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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:アダストリア、ローソン、コマツ

アダストリア <日足> 「株探」多機能チャートより
■アダストリア <2685>  1,722円  +170 円 (+11.0%)  11:30現在  東証1部 上昇率トップ
 アダストリア<2685>は急伸。2日の取引終了後に発表した9月度の国内月次売上高で、既存店売上高が前年同月比3.2%増と2カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。前年に比べて休日が2日多かった一方、地震や大型台風に伴う休業・営業時間変更などが響き客数は同0.5%減となったが、客単価が同3.7%増となり売上高を押し上げた。アイテム別ではジャケットなどのアウター類、長袖シャツやカーディガンなどの秋物商品が順調に売れ行きを伸ばし、ブランド別ではグローバルワーク、ニコアンド、レプシィム、ページボーイなどが好調だった。

■シェアテク <3989>  2,156円  +153 円 (+7.6%)  11:30現在
 シェアリングテクノロジー<3989>が急反発。同社は工務店と中小事業者をつなぐ生活支援ネット仲介事業を主力に展開している。2日取引終了後、同社が手掛ける海外留学サービス「スマ留」の9月申込件数が前年同月比7.6倍の265件と発表、これを評価する形で大口の買いを呼び込んだ。株価は1日に分割後高値2224円を付けた後、一服しているが再び新値街道への復帰をうかがう。

■ローソン <2651>  7,080円  +300 円 (+4.4%)  11:30現在
 ローソン <2651> が大幅続伸。3日付の日本経済新聞朝刊で「ローソンの2018年3~8月期連結業績は、営業利益が前年同期比1割減の345億円程度になったようだ」と報じられたことが買い材料視された。報道によると「新型レジなどのデジタル投資や『ローソン銀行』の開業費用がかさむため、22%減の305億円を見込んでいた。費用の抑制や採算のいい商品の販売増加などで利益が40億円ほど上振れしたようだ」という。第1四半期(3-5月)の営業利益は前年同期比22%減の126億円だっただけに、足もとの業績回復を好感する買いが向かった。

■ラクスル <4384>  3,425円  +135 円 (+4.1%)  11:30現在
 印刷通販サイトを運営するラクスル <4384> [東証M]が大幅反発。英資産運用会社ベイリー・ギフォード・アンド・カンパニーが3日付で財務省に大量保有報告書(5%ルール報告書)を提出しており、これが刺激材料となっているもよう。報告書によれば、ベイリー・ギフォードの同社株式保有比率は5.10%となり、新たに5%を超えたことが判明した。これを受けて需給面での思惑が働き、買いが先行しているようだ。

■ユナイテッドアローズ <7606>  4,755円  +120 円 (+2.6%)  11:30現在
 ユナイテッドアローズ<7606>は3日ぶり反発。2日の取引終了後に発表した9月度の売上概況(速報)で、小売りとネット通販を合わせた既存店売上高が前年同月比7.2%増と8カ月連続前年実績を上回ったことが好感されている。9月は月中旬からの気温低下により、メンズではシャツ、カット、パンツ、ウィメンズではシャツ、カーディガン、パンツ、スカート、ワンピースなどの秋物需要が動いた。また、著名ブランドのダウンジャケットなども好調だった。なお、前年に比べて休日が2日多かったことで、プラス3.1%程度の影響があったと推測されるとしている。

■キユーピー <2809>  2,709円  +64 円 (+2.4%)  11:30現在
 キユーピー <2809> が続伸。2日大引け後に発表した18年11月期第3四半期累計(17年12月-18年8月)の連結経常利益が前年同期比8.3%増の273億円に伸びて着地したことが買い材料視された。中食市場向けにカット野菜や惣菜の販売が好調だったことが寄与。米国乾燥卵相場の回復による単価上昇に加え、高付加価値品が伸長したことも増益に貢献した。併せて、発行済み株式数の2.93%にあたる440万株(金額で101億7700万円)を上限に自社株TOB(株式公開買い付け)を実施すると発表したことも好感された。買い付け価格は2313円、期間は10月3日から31日まで。

■コマツ <6301>  3,454円  +70 円 (+2.1%)  11:30現在
 コマツ<6301>、日立建機<6305>など建機株が全体相場軟調ななかで上値指向をみせている。前日の米国株市場では大型株が相場を牽引してNYダウが最高値を更新したが、建機最大手のキャタピラーが買われ、全体指数上昇に貢献している。中国・上海株市場は今週は国慶節に伴う休場で取引時間中の東京市場への影響は及びにくい。中国政府による景気刺激策への期待感も漂うなか、中国関連株の象徴であるコマツや日立建機は5日移動平均線を絡め大勢2段上げを見込んだ押し目買いが優勢となっている。

■村田製作所 <6981>  17,710円  +345 円 (+2.0%)  11:30現在
 村田製作所<6981>、アルプス電気<6770>など、全般主力電機株が軟調な動きをみせるなか強さを発揮している。ここ米国株式市場でアップルが上値追いを再開、前日に上場来高値に買われている。日本でも、内閣府が2日に発表した9月の消費者態度指数が4カ月ぶりに上昇したが、これは新型iPhoneの発売が押し上げ効果をもたらしたものとみられている。アップルの有力サプライヤーである村田製などにも買いが波及している。

