【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):国際石開帝石、HOYA、ブリヂストン
国際石開帝石 <日足> 「株探」多機能チャートより
国際石油開発帝石<1605>、JXTGホールディングス<5020>が高い。米国がイランへの経済制裁の一環として、世界各国に同国原油の輸入を11月4日までに停止するよう要求していることがわかり、原油価格が高騰した。26日のWTI原油先物価格は2ドル45セント高で約1カ月ぶりに1バレル=70ドル台に乗せており、これを受け米国株市場ではシェブロンやエクソンモービルなどのエネルギー関連株が買われた。これを受け、東京市場でも資源関連や石油元売り企業の株価が刺激された。
■HOYA <7741> 6,333円 +66 円 (+1.1%) 本日終値
HOYA<7741>が4日ぶりに反発。ドイツ証券は26日、同社株の投資評価を「ホールド」から「バイ」へ引き上げた。目標株価は6100円から7600円に見直した。ハードディスクドライブ(HDD)用ガラスサブストレートが今後、再成長フェーズに突入するとみている。また、情報・通信分野の底打ちに伴い、同社の株価は長期的な成長ドライバーであるライフケア水準のバリュエーションが意識されるとみて、投資判断を引き上げている。
■牧野フライス製作所 <6135> 832円 -39 円 (-4.5%) 本日終値
牧野フライス製作所<6135>が急落。SMBC日興証券は26日、同社株の投資評価を「1」から「2」へ引き下げた。目標株価は1530円から1100円に見直した。受注は、19年3月期に入っても堅調だが、前年のハードルを考えると下期には前年同期比減少に転じると予想している。受注鈍化局面の工作機械銘柄のバリュエーションは切り下がる傾向にあることを考慮した。同証券では、同社の受注は第3四半期(10~12月)にマイナスに転じるとみている。
■ブリヂストン <5108> 4,293円 -131 円 (-3.0%) 本日終値
ブリヂストン<5108>が反落したほか、住友ゴム工業<5110>、東洋ゴム工業<5105>、横浜ゴム<5101>など軒並み売られる展開。業種別騰落率で「ゴム製品」セクターは33業種中、値下がり率トップに売り込まれた。米国がイランへの経済制裁の一環として世界各国に同国原油の輸入を停止するよう要求、これが足もとの原油価格急騰を招いており、タイヤメーカーは原料コストの上昇が売り材料となっている。なお、住友ゴムは連日の新安値となった。
■久光製薬 <4530> 9,490円 -250 円 (-2.6%) 本日終値
久光製薬<4530>が3日続落。きょう付けの日本経済新聞で「2018年3~5月期の連結営業利益は、前年同期比12%減の45億円程度になったもようだ」と報じられており、これを弱材料視した売りが出たようだ。記事によると、医療用の消炎鎮痛剤「モーラステープ」が薬価の引き下げや後発薬の台頭で苦戦していることに加えて、広告宣伝費の増加などが利益を圧迫するという。なお、決算発表は7月6日を予定している。
■ウェルス・マネジメント <3772> 1,530円 +300 円 (+24.4%) ストップ高 本日終値
ウェルス・マネジメント<3772>がストップ高。同社は26日取引終了後に、企業再生・成長支援ファンドの管理・運営などを手掛けるキーストーン・パートナース(東京都港区)と資本・業務提携したと発表。業務提携の内容は、投資案件情報の紹介や共有、優先交渉などのほか、共同投資、ウェルスマネが組成する投資案件へのキーストーン・パートナースのファイナンス、投資家の紹介など。また、ウェルスマネの筆頭株主であるASK HOLDINGS(東京都千代田区)およびウェルスマネ取締役の廣崎利洋氏が保有する136万4800株(議決権などの所有割合33.0%)を、市場外での相対取引により、キーストーン・パートナースが管理・運営するファンドが設立した会社に譲渡するとしている。
■ZUU <4387> 7,170円 +1,000 円 (+16.2%) ストップ高 本日終値
ZUU<4387>やログリー<6579>、メルカリ<4385>など直近IPO銘柄が高い。全体相場に不透明感が強まるなか、外部環境の影響を受けにくい株式上場銘柄に物色の矛先が向かった。ZUUはストップ高と急騰。同社は資産運用を支援するプラットフォーム「ZUU online」を中心とする金融商品やフィンテック・プラットフォーム事業を展開しており、21日に東証マザーズに新規上場した。上場2日目に公開価格1600円を3.5倍上回る5550円で初値をつけた。翌25日は反落したものの、26日に続きこの日も株価は急伸した。フィンテック人気に加え、上場時の資金吸収金額は4億円強と大きくなかっただけに、値が飛びやすい状況になっているようだ。ログリーも一時前日に比べ15.4%高と急伸。ネイティブ広告に特化したインターネット広告配信プラットフォームのサービスを提供しており、20日に東証マザーズに新規上場。上場2日目に公開価格1860円を2.5倍上回る4635円で初値をつけた。市場ではアドテクノロジー(広告IT)関連企業として注目されている。また、この日は19日に東証マザーズに上場したメルカリも上昇した。
■ロードスターキャピタル <3482> 2,358円 +281 円 (+13.5%) 本日終値
ロードスターキャピタル <3482> [東証M]が急騰。26日大引け後、18年12月期の連結経常利益を従来予想の15.9億円→20.8億円に31.3%上方修正。増益率が33.8%増→75.7%増に拡大し、従来の6期連続での過去最高益予想をさらに上乗せしたことが買い材料視された。オフィスビルの売却物件を入れ替えた影響に加え、複数物件で売却額が想定を上回ることが収益を押し上げる。業績上振れに伴い、期末一括配当を従来計画の12.5円→17.5円(前期は11円)に大幅増額修正したことも支援材料となった。
株探ニュース