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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:JINSHD、TOWA、サンバイオ

JINSHD <日足> 「株探」多機能チャートより
■ジンズホールディングス <3046>  6,800円  +420 円 (+6.6%)  11:30現在  東証プライム 上昇率4位
 7日に発表した「12月既存店売上高は24.4%増」が買い材料。
 12月既存店売上高は前年同月比24.4%増と増収基調が続いた。

■TOWA <6315>  1,844円  +105 円 (+6.0%)  11:30現在  東証プライム 上昇率5位
 TOWA<6315>が底入れ反騰色を鮮明としている。全般地合い悪に抗して9連騰で75日移動平均線をブレークする動きにあり、終値で75日線を上回れば昨年7月11日以来約半年ぶりとなる。超精密金型を中核とした技術力の高さに定評があり、樹脂封止装置や切断加工装置など後工程の半導体製造装置大手として存在感を示している。直近では半導体製造装置関連株を買い戻す動きが活発で、業績好調な同社株も急速に水準訂正に動き出している。25年3月期の営業利益は前期比46%増の126億円予想で、3期ぶりの過去最高利益更新が見込まれており、業績変化率を考慮して15倍台のPERは割安感が強い。

■サンバイオ <4592>  782円  +31 円 (+4.1%)  11:30現在
 サンバイオ<4592>が反発している。7日の取引終了後、同社の基礎研究に関する論文が、米国の科学誌「Molecular Therapy」に掲載されたと発表したことが好感されている。論文はヒト骨髄由来加工間葉系幹細胞バンデフィテムセル(SB623)に関するもので、局所脳虚血ラットの大脳皮質興奮性を改善することを示しており、神経の再生、シナプスの可塑性、免疫調節を促進し、ネットワークの過興奮に起因するさまざまな神経疾患を治療する可能性を示唆しているという。

■住友ゴム工業 <5110>  1,814円  +65 円 (+3.7%)  11:30現在
 住友ゴム工業<5110>はプラス圏に切り返す。日本経済新聞電子版がこの日午前11時ごろ、「住友ゴム工業は米グッドイヤーから欧米などの『ダンロップ』ブランドのタイヤ事業を買収する」と報じた。買収額は800億円超になる見通しという。この報道が材料視されたようだ。

■ホンダ <7267>  1,613.5円  +9.5 円 (+0.6%)  11:30現在
 ホンダ<7267>は強弱観対立のなか前日終値近辺で売り買いを交錯させている。同社は8日、ルネサスエレクトロニクス<6723>と次世代電気自動車(EV)向けの半導体開発で提携することを発表した。今週10日までの日程で開催されている世界最大のテクノロジー見本市「CES」で明らかにしたもので、人工知能(AI)機能を携えた高性能品で消費電力の効率化などを図る。ホンダはこれを手掛かり材料に買いを引き寄せているが、前日まで9連騰を記録しており、目先利益確定の動きが上値を押さえている。

■くら寿司 <2695>  2,894円  +14 円 (+0.5%)  11:30現在
 くら寿司<2695>が堅調。同社の米国子会社くら寿司USA<KRUS>が米国時間7日、2025年度第1四半期(9~11月)決算を発表した。売上高は6445万ドル(前年同期比25.2%増)と大幅な増収となったほか、営業損益の赤字幅は147万ドル(前年同期は284万ドル)に縮小した。既存店売上高を伸ばしつつ、コスト管理の効果を引き出した。発表を受け7日の米国市場の時間外取引でくら寿司USAの株価は大幅高となっている。米国子会社の成長を期待した買いが、本邦市場のくら寿司の株価の押し上げに寄与したようだ。

■アダストリア <2685>  3,305円  -190 円 (-5.4%)  11:30現在  東証プライム 下落率3位
 アダストリア<2685>が大幅反落している。7日の取引終了後に発表した12月度の月次売上高で、既存店売上高は前年同月比1.4%増と2カ月連続で前年実績を上回ったものの、11月の同8.9%増から伸び率が鈍化しており、これが嫌気されているようだ。気温の低下に伴い冬物衣料の販売が進捗し、アイテム別ではニットや防寒アウターが人気となったほか、服飾雑貨ではブーツやストール、生活雑貨ではホリデーシーズンアイテムやブランケットが好調だった。なお、前年に比べて休日が1日少なかった影響は年末年始期間のため軽微だったという。

■丹青社 <9743>  927円  -52 円 (-5.3%)  11:30現在  東証プライム 下落率4位
 7日に発表した「売り出しを実施」が売り材料。
 既存株主による303万6900株の売り出しと、オーバーアロットメントによる上限45万5500株の売り出しを実施する。売出価格は1月15日から20日までの期間に決定される。

■マクドナルド <2702>  5,960円  -250 円 (-4.0%)  11:30現在
 日本マクドナルドホールディングス<2702>が続落している。同社は7日の取引終了後、昨年12月の月次動向を開示した。既存店売上高は前年同月比0.4%減と、5カ月ぶりの前年割れとなった。既存店ベースで客数は同0.1%減、客単価は同0.3%減となった。同社の過去の月次動向において、既存店の売上高と客数、客単価が全て減少したのは2015年11月が最後となる。月次実績を嫌気した売りが出たようだ。昨年7月はシステム障害が発生し、一部店舗で営業を停止した影響が出た。15年の既存店の業績は、24時間営業店を減少させた影響などが出たとみられている。昨年12月の全店売上高は前年同月比1.1%増と、5カ月連続で前年を上回ったものの、伸び率は11月の13.5%から鈍化した。

