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【注目】前週末17日に「買われた株!」総ザライ (1) ―本日につながる期待株は?―

ホロン <日足> 「株探」多機能チャートより

■ホロン <7748>  1,458円 (+300円、+25.9%) ストップ高

 ホロン <7748> [JQ]がストップ高、連日の年初来高値更新。半導体電子ビーム検査装置を手掛け、世界的に旺盛な半導体設備投資需要を取り込み足もとの業績は絶好調、19年3月期営業利益は前期比3.2倍の3億8200万円を見込んでいる。しかも、第1四半期(4-6月)時点で既に3億6900万円と通期計画にほぼ肩を並べる水準に達しており、大幅な増額修正への期待が強い。PERも16倍台で利益変動率の高い業態を考慮すればむしろ割安で、信用買い残も枯れた状態にあることで株式需給面からも水準訂正高への思惑が膨らんでいる。

■ソレイジア・ファーマ <4597>  283円 (+52円、+22.5%)

 ソレイジア・ファーマ <4597> [東証M]が急騰。抗がん剤SP-02(一般名「ダリナパルシン」)について、コロンビアのHBヒューマン・バイオサイエンス社(ボゴタ)と南米地域における販売などの独占的権利に関してライセンス契約を締結したと発表しており、これが好感された。SP-02は、ソレイジアが米ジオファーム・オンコロジー社(マサチューセッツ州)から開発・商業化に関する全世界の権利を取得し、再発または難治性の末梢性T細胞リンパ腫(PTCL)を対象疾患として開発を進めている開発品。日本では既にMeiji Seika ファルマ(東京都中央区)と独占的開発販売契約を締結しており、今回の契約は2つめの収益化を目的とする契約となるという。なお、今回の契約により、ソレイジアはHB社から契約一時金、開発進捗に応じたマイルストンおよび事業化以降のHB社の営業利益の一部(プロフィットシェア)を受領することとなるが、18年12月期業績への影響は軽微としている。

■ツナグS <6551>  1,328円 (+214円、+19.2%)

 東証1部の上昇率トップ。ツナグ・ソリューションズ <6551> が急反騰。日本経済新聞の17日朝刊で「人材サービスのツナグ・ソリューションズは2021年9月期をメドに連結営業利益を今期予想比7倍の25億円程度に引き上げる計画だ」と報じられたことが買い材料視された。報道によると「小売りや外食産業向けに、アルバイトやパートの採用を代行する事業が伸びる。応募者の対応などで業務自動化ソフトを導入することで利益率を上げる」という。足元では14日に発表した18年9月期第3四半期累計(17年10月-18年6月)の連結経常利益が前年同期比22.1%減の1億9000万円だったことが嫌気され急落していたが、報道を受けて買い戻しが殺到した。

■ジェネレーションパス <3195>  548円 (+80円、+17.1%) ストップ高

 ネット通販サイトの運営などを手掛けるジェネレーションパス <3195> [東証M]がストップ高。同社は16日取引終了後に、7月度の月次売上高(速報値)が7億500万円(前年同月比16.2%増)になったと発表。6月度(同18.7%増)に続き、2ヵ月連続で2ケタ増となったことが好感されたようだ。なお、17年11月-18年7月の累計売上高は65億6600万円と、前年の同期間に比べ13.0%増となっている。

■イード <6038>  1,084円 (+150円、+16.1%) ストップ高

 イード <6038> [東証M]がストップ高。16日の取引終了後、ブロックチェーンを用いて発行したトークンを軸にした、「ゲームを遊ぶことが価値になる社会」の実現に向け、テックビューロホールディングス(東京都千代田区)と実証実験を行ったと発表しており、これを好材料視した買いが入った。同プロジェクトは、イードが運営するゲーム情報サイト「インサイド」および「Game*Spark」をベースにゲーム領域でのトークンエコノミー構築を目的としたもので、「ゲームを遊ぶことが価値になる社会」を目指し、ゲームのプレイ時間に応じてトークンをユーザーに付与するという。また、ゲームを購入する、ゲーム情報をシェアするなどの行為にもトークンを付与するとしている。なお、イードでは実証実験を受けて、今年9月にアプリをリリースし、プロジェクトを正式スタートさせるとしており、業績への貢献が期待されている。

■エイジア <2352>  1,355円 (+104円、+8.3%)

