【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):ソースネクス、LINE、国際石開帝石
ソースネクス <日足> 「株探」多機能チャートより
ソースネクスト<4344>が大幅反発。高評価が定着している「ZEROウイルスセキュリティ」を販売するほか、通訳機「ポケトーク」が増勢の続く訪日外国人の接客ツールと注目されている。政府は2020年の東京五輪までに人工知能(AI)を使った高精度の同時通訳システムの実用化を計画しており、同社はその国策に乗る銘柄としてマークされる。
■LINE <3938> 4,295円 +80 円 (+1.9%) 本日終値
LINE<3938>が4日ぶりに反発。同社はきょう、サイバーエージェント<4751>子会社でチャットボット事業を手掛けるAIメッセンジャーと共同プロジェクトを開始したことを明らかにした。新たに立ち上げたのは、LINEが提供する「LINE カスタマーコネクト」で、チャットに特化した次世代型チャットカスタマーサポートを推進する共同プロジェクト。主な内容は、両社が保有するリソースの相互活用による商品開発や、オペレーターと人工知能(AI)を掛け合わせたチャットサービスの共同運営および新商品開発、「LINE カスタマーコネクト」の共同マーケティングなどとしている。
■国際石油開発帝石 <1605> 1,124.5円 +7.5 円 (+0.7%) 本日終値
国際石油開発帝石<1605>は4日ぶりに反発。20日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の期近7月物が前日比1.15ドル高の1バレル66.22ドルと上昇した。米エネルギー情報局(EIA)が発表した石油在庫統計で原油在庫が減少したことから、需給改善期待が強まった。また、22日の石油輸出国機構(OPEC)総会が間近に迫ってきた。同総会ではサウジアラビアは協調減産の緩和の姿勢を示すとみられているが反対の声も出ており、OPEC内での意見がまとまるかどうかが関心を集めている。
■コマツ <6301> 3,171円 +12 円 (+0.4%) 本日終値
コマツ<6301>、日立建機<6305>など建機株や安川電機<6506>、ファナック<6954>などFA関連株が堅調。ここ米中貿易摩擦懸念が高まるなか、そのあおりを受け中国向け輸出比率の高い銘柄に売りが目立つ地合いだったが、きょうは空売りの買い戻しや値ごろ感からの押し目買いが優勢。外国為替市場で1ドル=110円台前半と円安傾向に振れていることも追い風となった。ただ、上値では戻り売りが厚く上げ幅は限定的。
■三菱UFJ <8306> 623.1円 -14 円 (-2.2%) 本日終値
三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>とみずほフィナンシャルグループ<8411>が6日続落でいずれも連日の新安値、三井住友フィナンシャルグループ<8316>も5日続落と下げ止まらない。中国関連株など米中貿易摩擦で売り込まれた製造業は買い戻しに切り返す銘柄も出ているが、メガバンクは全体戻り相場に乗れない状況となっている。市場では「金融市場に悪材料が潜在しているということではないが、上値の重さが意識され見切り売りを誘う状況。信用倍率は三菱UFJが9倍台と買い残が売り残を大幅に上回っており、需給悪が嫌気されている」(準大手証券ストラテジスト)という。
■メルカリ <4385> 4,810円 -100 円 (-2.0%) 本日終値
メルカリ<4385>は続落。前日売られた地合いを引き継ぎ、午前9時20分過ぎには一時、前日比345円安の4565円まで下落し安値を更新したが、心理的な抵抗線である4500円台に到達したことから下値には買いが流入し、一時プラス圏に浮上する場面があった。ただ、上値では売りに押され買い一巡後は頭を押さえられた。同社は19日に東証マザーズに新規上場し、この日で上場3日目。フリマアプリ最大手の同社は国内外の投資家からの高い人気を集め、初日に公開価格(3000円)を67%上回る5000円で初値をつけた。ただ、上場2日目となる20日は利益確定売りに押され終値は4910円で取引を終えた。市場の期待は高いが、当面は5000円の公開価格奪回を目指す展開となりそうだ。
■トヨタ自動車 <7203> 7,396円 -52 円 (-0.7%) 本日終値
トヨタ自動車<7203>は売り買い交錯。前日まで3日続落していることでリバウンド期待があるほか、足もと外国為替市場で1ドル=110円台前半と円安に振れており、輸出採算改善への期待が浮上。一方、トランプ米政権の保護主義政策に対する懸念は根強く上値も重い展開。信用倍率は1.1倍台と売り買いが拮抗しており、株式需給面は良好。3%近い高配当利回りも着目されている。
■エキサイト <3754> 874円 +150 円 (+20.7%) ストップ高 本日終値
ポータルサイト運営のエキサイト <3754> [JQ]がストップ高。20日、子会社エキサイトワンを通じて新世代FXフォロートレード「macaso(マカソ)」の提供を開始し、フィンテック事業に参入すると発表しており、これを好感する買いが殺到した。「マカソ」は世界中の3万人の中から厳選されたトレーダー「マカソムリエ」を選んでフォローすることで、その「マカソムリエ」の投資判断に基づいたトレードが自動的に行われるフィンテックサービス。昨年9月にFXフォロートレード世界大手「ZuluTrade」の国内唯一の公式パートナーであるアリーナ・エフエックス(現 エキサイトワン)を買収し、マカソを開発した。同社はフィンテック事業をグループの中核事業の一つとして育成していく構えだ。
株探ニュース