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【市況】31日の米国市場ダイジェスト:NYダウは108ドル高、米中貿易摩擦への懸念が後退(訂正)

NYダウ <日足> 「株探」多機能チャートより

 

■NY株式:NYダウは108ドル高、米中貿易摩擦への懸念が後退

米国株式相場は上昇。ダウ平均は108.36ドル高の25415.19、ナスダックは41.78ポイント高の7671.79で取引を終了した。貿易摩擦を巡る米中交渉の再開が報じられ、アジア・欧州株がほぼ全面高となり、米国株も買いが先行。引け後に予定される携帯端末のアップル(AAPL)の決算発表への期待感から、ハイテク株にも買い戻しが広がり、終日堅調推移となった。セクター別では、資本財や不動産が上昇する一方で銀行や電気通信サービスが下落した。

製薬のファイザー(PFE)とケーブルテレビのチャーター・コミュニケーションズ(CHTR)は、決算内容が好感され上昇。半導体のクアルコム(QCOM)は、最大100億ドル規模の自社株買い計画を発表し堅調推移。短文投稿サイトのツイッター(TWTR)は、一部アナリストによる投資判断引き上げを受け買われた。一方で、オハイオ州の店舗で複数の利用客が体調不良となり、食中毒の疑いからファストフードのチポトレ・メキシカン・グリル(CMG)が下落した。

マーケット終了後にアップルが発表した4-6月期決算は、一株利益、売上高ともに予想を上振れた。時間外取引で上昇して推移している。

Horiko Capital Management LLC


■NY為替:ドル強含み、米中貿易摩擦激化への懸念後退

7月31日のニューヨーク外為市場でドル・円は、111円41銭から、111円96銭まで上昇し、111円82銭で引けた。日本銀行が大規模緩和を当面維持する方針を再確認したことを受けた円売りが続いたほか、米中両国は貿易協議を今週中に再開する可能性があると報じられたことから、貿易摩擦深刻化への警戒感が後退し、リスク選好の円売りやドル買いが再燃した。

ユーロ・ドルは、1.1746ドルから1.1685ドルまで下落して1.1693ドルで引けた。欧米金利差の拡大観測を受けたユーロ売り・ドル買いが再燃した。ユーロ・円は、130円70銭から131円15銭まで上昇。日本銀行の政策を受けた円売りやリスク選好の円売りが強まった。ポンド・ドルは、1.3162ドルから1.3090ドルまで下落した。
ドル・スイスは、0.9868フランから0.9906フランまで上昇した。


■NY原油:反落で68.76ドル、一部のOPEC加盟国による生産引き上げなどを嫌気

NY原油先物9月限は反落(NYMEX原油9月限終値:68.76 ↓1.37)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物9月限は前日比-1.37ドルの68.76ドルで通常取引を終えた。時間外取引を含めて一時67.98ドルまで売られた。石油輸出国機構(OPEC)の一部加盟国による生産量の引き上げ観測やドル高を意識して利食い売りが活発となった。原油需要増大に対する警戒感はやや低下していることも原油先物の反落を促す一因となったようだ。


■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC) 30.88ドル -0.43ドル(-1.37%)
モルガン・スタンレー(MS) 50.56ドル -0.34ドル(-0.67%)
ゴールドマン・サックス(GS)237.43ドル -1.52ドル(-0.64%)
インテル(INTC) 48.10ドル +0.41ドル(+0.86%)
アップル(AAPL) 190.29ドル +0.38ドル(+0.20%)
アルファベット(GOOG) 1217.26ドル -2.48ドル(-0.20%)
フェイスブック(FB) 172.58ドル +1.52ドル(+0.89%)
キャタピラー(CAT) 143.80ドル +4.05ドル(+2.90%)
アルコア(AA) 43.27ドル +0.69ドル(+1.62%)
ウォルマート(WMT) 89.23ドル +0.35ドル(+0.39%)
スプリント(S) 5.43ドル -0.06ドル(-1.09%)

《HT》

 提供:フィスコ

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