【市況】【↑】日経平均 大引け| 急反発、 米中摩擦緩和で広範囲に買い戻される (12月12日)
日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
日経平均株価
始値 21348.40
高値 21631.47(14:51)
安値 21320.72(09:03)
大引け 21602.75(前日比 +454.73 、 +2.15% )
売買高 14億8033万株 (東証1部概算)
売買代金 2兆7885億円 (東証1部概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は急反発、広範囲に買い戻され一気に2万1600円台回復
2.ファーウェイCFO保釈をカナダ裁判所が認めたと伝わり、不安心理後退
3.為替市場で1ドル113円台前半と円安含みに推移したこともプラス材料
4.高速自動売買による一本調子の上げ、先物主導の裁定買いも上げ足を助長
5.東証1部全体の88%の銘柄が上昇する全面高商状、全体売買代金も増勢
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは53ドル安と反落した。米中貿易摩擦の緩和期待が膨らみ一時360ドル強上昇したが、メキシコとの国境の「壁」建設を巡る共和党と民主党との対立が懸念された。
東京市場では、リスクオフの巻き戻しが入り急反発、寄り後一貫して下値を切り上げる展開となり、大引けの日経平均株価は2万1600円台を回復した。
12日の東京市場は、前日までの地合いとは打って変わり、一気にリスク選好の流れに傾いた。カナダの裁判所が中国通信機器最大手ファーウェイのCFO保釈を認めたと伝わり、米中貿易摩擦問題への懸念がやや和らぎ広範囲の銘柄に買い戻しが流入した。外国為替市場で1ドル=113円台前半で円安含みに推移したことも、投資家のセンチメント改善に貢献した。業種別では精密や電機、機械といった輸出株の戻りが目立ったほか証券株も買い戻された。株式需給面では、高速自動売買によるトレンドフォローの機械的な資金流入が上げ足を助長、今週末にメジャーSQ算出を控え、先物主導の裁定買いが全体相場を押し上げに一役買った。東証1部全体の88%の銘柄が上昇するほぼ全面高商状となり、売買代金も2兆8000億円弱に広がった。
個別では、ソフトバンクグループ<9984>が堅調、ファーストリテイリング<9983>は大幅高。ソニー<6758>、村田製作所<6981>が高く、トヨタ自動車<7203>も買い優勢だった。東京電力ホールディングス<9501>が大きく買われた。宮越ホールディングス<6620>はストップ高となり、テイクアンドギヴ・ニーズ<4331>、ネオス<3627>、UACJ<5741>なども値を飛ばした。日本ライフライン<7575>が上値を伸ばし、ヤマハ<7951>も上昇した。
半面、ユニー・ファミリーマートホールディングス<8028>が急落、LIXILグループ<5938>も大幅安となった。東京個別指導学院<4745>は値下がり率トップに売られた。TOKYO BASE<3415>、ネクステージ<3186>が値を下げたほか、ビックカメラ<3048>、東洋ゴム工業<5105>なども安い。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983> 、ダイキン <6367> 、ソフトバンク <9984> 、テルモ <4543> 、エーザイ <4523> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約145円。
一方、マイナス寄与の上位5銘柄はユニファミマ <8028> 、コナミHD <9766> 、セブン&アイ <3382> 、SOMPO <8630> 、JR東日本 <9020> 。押し下げ効果は約49円。うち47円はユニファミマ1銘柄によるもの。
東証33業種のすべての業種が上昇。上昇率の大きかった上位5業種は(1)精密機器、(2)電気・ガス業、(3)証券商品先物、(4)電気機器、(5)機械。一方、上昇率の小さかった5業種は(1)保険業、(2)金属製品、(3)小売業、(4)繊維製品、(5)銀行業。
■個別材料株
△博報堂DY <2433>
11月度単体売上高が前年同月比6.2%増。
△インフォMT <2492>
福岡の食品卸大手に「BtoBプラットフォーム請求書」を提供。
△Jミート <3539>
8-10月期(1Q)経常は27%増益で着地。
△ブレインP <3655>
「AdNote」をバージョンアップ。
△イグニス <3689> [東証M]
「でみめん」のサービス開始。
△サインポスト <3996> [東証M]
東証が貸借銘柄に選定。
△ヤマハ発 <7272>
乗用車事業への参入を断念。
△ハークスレイ <7561>
「おこわ米八」など展開のメイテンスを子会社化。
△青山財産 <8929> [東証2]
今期経常を9%上方修正、配当も2円増額。
△HIS <9603>
今期経常は8%増益、1円増配へ。
▼東京個別 <4745>
116万株の立会外分売を実施。
▼幸和製 <7807> [JQ]
介護施設向けコミュニケーションロボットの共同開発を中止。
東証1部の値上がり率上位10傑は(1)宮越HD <6620> 、(2)T&Gニーズ <4331> 、(3)テンポイノベ <3484> 、(4)Jミート <3539> 、(5)ビジ太田昭 <9658> 、(6)ジェイリース <7187> 、(7)ネオス <3627> 、(8)キャリインデ <6538> 、(9)UACJ <5741> 、(10)日本ライフL <7575> 。
値下がり率上位10傑は(1)東京個別 <4745> 、(2)ワタベ <4696> 、(3)ランド <8918> 、(4)あらた <2733> 、(5)ユニファミマ <8028> 、(6)LIXILグ <5938> 、(7)マイネット <3928> 、(8)T-BASE <3415> 、(9)ネクステージ <3186> 、(10)Hamee <3134> 。
【大引け】
日経平均は前日比454.73円(2.15%)高の2万1602.75円。TOPIXは前日比31.30(1.99%)高の1606.61。出来高は概算で14億8033万株。東証1部の値上がり銘柄数は1867、値下がり銘柄数は213となった。日経ジャスダック平均は3484.26円(26.79円高)。
[2018年12月12日]
株探ニュース