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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):アイスペース、TOWA、JINSHD

アイスペース <日足> 「株探」多機能チャートより
■ispace <9348>  844円  +134 円 (+18.9%) 一時ストップ高   本日終値
 ispace<9348>が大幅高で4連騰。8日、同社の欧州法人が、ルクセンブルク宇宙資源法に基づく月面探査ミッション認可を同国の宇宙機関より取得したと発表しており、材料視されたようだ。今年1月中旬に打ち上げを予定する「RESILIENCEランダー」に搭載され、月面探査と資源採取を目的に開発された「TENACIOUSローバー」の運用承認は、宇宙資源の商業利用を可能とする欧州初の事例という。

■TOWA <6315>  1,881円  +142 円 (+8.2%)  本日終値  東証プライム 上昇率2位
 TOWA<6315>が底入れ反騰色を鮮明としている。超精密金型を中核とした技術力の高さに定評があり、樹脂封止装置や切断加工装置など後工程の半導体製造装置大手として存在感を示している。直近では半導体製造装置関連株を買い戻す動きが活発で、業績好調な同社株も急速に水準訂正に動き出している。25年3月期の営業利益は前期比46%増の126億円予想で、3期ぶりの過去最高利益更新が見込まれており、業績変化率を考慮して15倍台のPERは割安感が強い。

■ジンズホールディングス <3046>  6,870円  +490 円 (+7.7%)  本日終値  東証プライム 上昇率3位
 ジンズホールディングス<3046>は続急伸し昨年来高値を更新。7日の取引終了後に発表した12月度の月次売上状況(速報)で、国内アイウェアショップの既存店売上高が前年同月比24.4%増と、23カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。年末にかけて高まったインバウンド需要や、月内に実施した販促キャンペーンの影響により、レンズ、フレームともに高単価の商品が好調に推移した。なお、全店売上高は同28.4%増だった。

■三井金属 <5706>  4,835円  +199 円 (+4.3%)  本日終値
 三井金属<5706>が商いを膨らませ異彩高。非鉄大手で銅箔は世界トップクラスのシェアを有し、電子材料が利益の主力となっている。市場では「7日付で同社が生産するキャリア付極薄銅箔の生産体制の増強計画を発表しており、これが株価を強く刺激する材料となったようだ。半導体関連株が強さを発揮するなか、電子材料に強い同社株にも買いが波及しやすい地合いだったことも影響した」(中堅証券ストラテジスト)という指摘が出ていた。PERは6倍前後で配当利回りも高く、水準訂正狙いの買いを呼び込んだ格好だ。

■アドバンテスト <6857>  10,075円  +334 円 (+3.4%)  本日終値
 アドバンテスト<6857>が3連騰で1万円大台を回復し、昨年11月8日につけた上場来高値を2カ月ぶりに更新した。半導体製造装置関連株への買い戻しが活発化するなか、本格的なリバウンドを見込んだ実需の買いも観測されている。そのなか、エヌビディア関連の最右翼である同社株はAI用半導体特需で恩恵を受ける銘柄として、上げ足に弾みがついている。ここ台湾の鴻海精密工業や韓国サムスン電子の好決算が相次いでいることもポジティブ材料。更に、スマートフォンへのエッジAI機能搭載の動きが今後加速することが予想されるなか、それに伴うAI用半導体テスター需要の増大化を買いの根拠とする声も聞かれる。

■フリー <4478>  3,145円  +80 円 (+2.6%)  本日終値
 フリー<4478>が後場に強含みで推移。同社は8日、金融サービス仲介業の登録を完了したと発表した。これに伴い、GMOあおぞらネット銀行(東京都渋谷区)のBaaS(バンキング・アズ・ア・サービス)を活用し、フリーのプロダクトから申し込みが可能な法人顧客向けの「フリー支店」口座の提供を開始するといい、材料視されたようだ。フリーは銀行などの金融機関の融資や預金サービスを仲介する「預金等媒介業務」での登録を完了した。これを機に、ユーザーがオンライン上で会社設立ができるサービス「freee会社設立」で手続きを行う際に、「フリー支店」の口座開設申し込みが同時に行えるようになるという。法人口座の開設時期を早めたいというニーズに対応する。

■サンバイオ <4592>  770円  +19 円 (+2.5%)  本日終値
 サンバイオ<4592>が反発。7日の取引終了後、同社の基礎研究に関する論文が、米国の科学誌「Molecular Therapy」に掲載されたと発表したことが好感された。論文はヒト骨髄由来加工間葉系幹細胞バンデフィテムセル(SB623)に関するもので、局所脳虚血ラットの大脳皮質興奮性を改善することを示しており、神経の再生、シナプスの可塑性、免疫調節を促進し、ネットワークの過興奮に起因するさまざまな神経疾患を治療する可能性を示唆しているという。

■住友ゴム工業 <5110>  1,769.5円  +20.5 円 (+1.2%)  本日終値
 住友ゴム工業<5110>はプラス圏に切り返す。日本経済新聞電子版がこの日午前11時ごろ、「住友ゴム工業は米グッドイヤーから欧米などの『ダンロップ』ブランドのタイヤ事業を買収する」と報じた。買収額は800億円超になる見通しという。この報道が材料視されたようだ。

■アークランズ <9842>  1,701円  +16 円 (+1.0%)  本日終値
 アークランズ<9842>が続伸。7日の取引終了後に発表した第3四半期累計(24年3~11月)連結決算が、売上高2378億1300万円(前年同期比0.9%増)、営業利益127億200万円(同4.1%増)、純利益97億4300万円(同8.0%増)と増収増益で着地したことが好感された。住関連事業で新規出店やフレッシュハウスの子会社化により総店舗数が増加したことに加えて、外食事業で主力のかつや・からやまの既存店が好調に推移した。また、住関連事業で前期下期に価格改定を行ったことで売上総利益率が改善したことも寄与した。なお、25年2月期通期業績予想は、売上高3150億円(前期比1.4%増)、営業利益185億円(同14.8%増)、純利益120億円(同31.5%増)の従来見通しを据え置いている。

■くら寿司 <2695>  2,896円  +16 円 (+0.6%)  本日終値
 くら寿司<2695>が堅調。同社の米国子会社くら寿司USA<KRUS>が米国時間7日、2025年度第1四半期(9~11月)決算を発表した。売上高は6445万ドル(前年同期比25.2%増)と大幅な増収となったほか、営業損益の赤字幅は147万ドル(前年同期は284万ドル)に縮小した。既存店売上高を伸ばしつつ、コスト管理の効果を引き出した。発表を受け7日の米国市場の時間外取引でくら寿司USAの株価は大幅高となっている。米国子会社の成長を期待した買いが、本邦市場のくら寿司の株価の押し上げに寄与したようだ。

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