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【経済】米金利低下の道筋


 25日のニューヨーク市場では、パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長が「短期的に過剰に行動しないことが重要」と述べたことや、ブラード米セントルイス連銀総裁が「状況は50ベーシスポイントの利下げを要求していない」との見方を示したことから、ドルを買い戻す動きがみられた。市場関係者の間からは「7月に0.5ポイントの利下げが必要になるほど状況は悪化していない」との声が聞かれた。


 ただ、一部の市場関係者は「6月のCB消費者信頼感指数は121.5に低下し、市場予想の131.0程度を大幅に下回ったことは無視できない」と指摘しており、個人消費の動向を注視している。パウエルFRB議長はトランプ大統領の金利引き下げ要求などの政治的な圧力に抗う姿勢を見せているが、7月に0.25ポイントの利下げを行なうことには反対していないようだ。FRBはインフレ、雇用、個人消費に関連する経済指標を慎重に点検し、連邦公開市場委員会(FOMC)の場で金利低下の道筋をわかりやすく示していくことが必要となりそうだ。
《MK》

 提供:フィスコ

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