■エービーシー・マート <2670>  6,340円  +110 円 (+1.8%)  11:30現在
 エービーシー・マート<2670>は大幅高で3日ぶりに反発している。2日の取引終了後に発表した9月度概況で、既存店売上高が前年同月比8.7%増と2カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。前年に比べて日曜と祝日が1日ずつ多い曜日並びだった一方、自然災害に悩まされたが、月後半からの気温の低下とテレビCMによる宣伝が奏功し、秋物の新作商品を中心に好調に推移した。

■大王製紙 <3880>  1,633円  +18 円 (+1.1%)  11:30現在
 大王製紙<3880>は6日ぶりに反発している。同社は2日、11月1日出荷分から段ボール原紙全品種を1キログラム当たり8円以上値上げすると発表しており、これを好材料視した買いが入っている。同社では昨年8月1日出荷分から段ボール原紙全品種を1キログラム当たり10円以上値上げしたが、各種原燃料価格や物流経費が継続して上昇を続けており、自助努力だけではコストアップ分を吸収できない状況となっていることから、値上げするとしている。

■ライトオン <7445>  1,088円  +11 円 (+1.0%)  11:30現在
 ライトオン <7445> が続伸。2日大引け後に発表した18年8月期の連結経常損益は10.3億円の黒字(前の期非連結は28.8億円の赤字)に浮上して着地。続く19年8月期の同利益は前期比93.1%増の20億円に拡大する見通しとなったことが買い材料視された。今期は商品力・売り場提案力の向上に注力するほか、値下げ販売の抑制や在庫適正化を進め、採算改善を目指す。業績回復基調の継続を好感する買いが優勢となっている。

■TSIホールディングス <3608>  819円  +5 円 (+0.6%)  11:30現在
 TSIホールディングス<3608>が3日ぶりに反発している。この日、首都圏の駅・ファッションビル、ショッピングセンターの店舗を対象に、ワールド<3612>と納品を一元化する共同配送を9月に開始したと発表しており、これを好材料視した買いが入っている。対象は、関東1都6県の駅・ファッションビル、ショッピングセンターの39館で同じ館内に出店している両社のブランドの店舗で、今後対象エリアを拡大していく予定という。両社はそれぞれ独自に物流センター内業務や、配送、納品のコスト削減や効率アップを目指してさまざまな改革を行ってきたが、共同で高騰する物流コストの抑制に対応する。

■ユニゾホールディングス <3258>  2,209円  +11 円 (+0.5%)  11:30現在
 ユニゾホールディングス<3258>はしっかり。2日の取引終了後、19年3月期の連結業績予想について、最終利益を95億円から101億円(前期比19.0%増)へ上方修正したことが好感されている。新規投資計画の見直しや、キャピタルリサイクリングに伴い固定資産売却益を計上したことなどが要因としている。なお、売上高は608億円から565億円(同7.7%増)へ、営業利益は200億円から180億円(同2.4%増)へ下方修正している。

■スシローGH <3563>  6,100円  -350 円 (-5.4%)  11:30現在  東証1部 下落率5位
 スシローグローバルホールディングス<3563>が3日続落。2日の取引終了後に発表した9月度の月次情報で、既存店売上高は前年同月比1.8%増と11カ月連続で前年実績を上回ったが、既存店客数が同0.8%減と今年2月以来のマイナスとなっており、これを嫌気した売りが出ているようだ。

■トヨタ自動車 <7203>  7,030円  -145 円 (-2.0%)  11:30現在
 トヨタ自動車<7203>、ホンダ<7267>など自動車株が軟調。9月中旬以降は戻り足をみせていたが、目先利食いが優勢となった。外国為替市場で1ドル=113円60銭台とドル安・円高方向に振れており、輸出採算改善期待が足もとやや後退している。また、前日発表された米新車販売で、9月はトヨタやホンダなど日本勢が販売台数を減らしており、これも株価にネガティブ材料となっている。

■テンポイノベーション <3484>  1,546円  +300 円 (+24.1%) ストップ高   11:30現在
 テンポイノベーション <3484> [東証M]が買い気配でスタート。同社は飲食店向け店舗賃貸事業を手掛ける。2日大引け後、19年3月期の経常利益(非連結)を従来予想の4.3億円→5.7億円に32.0%上方修正。増益率が8.5%増→43.1%増に拡大し、従来の6期連続での過去最高益予想をさらに上乗せしたことが買い材料視された。不動産業者との関係強化が奏功し、好採算の物件確保が進んだことに加え、飲食店のスピーディーなテナント入居で賃貸収入や手数料収入が想定より伸びることが寄与。同日、東証が同社株を25日付で東証1部または2部に市場変更すると発表しており、知名度の高まりや株式流動性の向上を期待する買いなども向かった。一方、既存株主による67万9900株の売り出しと、オーバーアロットメントによる売り出しに伴う上限10万1900株の第三者割当増資を実施することを明らかにしたがこちらへの反応は限定的だった。売出価格は10月15日から17日までのいずれかの日に決定する。

●ストップ高銘柄
 テンポイノベーション <3484>  1,546円  +300 円 (+24.1%) ストップ高   11:30現在
 以上、1銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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