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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:アドベンチャ、トクヤマ、ソースネクス

アドベンチャ <日足> 「株探」多機能チャートより
■アドベンチャー <6030>  9,000円  +640 円 (+7.7%)  11:30現在
 アドベンチャー<6030>が3日ぶりに急反発している。同社は29日、航空券予約販売サイト「skyticket」の28日の国内航空券申し込み件数が1万6131件、申し込み金額が5億5259万8180円となり、ともに会社設立後の過去最高になったと発表。これが買い手掛かりとなっているようだ。なお、以前の最高申し込み件数および最高申し込み金額は、今年1月25日に記録した1万2878件、4億1332万2480円だった。

■トクヤマ <4043>  3,500円  +185 円 (+5.6%)  11:30現在  東証1部 上昇率7位
 トクヤマ<4043>が大幅高。29日の取引終了後、徳山製造所(山口県周南市)において、高純度窒化アルミニウム粉末の需要増に対応するため製造設備の増強を決定したと発表しており、これを好感した買いが入っている。高純度窒化アルミニウム粉末は、放熱市場での需要拡大が見込まれていることから、製造設備を増強することで事業拡大を図るのが狙い。今回の増強により、生産能力は40%増強されることになるという。なお、営業運転の使用開始は20年4月を予定している。

■ソースネクスト <4344>  947円  +27 円 (+2.9%)  11:30現在
 ソースネクスト<4344>が午前10時現在で320万株を超える商いをこなし続伸、一時39円高の959円まで買われ、7月10日につけた940円を上抜き実質上場来高値を更新した。世界的にサイバー攻撃への対応が重要課題となるなか、同社はセキュリティー関連として注目され、同社が手掛ける「ZEROウイルスセキュリティ」はマーケットの高評価が定着している。通訳機「ポケトーク」も東京五輪を控え需要拡大が見込まれており、74言語対応のポケトーク次世代モデルの発売も目前。また前日引け後には、IoT製品の製造や品質管理業務などを受託するジェネシスホールディングス(東京都千代田区)の株式を取得することを発表、これに伴う業容拡大効果への期待なども株高を後押ししている。

■アジアパイル <5288>  873円  +22 円 (+2.6%)  11:30現在
 アジアパイルホールディングス <5288> が年初来高値を更新した。株価は決算発表翌営業日の13日に約3年ぶりの高値897円まで上昇したあと調整局面にあったが再び騰勢を強めている。第1四半期(4-6月)決算で売上高、経常利益ともに四半期ベースの過去最高を更新したことが株価上昇の背景となっている。同社は建設基礎工事に使うコンクリートパイルで国内2位のシェアを誇る。4-6月期は国内で前期に着工した大型工事の完工が集中したうえ、旺盛なコンクリートパイル需要を背景にベトナム子会社の業績も好調に推移し、売上高222億円(前年同期比19.7%増)、経常利益14.6億円(同3.3倍)と業績高変化を遂げた。

■国際石油開発帝石 <1605>  1,228円  +20 円 (+1.7%)  11:30現在
 国際石油開発帝石<1605>や石油資源開発<1662>が続伸。29日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の期近10月物が前日比0.98ドル高の1バレル69.51ドルと上昇した。米国の石油在庫統計が予想を下回り減少したことから、需給の引き締まりが期待された。WTI価格は70ドルに接近しており国際帝石などには見直し買いが入っている。

■JVCケンウッド <6632>  317円  +5 円 (+1.6%)  11:30現在
 JVCケンウッド<6632>が続伸している。きょう付けの日本経済新聞朝刊で「2018年4~9月期の連結営業利益(国際会計基準)は前年同期比25%増の30億円程度になりそうだ」と報じられており、足もとの業績堅調観測を好材料視した買いが入っている。記事によると、主力のカーエレクトロニクス事業で自動車メーカー向けの受注が伸びていることに加えて、ドライブレコーダーの国内販売が好調だという。また、8月上旬に発売したサザンオールスターズのベストアルバムも収益に貢献するとしている。

■ソニー <6758>  6,386円  +94 円 (+1.5%)  11:30現在
 ソニー<6758>は5日続伸、連日の年初来高値更新となった。時価は2007年7月以来11年ぶりの高値圏に浮上している。米国ではハイテク株主導の強気相場が繰り広げられており、東京市場でもリスク許容度の高まった海外資金が主力輸出株に流入している。そのなか、同社はゲーム部門が自社ソフト中心に売り上げを伸ばし足もとの業績が好調に推移するほか、将来的にイメージセンサーなどがIoT社会の進展に伴い活躍余地を内包し、日本株見直しの象徴として買われている。市場では「今週に入ってからの買いは明らかに外国人が主体。前日あたりから、これに個人の短期売買も相乗りしている。8月に入り国内外の証券会社が軒並み目標株価を引き上げていることで、上げ賛成的なムード(買い安心感)があることも強み」(国内準大手証券)としている。

