935>  621円  +100 円 (+19.2%) ストップ高買い気配   11:30現在
 麻生フオームクリート <1730>  662円  +100 円 (+17.8%) ストップ高   11:30現在
 極東産機 <6233>  701円  +100 円 (+16.6%) ストップ高   11:30現在
 など、8銘柄

●ストップ安銘柄
 UMCエレ <6615>  492円  -100 円 (-16.9%) ストップ安売り気配   11:30現在
 以上、1銘柄

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