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【特集】大荒れだろうが全額投資を続ける!~「フルインベスター3人衆」座談会-第2回

市場が伸びている、実は〇〇銘柄が狙い目
登場する銘柄:ジャパンインベストメントアドバイザー <7172> [東証M]、オリックス<8591>、大和ハウス工業 <1925> 、ティーケーピー <3479> [東証M]
筆者:福島 由恵
金融機関出身のフリーライター。株式、投資信託、不動産投資などを中心とした資産形成に関連する記事執筆を主に担当。相続、税金、ライフプラン関連も数多く執筆。

 昨年秋から急落が続き投資意欲が凹み気味になる中でも、全額投資を基本戦略に据えるすご腕投資家さんがいる。『株探』では、そんな「フルインベスター3人衆」に集まってもらい、2019年の投資戦略や注目銘柄を語ってもらう座談会を開催した。
 前回紹介した座談会1回目では、「現金ではなく現金のような銘柄」や、PERよりPBRに着目した「隠れ割安銘柄」を狙う考え方を披露してもらった。2回目の今回も『会社四季報』の最新号(2019年新春号)を参考にしながら、厳寒相場に立ち向かう戦略を語ってもらった。

―― 前回の座談会に引き続き、「四季報新春号」を見ての注目銘柄を挙げていただく2番手は、普段は会社員として働く とりでみなみさん(ハンドルネーム・以下、とりでさん)です。超・長期投資を標榜するとりでさんはどんな銘柄に着目しましたか?
とりでさん: 私は銘柄選びの際は、とにかくその企業が行うビジネスの「市場全体が伸びていくのか」にこだわっていますね。考える手順としては、まずは個別企業に注目して、四季報などの業績予想をチェック。
キーワードⅳ~「市場が伸びている事業は強い」
 売上高が順調に伸びていれば、直感的に「その主力ビジネスの市場が伸びているのでは」と想像できます。その後、本当にその市場が伸びているかを『業界地図』(東洋経済新報社)や、様々な情報ソースを使って調べていくのです。
 長期投資で考えた場合、個別の企業の業績や株価が好調でも、その業界の市場が伸びていかなければ後でひっくり返ることもあると考えています。また、業界の中で、ある特定の企業だけが伸びている場合は、その優位性が何なのか、これからも継続できるものなのかに注目しています。
 そうした考えのもと、今回注目しているものの1つはジャパンインベストメントアドバイザー <7172> [東証M](以下、JIA)。そしてオリックス<8591>です。以前から注目して売買していたこともありましたが、今回四季報をチェックして、また買いたい気持ちが湧いてきました。
とりでみなみとりでみなみさん(40代・男性)のプロフィール:
IT関連企業に勤める兼業投資家。投資歴は約17年。使用中の証券口座のパスワードを度々忘れてしまうほどの、自称「超・長期投資家」。銘柄選択をじっくり行い、あとはほったらかしにして長期的な株価上昇を待つスタイルを基本方針とする。投資する銘柄の市場全体の成長力を重視し、5~10程度の主力銘柄に絞った投資を行う。2017年に「億り人」達成、現在も着実に資産拡大中。

―― JIAは航空機リースを扱う会社で、オリックスもリース事業に力を入れているようですね。
とりでさん: はい。両者とも今後需要が拡大していくと見込んでいる「航空機リース」のビジネスを手掛けている点に注目しています。特に東南アジアでは、経済拡大に伴い航空機の需要が旺盛とのこと。
 航空機の世界市場は2037年に、17年時点の約2倍にあたる4万8540機となり、単純計算で年間2100機の製造が必要になります。しかし、2大航空機メーカーのボーイングとエアバスの生産実績は年間1500機程度なので、今後の増産が見込まれています。ただ、航空機を入手する側としては、買うとなると莫大な費用が必要になるので、いきなり購入というよりは「まずはリースで」、という流れになるはず。そうすると、リースを組成する企業の出番は今後益々多くなると考えています。
世界の航空機需要の見通し
DAIBOUCHOUさん(ハンドルネーム、以下DAIさん): なるほど。『四季報』によると特にJIAは、経常利益の伸びが、2018年12月期は前期比70%を超え、19年12月期はさらに同50%近い増益と、とてつもなく強い。業界全体の発展が期待できそうですね。
ジャパンインベストメントアドバイザーの業績推移
 企業にとっては大型設備を調達する際、リースにすると税金の繰り延べ効果が得られるから、景気の悪化が予想される局面では需要も高まりやすいという追い風も生まれるし、面白そうですね。
DAIBOUCHOUDAIBOUCHOUさん(ハンドルネーム・40代・男性)のプロフィール:
投資歴約19年で、現在は専業投資家。2005年前後には不動産株への集中投資を行い、200万円を一時10億円にまで、まさに「大膨張」させた実績のあるすご腕。その後のリーマン・ショックで資産は半減してしまったが、割安な成長株に着目した投資に方向転換して再スタート。100銘柄以上に分散投資を行い、極力資産を守りながら増やす投資を心掛けている。

※当該情報は、一般情報の提供を目的としたものであり、有価証券その他の金融商品に関する助言または推奨を行うものではありません。

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