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【市況】【↑】日経平均 大引け| 急反発、米中貿易協議への期待が高まり買い優勢 (8月30日)

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

日経平均株価
始値  20641.49
高値  20748.35(13:08)
安値  20633.30(09:06)
大引け 20704.37(前日比 +243.44 、 +1.19% )

売買高  12億0762万株 (東証1部概算)
売買代金  2兆0215億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は急反発、自動車や銀行株など買われる
 2.NYダウは大幅続伸、米中貿易協議への期待高まる
 3.先物などに買い戻し流入、売買代金は13日ぶりに2兆円回復
 4.村田製やキーエンス、ファナックなど値がさ株が堅調
 5.サウジアラムコの東証上場観測報道で日本取引所など高い

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウは326ドル高と大幅続伸した。中国が米国との貿易協議に期待を表明し、トランプ米大統領も協議再開に前向きな姿勢を示したことが好感され幅広い銘柄で買いが優勢となった。

 東京市場では、日経平均株価が急反発。前日の米株式市場が大幅高したことを受け、買いが先行した。ただ、買い一巡後は上値を押さえられた。

 29日のニューヨーク市場はNYダウが326ドル高と大幅続伸。中国が米国との貿易協議に期待を表明し、トランプ米大統領もラジオインタビューで協議再開に前向きな姿勢を示したことから米中貿易協議への期待が高まった。これを受け、東京市場も買い優勢の展開となった。為替が一時1ドル=106円50銭近辺に上昇したこともあり、先物に買い戻しが流入した。ただ、この日は月末と週末が重なったうえに、来週の週開けとなる9月2日は米国がレーバーデーで休場となることもあり、外国人などの参加者は限定的だった。東証1部の売買代金は2兆0215億円と13日ぶりに活況の目安とされる2兆円を回復した。

 個別では、ソフトバンクグループ<9984>や任天堂<7974>が高く、トヨタ自動車<7203>やホンダ<7267>など自動車株が値を上げた。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>や三井住友フィナンシャルグループ<8316>など銀行株が高く、キーエンス<6861>やファナック<6954>、村田製作所<6981>といった値がさ株が買われた。サウジアラムコの東証上場観測報道で日本取引所グループ<8697>が高い。前日急落したリクルートホールディングス<6098>は反発。アンジェス<4563>は4日ぶりに上昇した。
 半面、ファーストリテイリング<9983>や資生堂<4911>、ダイキン工業<6367>が安く、パーク24<4666>が売られた。ミライアル<4238>や山崎製パン<2212>が値を下げた。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はSBG <9984> 、ファナック <6954> 、アドテスト <6857> 、TDK <6762> 、東エレク <8035> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約85円。
 日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983> 、ユニファミマ <8028> 、バンナムHD <7832> 、スズキ <7269> 、ダイキン <6367> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約22円。うち12円はファストリ1銘柄によるもの。

 東証33業種のうち32業種が上昇し、下落は不動産業のみ。上昇率の大きかった上位5業種は(1)石油石炭製品、(2)証券商品先物、(3)ゴム製品、(4)非鉄金属、(5)精密機器。一方、上昇率の小さかった5業種は(1)陸運業、(2)空運業、(3)その他製品、(4)小売業、(5)食料品。

■個別材料株

△ディーエヌエ <2432>
 「ポケモンマスターズ」を8言語で配信開始。
△オイシックス <3182> [東証M]
 テレビ東京系「カンブリア宮殿」で紹介。
△ステラケミ <4109>
 「日本政府がフッ化水素の輸出を許可」と報道。
△DIシステム <4421> [JQ]
 光通信 <9435> が大株主に浮上。
△DWTI <4576> [JQG]
 「WP-1303」の導出先が国内第3相臨床試験開始。
△DIC <4631>
 独BASFの顔料事業を買収。
△明電舎 <6508>
 従来未定としていた中間配当は実質増配の25円へ。
△ウインテスト <6721> [東証2]
 カフレス血圧推定法を和歌山大学などと共同開発。
△オリンパス <7733>
 6.22%を上限に自社株買いを実施。
△セルシード <7776> [JQG]
 阪大がiPS細胞を利用した角膜移植で関心高まる。

▼ミライアル <4238>
 7月中間期業績は計画上振れも下期以降への警戒感。
▼パーク24 <4666>
 11-7月期(3Q累計)経常が5%減益で着地。

 東証1部の値上がり率上位10傑は(1)ワイヤレスG <9419> 、(2)レッグス <4286> 、(3)DIC <4631> 、(4)MARUWA <5344> 、(5)カメイ <8037> 、(6)三井ハイテク <6966> 、(7)石原産 <4028> 、(8)ユーシン精機 <6482> 、(9)三桜工 <6584> 、(10)アグロカネシ <4955> 。
 値下がり率上位10傑は(1)ランド <8918> 、(2)パーク24 <4666> 、(3)ミライアル <4238> 、(4)山パン <2212> 、(5)ナイガイ <8013> 、(6)マイネット <3928> 、(7)ザッパラス <3770> 、(8)アイル <3854> 、(9)山九 <9065> 、(10)アイフィス <7833> 。

【大引け】

 日経平均は前日比243.44円(1.19%)高の2万0704.37円。TOPIXは前日比21.69(1.46%)高の1511.86。出来高は概算で12億0762万株。東証1部の値上がり銘柄数は1970、値下がり銘柄数は144となった。日経ジャスダック平均は3294.46円(12.36円高)。

[2019年8月30日]

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