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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):イリソ電子、ソースネクス、高島屋

ソースネクス <日足> 「株探」多機能チャートより
■イリソ電子工業 <6908>  6,590円  +170 円 (+2.7%)  本日終値
 イリソ電子工業<6908>が3日ぶりに反発。水戸証券は25日、同社株のレーティングを新規「B+」でカバレッジを開始した。目標株価は7700円としている。同社は車載向けに強みを持つコネクターメーカー。19年3月期の連結営業利益は前期比6%増の89億円の見通し。レーダーや車載カメラ向けなどADAS(先進運転支援システム)関連のけん引やパワートレイン(駆動)関連向けの伸長が見込まれている。同証券では、AVN(カーAVやナビゲーション)およびエレクトロニクスの見通しが保守的として、今期営業利益は同14%増の96億円と会社計画に比べ上振れを予想している。

■神戸物産 <3038>  5,140円  +130 円 (+2.6%)  本日終値
 神戸物産<3038>は反発。25日の取引終了後に発表した5月度の単体業績速報が、売上高210億3700万円(前年同月比10.1%増)、営業利益11億3300万円(同7.8%増)と2カ月ぶりに営業増益となったことが好感された。5月度は、業務スーパーの新規出店が4店舗あり、前年同月より40店舗増加したことによる新店効果が売り上げ増を牽引した。また、直轄エリア既存店への商品出荷実績は同4.1%増、直轄エリア全店への商品出荷実績が同8.3%増、全国全店への商品出荷実績は同9.2%増となり、いずれも堅調に推移したことも寄与した。

■ソースネクスト <4344>  822円  +19 円 (+2.4%)  本日終値
 ソースネクスト<4344>が25日移動平均線を足場にボックス圏離脱をうかがう動き。同社の「ZEROウイルスセキュリティ」が高評価を得ており、国策で重視するサイバーセキュリティー関連の一角として収益機会が膨らむほか、翻訳端末「ポケトーク」もアベノミクス成長戦略の要のひとつである訪日観光客を対象に活躍期待が大きい。株式需給面も注目で、直近の東証信用残は買い残が減少し売り残が増加していることで信用倍率1.4倍と改善を示しているほか、日証金では株不足状態にある。

■JR西日本 <9021>  8,214円  +171 円 (+2.1%)  本日終値
 JR西日本<9021>が反発。SMBC日興証券が25日付で、投資評価を「2」から「1」とし、目標株価を7800円から9300円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。堅調な鉄道旅客需要を反映し、単体鉄道運輸収入の見通しを引き上げ、19年3月期の営業利益予想を1890億円から1910億円へ、20年3月期を同1940億円から2030億円へ上方修正した。これにより、19年3月~21年3月期で同社の営業増益率は年平均4%程度と、その他JR3社の1%程度と比較して高くなったほか、総還元利回り(配当+自己株取得)も、6月21日時点で19年3月期2.8%、20年3月期および21年3月期では3%を超え、JR4社の中でも最も高い水準になると予想。JR4社における収益性と還元利回りの高さで投資評価を引き上げたとしている。

■高島屋 <8233>  943円  +17 円 (+1.8%)  本日終値
 高島屋 <8233> が続伸。25日大引け後に発表した19年2月期第1四半期(3-5月)の連結経常利益が前年同期比14.7%増の99.6億円に伸びて着地したことが買い材料視された。底堅い個人消費やインバウンド需要の拡大を背景に、高額品や雑貨などの販売が好調だったことが寄与。為替差損益の改善に加え、債務勘定整理繰戻損が減少したことも大幅増益に貢献した。上期計画の140億円に対する進捗率は71.2%に達しており、業績上振れを期待する買いが向かった。

■京浜急行電鉄 <9006>  1,849円  +31 円 (+1.7%)  本日終値
 京浜急行電鉄 <9006> は反落スタートとなったものの、プラス圏に切り返した。25日大引け後、株主優待制度を拡充すると発表しており、これを好感する買いが向かったようだ。株主優待制度の対象範囲を500株以上から100株以上に広げる。100株以上500株未満保有株主には「京急グループ施設株主優待割引券」と「電車・バス全線きっぷ」を発行する。また、500株以上1500株未満保有株主に新たに「電車・バス全線きっぷ」を発行するほか、1500株以上2500株未満保有株主に発行する「電車・バス全線きっぷ」の枚数を増やす。

■ロート製薬 <4527>  3,490円  +50 円 (+1.5%)  本日終値
 ロート製薬<4527>が反発。同社は25日取引終了後に、塩野義製薬<4507>子会社のシオノギヘルスケアと協業に向けた資本提携契約を締結したと発表。これが買い手掛かりとなったようだ。両社は、それぞれが持つリソースを活用し、一般用医薬品の分野などで協業の機会を探るという。なお、ロート薬は塩野義薬からシオノギヘルスケアの株式15%を取得するとしている。

■マネックスグループ <8698>  650円  +7 円 (+1.1%)  本日終値
 マネックスグループ<8698>が反発、売り物をこなし再浮上に転じてきた。ネット証券を国内のほか米国や香港など海外でも展開し、資産運用ビジネスにも注力しているが、最近では仮想通貨交換業者の「コインチェック」を買収し、仮想通貨分野に積極参入する構えもみせている。仮想通貨取引業界は、直近、業界団体が取引や内部管理の透明性向上などを目的に自主規制ルール案をまとめる一方、金融庁が改正資金決済法に基づく業務改善命令を相次いで発令するなど、信頼回復に向けた動きが急だ。そのなか財務基盤の強い同社は相対的に優位にあり、株価も見直し買いが進む可能性がある。株式需給面では強弱感が対立、東証信用倍率は15日申し込み現在で1.36倍と拮抗しており、需給相場の素地がある。

■三菱UFJ <8306>  631円  +6 円 (+1.0%)  本日終値
 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、三井住友フィナンシャルグループ<8316>などメガバンクは、全般軟調相場のなかも底値買いの動きに頑強な展開をみせている。6月中旬以降は一気に水準を切り下げたが、目先的には売り物がこなれリバウンドのタイミングとの見方も出ている。配当利回りが高い点がポイントで、三菱UFJは3.2%弱、三井住友は4%弱で配当取り狙いの買いを誘導している。

■マクロミル <3978>  2,687円  +21 円 (+0.8%)  本日終値
 マクロミル<3978>が高い。同社は博報堂DYホールディングス<2433>傘下の博報堂が保有する東京サーベイ・リサーチの株式51%を取得し連結子会社化することを発表、これを材料視する買いを呼び込んだ。東京サーベイ・リサーチはマーケティング調査会社で、オフラインの実地調査を広域で行えるノウハウを有しており、これをマクロミルのネット調査と組み合わせることで展開力を強化する。

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