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【市況】【↑】日経平均 大引け| 反発、米株高や朝方の円安を受けて買い戻し優勢 (5月17日)

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

日経平均株価
始値  21246.86
高値  21398.85(11:22)
安値  21199.98(09:02)
大引け 21250.09(前日比 +187.11 、 +0.89% )

売買高  13億4952万株 (東証1部概算)
売買代金  2兆4294億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は反発、前日の米株高や朝方の円安を受けて買い戻し優勢に
 2.5月相場で日経平均は前日まで約1200円下げており、値ごろ感が働く
 3.前場は2万1400円近辺に水準を切り上げたが、後場は上値が重い展開
 4.前場はヘッジファンドの先物買いなどが寄与、後場は中国株安などが重荷
 5.個別株物色意欲は旺盛で値上がり銘柄数1700超、全体の8割を占める

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウは214ドル高と3日続伸した。この日発表された、ウォルマートとシスコシステムズの決算内容が好調だったことや、4月住宅着工件数が市場予想を上回ったことが好感された。

 東京市場では、朝方から買い優勢で日経平均株価は一時300円を超える上昇をみせた。後場は伸び悩んだものの全体の8割の銘柄が上昇した。

 17日の東京市場は、広範囲に買い戻された。日経平均は5月相場に入ってから前日まで約1200円下げており、リバウンド狙いの買いが流入した。前日の米株市場でNYダウナスダック総合指数など主要株価指数が3日続伸し、外国為替市場でも円安に振れたことなどを受け日経平均は買い先行で始まり、前引けは2万1400円近辺まで水準を切り上げた。海外ヘッジファンドなど短期筋の先物を絡めた買い戻しも株高を後押しした。ただ、後場は上値が重くなった。週末要因で買いポジションを高めにくく、為替が再び円高方向に押し戻されたことや、中国・上海株や香港株などアジア株市場が総じて軟調な動きとなったことで、戻り売り圧力が強まった。もっとも個別株の物色意欲は旺盛で値上がり銘柄数は1700を超え、東証1部全体の8割を占めている。

 個別では、ソニー<6758>が売買代金トップで急伸、任天堂<7974>も高い。キヤノン<7751>、キーエンス<6861>も上昇した。リクルートホールディングス<6098>、NTT<9432>も買いが優勢だった。キャリアインデックス<6538>がストップ高に買われ、Orchestra Holdings<6533>も値を飛ばした。東邦チタニウム<5727>が大幅高、リゾートトラスト<4681>も活況高となった。ブレインパッド<3655>の上値追いも続いている。
 半面、ZOZO<3092>が大幅下落、TDK<6762>、太陽誘電<6976>の下げも目立つ。安川電機<6506>が売りに押され、アドバンテスト<6857>も軟調。すてきナイスグループ<8089>がストップ安、チェンジ<3962>、山一電機<6941>も大きく値を下げた。CKD<6407>、ルネサスエレクトロニクス<6723>、アウトソーシング<2427>なども安い。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はSBG <9984> 、ファストリ <9983> 、ソニー <6758> 、リクルート <6098> 、テルモ <4543> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約87円。
 一方、マイナス寄与の上位5銘柄はTDK <6762> 、アドテスト <6857> 、安川電 <6506> 、太陽誘電 <6976> 、ファナック <6954> 。押し下げ効果は約32円。

 東証33業種のうち30業種が上昇し、下落は水産・農林業、空運業、電気・ガス業の3業種のみ。上昇率の大きかった上位5業種は(1)石油石炭製品、(2)その他製品、(3)情報・通信業、(4)鉱業、(5)サービス業。一方、上昇率の小さかった5業種は(1)輸送用機器、(2)ゴム製品、(3)証券商品先物、(4)その他金融業、(5)建設業。

■個別材料株

△大王紙 <3880>
 前期経常が上振れ着地・今期は73%増益へ。
△相模ゴ <5194> [東証2]
 今期経常は20%増益へ。
△日阪製 <6247>
 6.03%を上限に自社株買いを実施。
△キャリインデ <6538>
 AIエージェントサービス会社と資本提携。
△Tホライゾン <6629> [JQ]
 今期経常は8%増益、6円増配へ。
△ソニー <6758>
 4.80%を上限に自社株買いを実施。
△アイレックス <6944> [JQ]
 今期経常は79%増益へ。
△EMネットJ <7036> [東証M]
 LINE <3938> とSMB領域で戦略的パートナーシップ。
△タカラレーベ <8897>
 今期経常は31%増で2期ぶり最高益、3円増配へ。
△東テク <9960>
 今期経常は8期連続最高益、前期配当を15円増額へ。

▼大同信 <6743> [東証2]
 今期経常は15%減益へ。
▼タングス <6998> [東証2]
 20年3月期は20%営業減益予想で10円減配へ。

 東証1部の値上がり率上位10傑は(1)キャリインデ <6538> 、(2)オーケストラ <6533> 、(3)メック <4971> 、(4)ソニー <6758> 、(5)DIT <3916> 、(6)邦チタ <5727> 、(7)富士興 <5009> 、(8)ジェイリース <7187> 、(9)東テク <9960> 、(10)QBNHD <6571> 。
 値下がり率上位10傑は(1)すてきナイス <8089> 、(2)チェンジ <3962> 、(3)山一電機 <6941> 、(4)エクセル <7591> 、(5)マツオカ <3611> 、(6)ZOZO <3092> 、(7)東亜建 <1885> 、(8)日本マイクロ <6871> 、(9)太陽誘電 <6976> 、(10)Jディスプレ <6740> 。

【大引け】

 日経平均は前日比187.11円(0.89%)高の2万1250.09円。TOPIXは前日比16.70(1.09%)高の1554.25。出来高は概算で13億4952万株。東証1部の値上がり銘柄数は1705、値下がり銘柄数は377となった。日経ジャスダック平均は3368.97円(13.83円高)。

[2019年5月17日]

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