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【市況】前場に注目すべき3つのポイント~本日のところはNTロングが優勢に

NYダウ <日足> 「株探」多機能チャートより

1日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:本日のところはNTロングが優勢に
■決算チェック:ソニー、1Q営業利益は23.7%増の1950憶円、コンセンサスは上回る
■前場の注目材料:パナソニック、テスラと運営工場、世界最大に、EV電池セル3割増産


■本日のところはNTロングが優勢に

1日の日本株市場は底堅い相場展開が意識されそうだ。7月31日の米国市場は、NYダウ、ナスダックともに上昇した。米国と中国が全面的な貿易戦争の回避を目指して交渉再開を模索しているとの報道を受けて買いが先行。アップルの決算期待から、ハイテク株に買い戻しの動きもみられた。シカゴ日経225先物清算値は大阪比125円高の22625円となり、朝方はこれにサヤ寄せする格好からインデックスに絡んだ買いが先行しよう。円相場は1ドル111円80銭台と円安に振れていることも安心感につながりそうである。

昨日の金融政策決定会合では、長期金利の誘導目標を「ゼロ%程度」とする方針は維持した一方、「金利は経済・物価情勢等に応じて上下にある程度変動しうるものとする」と明記。また、金融緩和の持続性を確保する観点から「政策金利のフォワードガイダンス」の導入も決定。また、「現在の低い長短金利の水準を維持することを想定している」と明記している。発表後は足元でみられていたNT(日経平均/TOPIX)修正に伴う巻き戻しの動きが強まり、銀行が失速する一方で指数インパクトの大きい値がさ株の一角が強含む格好となったが、アップルが予想を上回る決算を発表して時間外で上昇していることもあり、NTロング(日経平均買い/TOPIX売り)が優勢になりそうだ。

ただし、決算発表がピークを迎えるなか、インデックスに絡んだ買いで上昇した後は、決算を手掛かりとした売買が中心になりやすいだろう。買い一巡後は神経質になりやすいほか、アップル評価からのFANG銘柄への物色シフトも見極めたいところである。そのため、次第に戻り待ちの売り圧力が強まる可能性もあり、決算を手掛かりとした個別物色にとどまりそうである。


■ソニー、1Q営業利益は23.7%増の1950憶円、コンセンサスは上回る

ソニー<6758>は31日、4-6月(1Q)決算を発表。売上高は前年同期比5.1%増の1兆9536億円、営業利益は同23.7%増の1950億円だった。営業利益は1500億円程度のコンセンサスを上回っている。モバイル・コミュニケーション事業は足を引っ張ったものの、ゲーム事業が全体を押し上げた。


■前場の注目材料

・米アップルが時間外で上昇、予想上回る決算
・貿易摩擦を巡る米中交渉の再開を模索
・日経平均は上昇(22553.72、+8.88)
・NYダウは上昇(25415.19、+108.36)
・ナスダックは上昇(7671.79、+41.78)
・SOX指数は上昇(1367.47、+8.91)
・VIX指数は下落(12.83、-1.43)
・1ドル111円80-90銭
・シカゴ日経225先物は上昇(22625、大阪比+125)
・4-6月期好業績への期待

・トヨタ<7203>、大型物流施設、愛知に新設、補修部品を効率供給
・デンソー<6902>、米の追加関税影響額、営業益20億円、トヨタ系部品メーカー


☆前場のイベントスケジュール

<国内>
・特になし

<海外>
・10:45 中・財新製造業PMI(7月) 51.0 51.0

《HT》

 提供:フィスコ

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