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【市況】前場に注目すべき3つのポイント~中国の景気刺激策への期待が下支え

NYダウ <日足> 「株探」多機能チャートより

17日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:中国の景気刺激策への期待が下支え
■前場の注目材料:ホギメディ、3Q営業益7.5%減、10-12月はコンセンサス上回る
■日東電、新NAFTA対応、車部品、3ヶ所で代替生産


■中国の景気刺激策への期待が下支え

17日の日本株市場は、米株高の流れを受けて買い先行後は、20500円処でのこう着感が強まりそうである。16日の米国市場はNYダウが140ドル超の上昇となった。大手行が相次いで予想を上回る10-12月決算を発表したことが好感されている。米連邦政府の閉鎖解除に向けて政府高官や一部議員が大統領への働きかけを強めていることへの期待感なども買いにつながったようである。シカゴ日経225先物清算値は大阪比45円高の20475円。円相場は1ドル109円台で推移している。

英議会はメイ内閣の不信任決議案を採決し、与党・保守党などの反対多数で否決した。離脱案の採決では大量の造反が出たが、不信任決議案では解散・総選挙で議席を失うことを恐れ、メイ首相の支持に回った格好。一先ず市場は落ち着きをみせそうだが、代替案の採決は30日までに行われる予定であり、引き続き混迷が続くことになろう。

物色としては、中国の景気刺激策への期待からボーイング、キャタピラーなど、同国での売上比率の大きい企業が買われており、この流れから機械や商社株などへの見直しも意識されやすいところである。一方で、米検察当局は提携先の米企業から企業秘密を盗んだ疑いで、中国の華為技術(ファーウェイ)に対する刑事捜査を進めていると報じられている。捜査は進んだ段階にあり、近く起訴につながる可能性があると米紙WSJが報じており、半導体関連への重石になりやすい。そのため、指数インパクトの大きい値がさハイテクの一角が日経平均の重石となるようだと、日経平均は20500円処でのこう着といった流れになりそうだ。

その他、メリルリンチのファンドマネージャー調査によると、「オーバーウエート」の回答比率から「アンダーウエート」を差し引いた数値が前月の+12%に対して、1月は-1%とマイナスになったようである。日本株の割安感は意識されているものの、米中貿易摩擦への影響が懸念されているとみられ、上値追いを慎重にさせやすい。


■ホギメディ、3Q営業益7.5%減、10-12月はコンセンサス上回る

ホギメディ<3593>は16日、第3四半期決算を発表。売上高は前年同期比0.6%減の279.63億円、営業利益が同7.5%減の39.24億円だった。通期計画(36.20億円)を超過。10-12月の営業利益は15.24億円となり、コンセンサス(10億円程度)を上回っている。「プレミアムキット」の売上高が拡大し市場への定着が図られてきている。また、新キット工場が順調に稼働したことに加え、償却費が減少したこと等により前年同期に比べ原価率が改善した。


■前場の注目材料

・NYダウは上昇(24207.16、+141.57)
・ナスダック総合指数は上昇(7034.69、+10.86)
・シカゴ日経225先物は上昇(20475、大阪比+45)
・1ドル109円10-20銭
・米原油先物は上昇(52.31、+0.20)
・日銀のETF購入
・企業業績改善への期待感

・日東電<6988>新NAFTA対応、車部品、3ヶ所で代替生産
・TOWA<6315>レーザーで短時間、金型クリーニング、新技術開発
・京セラ<6971>米社買収、長寿命人工関節を拡販、100億円
・NEC<6701>量子アニーリングマシン、23年めど開発
・クボタ<6326>欧・インド攻略、トラクター、22年7000億円へ

☆前場のイベントスケジュール

<国内>
・特になし

<海外>
・09:30 豪・11月住宅ローン件数(前月比予想:-1.5%、10月:+2.2%)

《SF》

 提供:フィスコ

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