■池田泉州HD <8714>  393円  +5 円 (+1.3%)  11:30現在
 池田泉州ホールディングス<8714>が続伸。29日の取引終了後に自社株買いを発表しており、これを好材料視した買いが入っている。今回発表した自社株買いでは、上限を30万株(発行済み株数の0.10%)、または1億2000万円としており、取得期間は8月30日から来年3月29日まで。同社が発行する新株予約権の行使に対応するためとしている。

■ファーストリテイリング <9983>  51,660円  +610 円 (+1.2%)  11:30現在
 ファーストリテイリング<9983>が寄り付き大口の商いをこなし大きく水準を切り上げている。きょうの東京市場は朝方から先物主導で上値追い態勢を強め、フシ目として強く意識される2万3000円大台を巡る攻防となっている。先物上昇を通じて現物株にも裁定買いが流入する形となっており、日経平均寄与度の高い同社株に浮揚力が働いている。

■エーザイ <4523>  9,840円  +76 円 (+0.8%)  11:30現在
 エーザイ<4523>が続伸している。同社は29日、韓国の販売子会社がマルチキナーゼ阻害剤「レンビマ」について、単剤での「切除不能な肝細胞がん」に対する一次治療薬として韓国食品医薬品安全処から承認を取得したと発表。これが材料視されているようだ。今回の承認は、アジアで日本に続く承認となり、韓国では肝細胞がんの全身化学療法の一次治療薬として約10年ぶりの新たな治療薬の創出となる。なお、同社と米製薬大手メルクは今年3月に「レンビマ」のグローバルな共同開発および共同販促を行う戦略的提携で合意しており、両社は今年中に韓国での「レンビマ」の共同販促を開始する予定だとしている。

■日本郵船 <9101>  2,142円  +16 円 (+0.8%)  11:30現在
 日本郵船<9101>、川崎汽船<9107>など大手をはじめ海運株が買われている。ここ数日にわたり業種別騰落で上昇率上位を占めており、機関投資家とみられる実需の投資資金流入も観測されているもよう。米国を巡る通商問題も懸念された対中国やメキシコ、カナダなどとの貿易摩擦が落としどころを探る動きとなり、関税合戦による物流需要低下に対する思惑で大きく出遅れていた海運セクターに見直し買いが入り始めた。コンテナ船運賃やばら積み船運賃の堅調を背景に外資系証券が株価に強気の見方を示していることなども物色人気を増幅している。

■文教堂GHD <9978>  417円  +80 円 (+23.7%) ストップ高   11:30現在
 文教堂グループホールディングス<9978>がストップ高の417円に買われている。この日朝のNHKニュースで、「ノーベル文学賞のことしの発表が選考組織のスキャンダルで見送られたことを受けて、スウェーデンの文化人などが1年限定で新たな文学賞を独自に創設し、最終候補のひとりに村上春樹さんが選ばれた」と報じており、大手書店チェーンの同社に売り上げ増の思惑が働いているようだ。ノーベル文学賞については、選考委員の家族のセクハラ問題をきっかけに、利益相反や受賞者氏名の漏えいなどの指摘が相次ぎ内紛が激化し、今年の受賞者の発表は見送られることになっている。これを受けて、スウェーデンのジャーナリストや作家などが中心となって新たな文学賞を創設しており、この最終候補4人に村上春樹氏が選ばれているという。

■JMC <5704>  4,410円  +580 円 (+15.1%)  11:30現在
 JMC<5704>が大幅に3日続伸し、新値追いとなっている。同社は29日、「第1種医療機器製造販売業」の許可を取得したと発表。今後の展開などが期待されているようだ。同社はこれにより、既に取得済みの「医療機器製造業」および「高度医療機器販売業・貸与業」とあわせて、一般医療機器から高度管理医療機器まで、すべての医療機器の設計・開発・製造・薬事申請・販売を一貫してできるようになる。

■ビジ太田昭 <9658>  2,289円  +266 円 (+13.2%)  11:30現在  東証1部 上昇率トップ
 ビジネスブレイン太田昭和 <9658> が急騰。29日大引け後、19年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の3億円→6億円に2.0倍上方修正。従来の43.8%減益予想から一転して12.4%増益見通しとなったことが買い材料視された。値上げ効果や品質改善などが奏功し、コンサルティング・システム開発事業の採算が上向くことが寄与。マネージメントサービス(BPO)事業でRPAの活用による生産性や費用構造の改善が進むことも上振れに貢献する。なお、通期の経常利益は従来予想の12億円(前期は11.3億円)を据え置いた。

●ストップ高銘柄
 アイサンテクノロジー <4667>  3,445円  +503 円 (+17.1%) ストップ高   11:30現在
 Mipox <5381>  553円  +80 円 (+16.9%) ストップ高   11:30現在
 田岡化学工業 <4113>  4,840円  +700 円 (+16.9%) ストップ高   11:30現在
 など、4銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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