【注目】本日注目すべき【好決算】銘柄 アンビション、花王、カプコン (4日大引け後 発表分)

　4日大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。

　アンビション <3300> [東証Ｍ]　　★上期経常を2.2倍上方修正・最高益予想を上乗せ
　◆19年6月期上期(7-12月)の連結経常利益を従来予想の2.2億円→4.8億円に2.2倍上方修正し、従来の3期ぶりの上期の過去最高益予想をさらに上乗せした。新築投資用デザイナーズマンションの販売が想定より早期に完売したことが収益を押し上げた。主力のプロパティマネジメント事業でサブリース管理物件戸数の増加が続いたことも上振れに貢献した。

　大本組 <1793> [ＪＱ]　　★今期経常を13％上方修正、配当も20円増額
　◆19年3月期の経常利益(非連結)を従来予想の46億円→52億円に13.0％上方修正。減益率が19.7％減→9.2％減に縮小する見通しとなった。工事採算が想定より上向くことが業績上振れの要因となる。
　　業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の100円→120円(前期は100円)に増額修正した。予想PERが8.3倍→7.4倍に低下する一方、期末配当利回りは2.45％に上昇し、割安感が強まった。

　花王 <4452> 　　★今期税引き前は9％増で7期連続最高益、10円増配へ
　◆18年12月期の連結税引き前利益は前の期比1.4％増の2072億円で着地。続く19年12月期も前期比8.6％増の2250億円に伸び、7期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。今期は新製品や改良品を積極的に投入する。化粧品やスキンケア商品、衣料用洗剤の高付加価値商品を強化するほか、紙おむつなどはネット通販での販売数量が伸びる見通し。
　　併せて、今期の年間配当は前期比10円増の130円に増配する方針とした。30期連続の増配となる予定。

　あすか薬 <4514> 　　★今期経常を75％上方修正
　◆19年3月期の連結経常利益を従来予想の12億円→21億円に75.0％上方修正。減益率が61.0％減→31.7％減に縮小する見通しとなった。研究開発費の一部が来期へずれ込み、販管費が想定を下回ることが上振れの要因となる。

　持田薬 <4534> 　　★今期経常を29％上方修正
　◆19年3月期の連結経常利益を従来予想の73億円→94億円に28.8％上方修正。減益率が39.2％減→21.7％減に縮小する見通しとなった。医薬品関連事業の売上高が堅調に推移するなか、製品構成の変化による採算改善が利益を押し上げる。

　オリコン <4800> [ＪＱ]　　★今期経常を18％上方修正
　◆19年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比51.4％増の5.7億円に拡大して着地。利益率の高いコミュニケーション事業が収益を牽引した。顧客満足度調査で商標ライセンスの利用契約企業が大幅に増加したうえ、ニュースコンテンツ配信ビジネスも好調だった。モバイル向け音楽配信事業の縮小を補い、大幅増益を達成した。
　　業績好調に伴い、通期の同利益を従来予想の6.5億円→7.7億円に18.5％上方修正。増益率が6.7％増→26.4％増に拡大する見通しとなった。予想PERが15.2倍→12.8倍に低下し、割安感が強まった。

　戸上電 <6643> [東証２]　　★今期経常を25％上方修正、配当も15円増額
　◆19年3月期の連結経常利益を従来予想の14.5億円→18.1億円に24.8％上方修正。減益率が29.2％減→11.7％減に縮小する見通しとなった。売上高が堅調に推移するなか、コスト削減の徹底に加え、昨年2月に本格稼働した電子制御器工場をはじめとした生産体制の再編・強化が奏功し、採算が大きく改善する。
　　業績上振れに伴い、今期の年間配当を従来計画の60円→75円に増額修正した。

　カプコン <9697> 　　★4-12月期(3Q累計)経常が91％増益で着地
　◆19年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比90.7％増の135億円に拡大して着地。前期に投入した「モンスターハンター：ワールド」がユーザー層の拡大を背景に人気が持続するなど、モンスターハンターシリーズが収益を牽引した。利益率の高いリピートタイトルの販売が伸長したことも大幅増益に貢献した。
　　通期計画の165億円に対する進捗率は82.1％に達しており、業績上振れも期待される。

株探ニュース