■薬王堂ホールディングス <7679>  2,019円  -58 円 (-2.8%)  11:30現在
 薬王堂ホールディングス<7679>が3日ぶりに反落した。同社は7日の取引終了後、25年2月期第3四半期累計(3~11月)の連結決算を発表。売上高は前年同期比7.2%増の1145億3400万円、経常利益は同3.8%減の48億200万円、最終利益は同0.7%増の33億7600万円となった。直近3カ月間の9~11月期では増収となった一方、経常利益と最終利益は4%減となった。同社株は決算発表前の前日まで堅調な値動きを示していたが、ポジティブ・サプライズ感の乏しい決算内容を受けて、目先の利益を確定する目的の売りが出たようだ。株価は25日移動平均線を下回る水準まで売られたが、朝安後は下げ渋る動きとなっている。同社は12月度の月次速報も同時に開示した。既存店売上高は前年同月比5.3%増と増収基調を継続した。

■リボミック <4591>  107円  +24 円 (+28.9%) 一時ストップ高   11:30現在
 リボミック<4591>は反発。7日取引終了後、ビタミンC60バイオリサーチ(昨年4月1日付で三菱商事グループの三菱商事ライフサイエンスに統合)と共同研究を進めてきた化粧品原料候補「抗好中球エラスターゼアプタマー」について創製・開発に成功したと発表。これが買い材料視されている。同社はこの成果を三菱商事ライフサイエンスと共同で特許出願した。今後、アプタマーの新たな活用を視野に入れながら、引き続き実用化に向けた検討を進めて化粧品市場など成長領域の拡大を目指していくという。

■BTM <5247>  2,551円  +500 円 (+24.4%) ストップ高   11:30現在
 BTM<5247>がストップ高の水準となる前営業日比500円高の2551円に買われた。同社は7日の取引終了後、ほくほくフィナンシャルグループ<8377>傘下の北陸銀行と契約を締結し、北陸3県の中堅・中小企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)推進に向けビジネスマッチング業務を開始したと発表。これを材料視した買いが入ったようだ。BTMは全国10カ所の拠点を通じて開発業務とともに、各地の開発会社やエンジニアに案件を紹介する事業などを展開してきた。これまで拠点がなかった北陸エリアにおいて営業態勢を整え、新たな事業案件の獲得を狙う。

■ライトオン <7445>  232円  +37 円 (+19.0%)  11:30現在
 ライトオン<7445>が7連騰している。7日の取引終了後に発表した第1四半期(24年9~11月)単独決算で、営業損益が4億7200万円の赤字(前年同期5億1700万円の赤字)となり、赤字幅が縮小したことが好感されている。中期経営計画で取り組んでいる商品構成の大幅な変更がいまだ途中にあり、第1四半期は前期の商品施策として進めてきたジーニングカジュアル再強化に向けた品揃えと価格帯が中心だったことから消費者ニーズに合わず、売上高は77億5500万円(前年同期比24.7%減)と減少した。ただ、中計の重点施策であるコスト構造改革に基づく売上総利益率の改善と販管費の大幅な削減が奏功し、営業赤字幅が縮小した。25年8月期通期業績予想は、売上高281億円(前期比27.6%減)、営業損益15億円の赤字(前期50億円の赤字)の従来見通しを据え置いている。

■川本産業 <3604>  940円  +136 円 (+16.9%) 一時ストップ高   11:30現在
 川本産業<3604>が大幅続伸している。中国でヒトメタニューモウイルス(hMPV)の感染が拡大しており、春節の休みが1月28日から始まるのを控えて日本でも感染が広がるのではないかという懸念から、マスク大手の同社が買われているようだ。また、hMPVの検査キットを手掛けるタウンズ<197A>、ミズホメディー<4595>なども堅調な動きとなっている。

■エルテス <3967>  777円  +100 円 (+14.8%) ストップ高買い気配   11:30現在
 エルテス<3967>がカイ気配。SNSでの炎上対策などリスク管理を行うネットセキュリティービジネスを手掛けるほか、地方自治体向けDX支援ビジネスにも展開し、25年2月期は営業利益段階で8割増益を見込むなど好調だ。好業績を背景に株主還元にも積極的な姿勢を示す。7日取引終了後、株主優待制度の新設を発表。毎年8月末と2月末時点で800株以上を6カ月以上保有する株主を対象に、QUOカード1万円分を年2回贈呈するというもので、今年8月末から適用開始となる。なお、25年2月末は創業20周年記念株主優待として、800株以上を保有する株主にQUOカード2万円分を贈呈するが、これについては昨年11月に発表済みだ。

●ストップ高銘柄
 Sapeet <269A>  3,860円  +700 円 (+22.2%) ストップ高   11:30現在
 テクニスコ <2962>  413円  +80 円 (+24.0%) ストップ高買い気配   11:30現在
 INCLUSIVE <7078>  628円  +100 円 (+18.9%) ストップ高買い気配   11:30現在
 リグア <7090>  1,070円  +150 円 (+16.3%) ストップ高買い気配   11:30現在
 など、6銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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