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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):トヨタ、国際石開帝石、資生堂

トヨタ <日足> 「株探」多機能チャートより
■トヨタ自動車 <7203>  7,005円  +41 円 (+0.6%)  本日終値
 トヨタ自動車<7203>や日産自動車<7201>、ホンダ<7267>といった自動車株が高い。3日のNYダウが最高値に上昇したほか、為替市場での急激な円安進行が好感されている。午前9時時点で1ドル=114円50銭台と前日午後5時時点に比べ60銭強のドル高・円安水準となっている。トヨタの想定為替レートは1ドル106円に置かれており、足もとの円安は業績押し上げ要因となると期待されている。

■国際石油開発帝石 <1605>  1,450.5円  +6.5 円 (+0.5%)  本日終値
 国際石油開発帝石<1605>、石油資源開発<1662>など資源開発関連株や、JXTGホールディングス<5020>など石油株に買いが集まった。ここ原油市況が上昇傾向を強めており、前日のWTI原油先物価格は1ドル18セント高と急伸、1バレル=76ドル41セントと買われ4年ぶりの高値水準となった。これが原油市況上昇で業績面に追い風となる関連セクターの株価を強く刺激した。発表された米原油在庫は市場予想を大幅に上回ったものの、イラン産原油輸出の減少による需給逼迫思惑が強い。

■東急不HD <3289>  690円  -88 円 (-11.3%)  本日終値  東証1部 下落率トップ
 3日、東急不動産ホールディングス <3289> が最大7115万8000株の公募増資とオーバーアロットメントによる売り出しに伴う上限784万2000株の第三者割当増資を実施するほか、一般募集による1350万株の自己株処分と東京急行電鉄 <9005> を割当先とする1750万株の自己株処分を発表したことが売り材料視された。新株発行が最大で発行済み株式数の約12.3%におよぶ規模とあって、株式価値の希薄化や株式の需給悪化を懸念する売りが向かった。発行価格は10月22日から24日までのいずれかの日に決定する。最大で約822億円の調達資金については、同社グループが東京・渋谷などで再開発を進めるオフィス、商業施設などの設備投資資金の一部に充てる。

■資生堂 <4911>  8,375円  -416 円 (-4.7%)  本日終値
 資生堂<4911>、ファンケル<4921>が大幅安に売り込まれているほか、花王<4452>も売りに押される展開。目先ディフェンシブセクターの値がさ株に売りがかさんだ。市場では「米長期金利が7年3カ月ぶりの水準に跳ね上がるなか、TOPIX型の銀行や保険株が買われる一方、日経平均寄与度の高いPERの割高なディフェンシブストックを外す動きが出ている」(国内ネット証券大手)と指摘されている。資生堂はPER50倍と東証1部の平均PER15倍と比較してもかなり割高な水準にある。

■ウエルシア <3141>  6,180円  -280 円 (-4.3%)  本日終値
 ウエルシアホールディングス<3141>は大幅反落している。3日の取引終了後に発表した第2四半期累計(3~8月)連結決算は、売上高3873億8600万円(前年同期比13.7%増)、営業利益150億2900万円(同3.9%増)、純利益98億9700万円(同2.3%増)と増収増益だったが、株価は9月上旬以降上昇基調にあったことから、目先の材料出尽くしに伴い利益確定売りが出たようだ。上期は東北・関西を重点出店エリアと位置づけでグループ全体で54店舗の出店(15店舗閉店)を行ったほか、3月に東京都内を中心に出店している一本堂の株式を取得したことが寄与した。また、24時間営業店舗の拡大や調剤併設店舗の増加による調剤売り上げの伸長などで既存店売上高が好調に推移したことも貢献した。なお、19年2月期通期業績予想は、売上高7800億円(前期比12.2%増)、営業利益318億円(同10.3%増)、純利益190億円(同10.7%増)の従来見通しを据え置いている。

■ウェザーニューズ <4825>  3,360円  -150 円 (-4.3%)  本日終値
 ウェザーニューズ<4825>が大幅続落。同社は3日取引終了後に、19年5月期第1四半期(6~8月)の連結決算を発表。営業利益は2億4700万円(前年同期比49.5%減)となり、上半期計画12億円に対する進捗率は20.6%にとどまった。売上高は39億3900万円(同6.5%増)で着地した。アジアや欧州市場を中心に航海気象サービスの提供数が増加したことなどから増収を確保したが、利益面ではスタッフの積極採用、システム開発や広告投資の増加、衛星の償却開始などが影響した。なお、上半期および通期の業績予想は従来計画を据え置いている。

■トリドール <3397>  2,280円  -87 円 (-3.7%)  本日終値
 トリドールホールディングス<3397>が4日続落。3日の取引終了後に発表した9月度の月次売上高で、全業態既存店売上高が前年同月比7.4%減となり、5カ月連続で前年実績を下回ったことが嫌気された。休日が前年と比べて2日多かったことによる曜日特性の影響が3.5%程度あったものの、降水量が前年より多く、なかでも土日に顕著であったことが客数減を招いたという。なお、客数は同6.9%減、客単価は同0.5%減だった。

■フジクラ <5803>  519円  -13 円 (-2.4%)  本日終値
 フジクラ<5803>が続落し年初来安値を更新。SMBC日興証券は3日、同社株の目標株価を860円から610円に引き下げた。投資評価は「2」を継続した。同社株は先月26日に業績の下方修正を発表。バングラデシュでの送電線工事において材料費の急騰でコスト増が見込まれるほか、FPC(フレキシブルプリント配線板)の受注減などが業績悪化要因に響く。これを受け、同社株は急落したが、同証券では(1)中国を中心に光ファイバー需給に悪化の兆しがみられる(2)環境規制強化に関連した欧州車の減産の影響(3)データ不正に関連した受注減リスクなど不透明要因も多く、「悪材料出尽くしとは言い切れないだろう」と指摘している。

■ハイデイ日高 <7611>  2,233円  -3 円 (-0.1%)  本日終値
 ハイデイ日高<7611>が3日続落。3日の取引終了後に発表した9月度の売上高速報で、既存店売上高が前年同月比0.9%減と11カ月ぶりに前年実績を下回ったことが嫌気された。客単価は同3.1%増と堅調だったものの、天候不順の影響などで客数が同3.9%減となったことが響いた。なお、全店売上高は同2.0%増だった。

■夢みつけ隊 <2673>  190円  +30 円 (+18.8%)  本日終値
 3日、東証が4日売買分から夢みつけ隊 <2673> [JQ]に対する信用取引の臨時措置(委託保証金率を50%以上[うち現金20%以上]とする)を解除すると発表したことが買い材料視された。日証金も増担保金徴収措置の解除を発表しており、信用規制の解除により、資金流入の活発化を期待する買いが向かった。

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