 東証1部の上昇率4位。エイジア <2352> が急反発。16日、同社が発行済み株式数の1.54%にあたる7万株(金額で1億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は8月17日から8月31日まで。また、9月14日付で7万株の自社株を消却する。

■IBJ <6071>  548円 (+34円、+6.6%)

 東証1部の上昇率7位。IBJ <6071> が急反発。16日、同社が発行済み株式数(自社株を除く)の2.49%にあたる100万株(金額で5億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は8月23日から10月31日まで。

■JALCO <6625>  220円 (+13円、+6.3%)

 JALCOホールディングス <6625> [JQ]が続急伸。10日大引け後に発表した決算と株主優待制度の導入を評価する買いが続いたようだ。低位株という足の軽さもあり、158円だった10日終値から17日高値231円まで46.2%も上昇、一気に15年2月以来の高値圏に浮上している。19年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常損益は9200万円の黒字(前年同期は1800万円の赤字)に浮上して着地。貸出金利息、不動産賃貸収入がともに急拡大し、売上高が前年同期比3.3倍に膨らんだ。不動産賃貸事業の増加に伴い、減価償却費が増加したものの、増収効果で吸収した。上期計画の1億4000万円に対する進捗率は65.7%に達しており、業績上振れも期待できる状況にある。また、導入を決めた株主優待制度では、18年9月末時点で1000株以上を保有する株主に対し、保有株数に応じて3000円から2万円のクオカードを贈呈する。

■RPA <6572>  12,330円 (+690円、+5.9%)

 RPAホールディングス <6572> [東証M]が続急伸。同社は「RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)」と呼ばれる自動化技術を手掛ける。RPAはバックオフィス部門の業務を自動化するものであり、今後、需要の急拡大が見込まれている。3月27日に東証マザーズに新規上場し公開価格3570円の2.3倍となる8220円で初値をつけたが、その後も上値追いが続き4月初旬に1万9900円まで急騰した。しかし、その後は下落基調となり今月3日には1万1000円をつけ高値から5割近い下げを演じた。もっとも、「成長性は高く再評価余地はある」(アナリスト)との見方が出ている。19年2月通期の連結業績予想は7月に売上高見通しが上方修正され、営業利益などは据え置かれたが、利益ベースでも増額修正への期待が出ている。

■ユニファミマ <8028>  11,530円 (+590円、+5.4%)

 ユニー・ファミリーマートホールディングス <8028> が続急伸。伊藤忠商事 <8001> 子会社によるTOB期間が16日で終了したことを受けて、買い戻しの動きが強まったようだ。伊藤忠子会社によるTOB実施が発表された7月13日のユニファミマの終値は1万1070円だったが、TOB価格は1万1000円で設定。そのため、TOB期間中はこれを意識した動きとなっていた。一方で先日来、資本提携先のドンキホーテホールディングス <7532> が西友(東京都北区)の買収に興味を示していることへの思惑なども高まりつつあり、TOB期間終了で一気に顕在化したようだ。

■エボラブルA <6191>  2,482円 (+116円、+4.9%)

 エボラブルアジア <6191> が急反発。ネット販売に特化した旅行会社で航空券予約サイトを主力にしている。サイト利用者は増勢を強めており、16日取引終了後に発表した7月取扱高は前年同月比2.8倍の126億3529万円と急拡大、これを評価する買いを呼び込んだ。

■リミックスポイント <3825>  948円 (+39円、+4.3%)

 リミックスポイント <3825> [東証2]が3日ぶりに反発。17日、8月28日から29日に大阪、マイドームおおさか(大阪市中央区)で開催される、スマート社会を支えるエネルギーソリューション革新的技術等が集結した業界最大のイベント「エネルギーイノベーションジャパン2018」に出展すると発表しており、新たなビジネスにつながるのではとの期待から買いが入った。展示ブースでは、主に電力事業を軸としたさまざまな事業支援やコスト削減提案をパッケージ化した斬新なプランを提案。仮想通貨関連を取り入れた提案や、高圧電力契約におけるクレジットカード決済を可能にするなどのソリューションサービスを展示するという。また、29日には会場内にて開催されるセミナーで「ブロックチェーン・EV・IoTで花開くエネルギービジネス」と題して、最新技術を取り巻くエネルギーイノベーション分野での展望を発表するとしている。

※17日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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