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【市況】25日の米国市場ダイジェスト:NYダウは401ドル高、企業決算を好感

NYダウ <日足> 「株探」多機能チャートより

■NY株式:NYダウは401ドル高、企業決算を好感

米国株式相場は上昇。ダウ平均は401.13ドル高の24984.55、ナスダックは209.94ポイント高の7318.34で取引を終了した。株価急落の反動から買い戻しの動きが先行。世界経済減速や金利上昇への懸念を背景とした足元の下落は行き過ぎとの見方が広がったほか、ハイテク大手など主要企業の決算が相次いで予想を上回ったことが好感された。セクター別では、自動車・自動車部品やソフトウェア・サービスが上昇する一方で公益事業や電気通信サービスが下落した。

短文投稿サイトのツイッター(TWTR)は、決算内容が予想を上振れ急騰。電気自動車のテスラ(TSLA)は、予想大きく上回る黒字決算を発表し大幅上昇。自動車大手のフォード(F)やソフトウェアのマイクロソフト(MSFT)も、決算内容が好感され上昇。ケーブルテレビのコムキャスト(CMCSA)は、インターネット契約者数が前年同期比で大幅増となり堅調推移。一方で、半導体のアドバンスト・マイクロ・デバイシズ(AMD)は、弱気な売上高見通しが嫌気され大幅下落となった。

マーケット終了後に、ネット小売のアマゾン(AMZN)及び検索大手のアルファベット(GOOGL)が発表した決算では、ともに一株利益は予想を上振れたものの、売上高が下振れた。時間外取引で両社の株価は下落して推移している。

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■NY為替:ECBの利上げ開始時期を巡る思惑でユーロ反落

25日のニューヨーク外為市場でドル・円は、112円26銭から112円67銭まで上昇し、112円41銭で引けた。対欧州通貨の買いに連れたドル買い、予想を上回った米9月中古住宅販売成約指数を受けたドル買いが強まった。また、米国株式相場の回復に連れて円売りも強まった。

ユーロ・ドルは、1.1432ドルまで上昇後、1.1356ドルまで下落し、1.1375ドルで引けた。欧州中央銀行(ECB)は定例理事会で政策金利の据え置きを決定し、来年夏まで金利を据え置くフォワードガイダンスを維持した。ただ、ドラギ総裁は経済見通しの不透明性を指摘したため、ユーロ売りに拍車がかかった。ユーロ・円は、128円44銭まで上昇後、127円72銭まで反落。ポンド・ドルは、1.2905ドルから1.2798ドルまで下落した。離脱条件に関する英国と欧州連合(EU)の協議が保留されたとの報道を受けてポンド売りに拍車がかかった。ドル・スイスは、0.9981フランから1.0018フランまで上昇した。


■NY原油:続伸で67.33ドル、主要産油国は2019年に生産削減の可能性

NY原油先物12月限は続伸(NYMEX原油12月限終値:67.33 ↑0.51)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物12月限は前日比+0.51ドルの67.33ドルで通常取引を終えた。時間外取引を含めて一時67.65ドルまで買われた。米国株高を意識した買いが入った。石油輸出国機構(OPEC)などの主要産油国は2019年に原油生産を削減する可能性があるとの見方が浮上し、原油先物は底堅い動きとなった。11月から実施予定の米国の対イラン制裁によってイランの石油輸出は減少することも引き続き材料視されているようだ。


■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC) 26.59ドル +0.40ドル(+1.53%)
モルガン・スタンレー(MS) 44.55ドル +1.06ドル(+2.44%)
ゴールドマン・サックス(GS)214.01ドル +4.83ドル(+2.31%)
インテル(INTC) 44.31ドル +1.89ドル(+4.46%)
アップル(AAPL) 219.80ドル +4.71ドル(+2.19%)
アルファベット(GOOG) 1095.57ドル +44.86ドル(+4.27%)
フェイスブック(FB) 150.95ドル +4.91ドル(+3.36%)
キャタピラー(CAT) 115.63ドル +3.29ドル(+2.93%)
アルコア(AA) 34.56ドル +0.36ドル(+1.05%)
ウォルマート(WMT) 99.18ドル +1.62ドル(+1.66%)
スプリント(S) 6.08ドル +0.14ドル(+2.36%)

《SF》

 提供:フィスコ

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