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【注目】本日注目すべき【好決算】銘柄 オプトラン、カバー、日本マイクロ (13日大引け後 発表分)

オプトラン <日足> 「株探」多機能チャートより

 5月13日の大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。

 オプトラン <6235> [東証P]  ★1-3月期(1Q)経常は2.4倍増益で着地
 ◆24年12月期第1四半期(1-3月)の連結経常利益は前年同期比2.4倍の43.2億円に急拡大して着地。光学領域のAIスマートフォン向けカメラモジュールや光学部品が好調だったことが寄与。利益率の高いALD装置の販売や原価改善の取り組みに加え、円安による為替差益の発生も利益を押し上げた。
  第1四半期実績だけで、通期計画の76億円に対する進捗率は56.9%に達しており、業績上振れが期待される。

 ETS・HD <1789> [東証S]  ★上期経常を一転80%増益に上方修正
 ◆24年9月期上期(23年10月-24年3月)の連結経常利益を従来予想の1.6億円→4.8億円に2.9倍上方修正。従来の37.3%減益予想から一転して80.2%増益見通しとなった。子会社の工事が想定より順調に進捗したことに加え、電力工事部門で手持ち工事の採算が改善したことが要因。

 アイビーシー <3920> [東証S]  ★今期経常を60%上方修正・8期ぶり最高益更新へ
 ◆24年9月期の連結経常利益を従来予想の2.4億円→3.9億円に60.5%上方修正。増益率が3.8%増→66.7%増に拡大し、8期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。主力製品「SystemAnswer」のライセンス更新や切り替えを多く予定しているうえ、パートナー経由での大型案件による売上増加が収益を押し上げる。販管費の抑制も上振れに貢献する。

 パークシャ <3993> [東証S]  ★今期最終を33%上方修正
 ◆24年9月期の連結最終利益を従来予想の15億円→20億円に33.3%上方修正した。AI Research & Solution事業におけるソリューション案件の堅調な推移やAI SaaS事業におけるプロダクトの販売拡大などを織り込んだ。過年度に計上した信託型ストックオプション関連損失に関する支払実務の進捗に伴う差益の発生に加え、持ち分法による投資損益が改善したことも利益を押し上げる。

 堺化学 <4078> [東証P]  ★前期経常が上振れ着地・今期は70%増益、55円増配へ
 ◆24年3月期の連結経常利益は前の期比36.8%減の30.6億円に落ち込んだが、従来予想の19億円を上回って着地。続く25年3月期は前期比69.6%増の52億円にV字回復する見通しとなった。前期は高収益製品の出荷が重なったことや為替の追い風が上振れの要因となった。今期は市況の回復を見込むほか、事業ポートフォリオ変革によって高付加価値品へのシフトを進める方針。
  併せて、今期の年間配当は前期比55円増の125円に大幅増配する方針とした。株主還元方針を変更し、DOE(株主資本配当率)3%に設定。配当利回りは6.19%に上昇。

 サワイGHD <4887> [東証P]  ★今期最終は2.2倍増で6期ぶり最高益、株式分割も発表
 ◆24年3月期の連結最終利益は前の期比8.1%増の136億円に伸びて着地。続く25年3月期も前期比2.2倍の300億円に急拡大し、6期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。今期は新製品や主力品などの販売が増加するほか、米国子会社売却完了に伴う為替実現益155億円を計上することも最終利益を押し上げる。
  併せて、今期の年間配当は105円を実施する方針とした。同時に発表した9月末割当の1→3の株式分割を考慮した実質配当は22.3%増配となる。

 カバー <5253> [東証G]  ★今期経常は30%増で6期連続最高益更新へ
 ◆24年3月期の経常利益(非連結)は前の期比66.1%増の56.2億円に拡大して着地。続く25年3月期も前期比29.8%増の73億円に伸び、6期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。今期は大型イベントを通じてVチューバーのファン数が拡大する中、グッズ販売やライセンスを中心とするビジネスの成長が続く。
  併せて、東証プライム市場への市場区分変更申請に向けた準備を行っていることを明らかにした。

 ユニオンツル <6278> [東証P]  ★今期経常を一転42%増益に上方修正
 ◆24年12月期第1四半期(1-3月)の連結経常利益は前年同期比61.5%増の16.3億円に拡大して着地。併せて、通期の同利益を従来予想の38億円→58億円に52.6%上方修正。従来の6.7%減益予想から一転して42.4%増益見通しとなった。生成AI市場の拡大によってデータセンターに設置されるサーバー用パッケージ基盤向けに高付加価値工具の需要が急速に増加していることを織り込んだ。稼働率向上による原価低減に加え、円安効果もプラスに働く。

 日本マイクロ <6871> [東証P]  ★上期経常を29%上方修正・16期ぶり最高益更新へ
 ◆24年12月期上期(1-6月)の連結経常利益を従来予想の45億円→58億円に28.9%上方修正。増益率が2.9倍→3.7倍に拡大し、16期ぶりに上期の過去最高益を更新する見通しとなった。メモリー向けプローブカードの需要が想定以上に増加し、売上高が計画を上回ることが利益を押し上げる。

 ミラースHD <8897> [東証P]  ★今期経常は23%増で2期連続最高益、6円増配へ
 ◆24年3月期の連結経常利益は前の期比2.6倍の129億円に急拡大して着地。続く25年3月期も前期比23.2%増の160億円に伸び、2期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。今期は不動産事業で新築分譲マンション2200戸の引き渡しを想定するほか、エネルギー事業では売電収入の増加を見込む。
  併せて、今期の年間配当は前期比6円増の30円に増配する方針とした。配当利回りは6.02%に上昇。

 GENOVA <9341> [東証G]  ★今期経常は18%増で5期連続最高益、初配当30円実施へ
 ◆24年3月期の連結経常利益は前の期比34.7%増の23億円に拡大して着地。続く25年3月期も前期比18.4%増の27.3億円に伸び、5期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。今期は医療情報サイト「Medical DOC」を中心とする主力のメディカルプラットフォーム、自動受付精算機とセルフ精算レジを展開するスマートクリニックの成長が継続し、25.9%の大幅増収を見込む。
  併せて、今期配当は上場来初となる30円にする方針とした。普通配当10円に加え、創業第20期の記念配当20円を実施する。

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