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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):京セラ、カドカワ、パーク24

カドカワ <日足> 「株探」多機能チャートより
■京セラ <6971>  6,315円  +68 円 (+1.1%)  本日終値
 京セラ<6971>が反発。前引け後に日本経済新聞電子版で、「自動運転車の『目』となる高性能センサー『LiDAR(ライダー)』に参入する」と報じられており、これが好材料視された。記事によると、20年春をメドに試作品を出荷し、25年にも量産に乗り出すという。LiDARは欧米勢が先行しているが、同社では価格を半額以下に抑えて巻き返すとしている。

■KADOKAWA <9468>  1,586円  +1 円 (+0.1%)  本日終値
 29日、KADOKAWA <9468> が発行済み株式数(自社株を除く)の2.99%にあたる189万2700株(金額で29億9992万9500円)を上限に、8月30日朝の東証の自己株式立会外買付取引「ToSTNeT-3」で自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。取締役の川上量生氏が保有株の一部売却の意向を示したことに対応する。

■パーク24 <4666>  2,179円  -208 円 (-8.7%)  本日終値  東証1部 下落率2位
 29日に決算を発表。「11-7月期(3Q累計)経常が5%減益で着地・5-7月期も23%減益」が嫌気された。
 パーク24 <4666> が8月29日大引け後(16:00)に決算を発表。19年10月期第3四半期累計(18年11月-19年7月)の連結経常利益は前年同期比5.1%減の139億円に減り、通期計画の230億円に対する進捗率は60.7%にとどまり、5年平均の67.9%も下回った。
  ⇒⇒パーク24の詳しい業績推移表を見る

■東京ドーム <9681>  1,033円  -23 円 (-2.2%)  本日終値
 東京ドーム<9681>は続落。29日の取引終了後、20年1月期の連結業績予想について、売上高を890億円から902億円(前期比3.6%増)へ、営業利益を115億円から122億円(同6.3%増)へ、純利益を60億円から71億円(同2.0%増)へ上方修正し、従来12円を予定していた期末一括配当を4円増額して16円にするとあわせて発表したが、目先の材料出尽くし感から売りが優勢となった。上期の東京ドームにおいて、MLB開幕戦などの野球関連の売り上げやコンサートイベント関連商品の販売が好調だったことが寄与する見通し。また、投資有価証券や固定資産を売却したことも最終利益を押し上げるとしている。

■ディ・アイ・システム <4421>  1,738円  +300 円 (+20.9%) ストップ高   本日終値
 ディ・アイ・システム <4421> [JQ]が急反発。光通信 <9435> が29日付で財務省に大量保有報告書(5%ルール報告書)を提出。報告書によると、光通信の同社株式保有比率は5.09%となり、新たに5%を超えたことが判明した。これを受けて、需給思惑などから買いが先行した。なお、保有目的は「長期保有を目的とした純投資」としている。

■インタートレード <3747>  477円  +80 円 (+20.2%) ストップ高   本日終値
 インタートレード<3747>が連日ストップ高。同社は証券会社向けシステム・ソフトウェアを展開しディーリングシステムでは国内首位を誇る。8月15日に、「子会社のデジタルアセットマーケッツが三井物産<8031>からの出資を受け入れることになった」と発表したことが好感され、商いを伴い急騰している。22日と28日に2度にわたる東証の信用規制強化を受け一時的に売られたものの、きょうは再び個人投資家を中心に押し目買をいが活発化している。

■ワイヤレスゲート <9419>  908円  +150 円 (+19.8%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率トップ
 ワイヤレスゲート<9419>が急騰、前日こそ上昇一服となったがきょうは改めて投資資金が攻勢をかけている。年初来高値828円を一気に抜き去った。他社回線を借りて無線ネット通信サービスを展開する。足もとの業績は低調ながら、IoT分野のセキュリティーなどに注力し収益機会を広げている。信用取引は直近データで売り残が100万株を超え、信用倍率は0.87倍。日証金では貸借倍率が0.28倍で需給相場の様相を強めている。

■セルシード <7776>  548円  +80 円 (+17.1%) ストップ高   本日終値
 セルシード<7776>がストップ高。大阪大学が29日、iPS細胞から作ったシート状の角膜細胞を初めて患者に移植したことが伝えられたことで、角膜再生上皮シートの開発を手掛ける同社やジャパン・ティッシュ・エンジニアリング<7774>に買いが入った。今回、大阪大学の西田幸二教授らの研究チームが行った角膜細胞の移植は、「角膜上皮幹細胞疲弊症」の患者を対象とした臨床研究の初の事例で、国内では目の網膜の難病である加齢黄斑変性症やパーキンソン病に次いで3件目のiPS細胞を利用した移植となる。今後、臨床研究が順調に進み実用化されれば、慢性的な角膜提供者の不足の解消につながことが期待されているだけに、株式市場でも関心が高まっているようだ。

■トランザス <6696>  904円  +126 円 (+16.2%) 一時ストップ高   本日終値
 トランザス<6696>が急騰。29日の取引終了後、シンガポール子会社トランザス・アジア・パシフィックが、シンガポールのオットー・ソリューション社とパートナーシップ契約を締結したと発表しており、これを好材料視した買いが入った。オットー社は照明、オートメーション設備、スマートソリューションを東南アジアに幅広く展開するソリューションプロバイダー。今回のパートナーシップ契約は、オットー社の展開する照明ソリューションにトランザスのIoTソリューションを組み入れ、両社の結合型ソリューションであるSmart IoT industry4.0ソリューションを東南アジアに展開することを目的としている。最初のプロジェクトとして、シンガポールのフォルクスワーゲンの新築5階建てビルに、全照明のIoTコントロールソリューションを導入するとしている。

●ストップ高銘柄
 ポラテクノ <4239>  867円  +150 円 (+20.9%) ストップ高   本日終値
 など、5銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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