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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):ユニバーサル、テリロジー、三菱UFJ

三菱UFJ <日足> 「株探」多機能チャートより
■ユニバーサル <6425>  3,470円  +355 円 (+11.4%)  本日終値
 ユニバーサルエンターテインメント<6425>が5日ぶりに反発。4日の取引終了後、今後は剰余金の配当や自社株取得などの株主還元施策を積極的に採用すると発表しており、これを好感した買いが入った。今期に入り、重要な係争事件が解決したことや、フィリピンの統合型リゾート施設の完成にメドが立ってきたこと、また一部営業を開始した同施設が順調なことなどが要因。具体的な株主還元策の内容や方法、実施のタイミングなどは決定次第明らかにするとしている。

■東京個別指導学院 <4745>  1,636円  +96 円 (+6.2%)  本日終値  東証1部 上昇率9位
 東京個別指導学院<4745>が急伸。3日の取引終了後、19年2月期の単独業績予想について、売上高を198億円から201億円(前期比4.8%増)へ、営業利益を27億円から27億3000万円(同3.6%増)へ、純利益を17億8800万円から18億3500万円(同5.2%増)へ上方修正したことが好感された。上期において、東京個別指導学院新御徒町教室(東京都)、同中目黒教室(東京都)、同西船橋教室(千葉県)、同武蔵小山教室(東京都)および関西個別指導学院吹田教室(大阪府)を新規開校したほか、既存教室の増床や移転などキャパシティー拡大に取り組んだことで、授業料売り上げや講習会売り上げが堅調に推移。これを受けて第2四半期累計(3~8月)業績が大幅増益となったことなどを考慮したという。なお、第2四半期累計決算は、売上高94億7000万円(前年同期比6.2%増)、営業利益5億7800万円(同25.3%増)、純利益4億2100万円(同53.7%増)だった。

■テリロジー <3356>  1,918円  +87 円 (+4.8%)  本日終値
 テリロジー<3356>が上値追い継続、きょうで5日続伸となりこの間に約16%の上昇をみせている。株価は約12年ぶりの高値圏を快走している。米中間選挙を控え、トランプ政権がサイバー攻撃に対する警戒感を一段と強めるなか、東京市場でもサイバーセキュリティー関連株に対する注目度が高い。セキュリティー関連製品やIPサーバーなどの輸入販売を手掛け、同テーマの有力関連株として上値追いを続けている。また、大容量データ装置が好調で映像通訳サービスなどへの新規事業も軌道に乗っている。

■ブレインパッド <3655>  6,400円  +220 円 (+3.6%)  本日終値
 ブレインパッド<3655>が大幅続伸、上場来高値圏を舞い上がる展開。株価は9月20日を境に大口の買いが波状的に流入し、半月で約2000円の大幅上昇となっている。企業のIT投資が加速するなか、金融機関を中心にRPA(業務のAI化)に経営資源を注ぐ動きが顕著となっている。同社は人材ニーズの強いデータサイエンティストを増員する一方、RPA分野でも先駆しており、直近では9月中旬にRPAホールディングス<6572>の子会社RPAテクノロジーズとEC業務支援パッケージの提供で協業するなど業容拡大に余念がない。

■三菱UFJ <8306>  723.9円  +22 円 (+3.1%)  本日終値
 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクや第一生命ホールディングス<8750>など生保株が揃って反発、上値指向を強めてきた。前日発表された9月のADP全米雇用リポートで雇用者数の伸びが事前の市場予想を大きく上回ったことから、米長期金利が急上昇、10年債利回りは3.18%台と約7年3カ月ぶりの高水準に達しており、これを受けて米株市場ではバンク・オブ・アメリカやゴールドマン・サックス、JPモルガンなどの大手金融株が軒並み上昇した。東京市場でも米国事業を展開するメガバンクや大手生保には運用利ザヤの拡大による収益メリットへの思惑が買いを誘導している。

■三菱商事 <8058>  3,601円  +55 円 (+1.6%)  本日終値
 三菱商事<8058>、三井物産<8031>、伊藤忠商事<8001>、住友商事<8053>、丸紅<8002>など総合商社株が軒並み買い優勢。日経平均がマイナス転換するなかで頑強な値動きを続けている。ここ原油市況が上昇傾向を強めており、前日のWTI原油先物価格は1バレル=76ドル41セントと約4年ぶりの高値圏に浮上。原油市況の上昇が収益面に追い風となる総合商社に上値期待が膨らんでいる。三井物産は年初来高値更新、三菱商事もほぼ新値圏での強調展開を継続している。

■アンリツ <6754>  1,896円  +28 円 (+1.5%)  本日終値
 アンリツ<6754>は反発、9月26日につけた1939円の年初来高値を上回り、新高値圏に突入している。通信計測器の大手メーカーで、次世代通信規格である「5G(第5世代移動通信システム)」関連では中核銘柄のひとつに位置付けられている。自動運転分野でも5Gは重要なテクノロジーとして注目されている。きょうは、トヨタ自動車<7203>とソフトバンクグループ<9984>が午後に共同会見を開くことが伝わっており、自動運転や5G関連にテーマ買いの動きが波及した。

■東芝 <6502>  3,375円  +50 円 (+1.5%)  本日終値
 東芝 <6502> [東証2]が反発。同社株を6.5%保有する米投資ファンドのキング・ストリート・マネージメントが3日、同社に対して自社株買いの迅速な実施と増額を要求したことが刺激材料となっている。キング・ストリートは東芝が現在有する1兆8000億円ものグロスキャッシュや東芝株の過小評価を考慮すると、同社が発表した7000億円の自社株買いは著しく不十分であると指摘。自社株取得枠を1兆1000億円に増額するよう求めた。

■ソフトバンクグループ <9984>  11,200円  +145 円 (+1.3%)  本日終値
 ソフトバンクグループ<9984>が4日ぶり反発。きょうは日経平均が朝高後に伸び悩む動きをみせたが、同社株は堅調を維持し10時現在で日経平均寄与度トップとなった。同社はきょう午後1時半からトヨタ自動車<7203>と共同記者会見を行うことを発表しており、市場の注目を呼んだ。自動運転分野での提携発表の可能性が高く、自動車と情報通信業界の大御所である両社の提携は、同分野の開発を加速させる契機になるとの思惑も漂う。

■荏原 <6361>  3,945円  +45 円 (+1.2%)  本日終値
 荏原<6361>が反発。この日、ドライ真空ポンプのオーバーホール工場を三重県鈴鹿市に新設すると発表しており、これを好材料視した買いが入った。新工場は、子会社荏原フィールドテックの4カ所目のオーバーホール工場に当たり、約10億円を投じる予定。稼働開始は19年6月を予定しており、主に中部地域の顧客をサポートするとしている。

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