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【注目】前週末25日に「買われた株!」総ザライ ―本日につながる期待株は?―

やまねメディ <日足> 「株探」多機能チャートより

■ニッパンレンタル <4669>  2,711円 (+500円、+22.6%) ストップ高

 ニッパンレンタル <4669> [JQ]が急反騰ストップ高。24日、6月30日現在の株主を対象に1→3の株式分割を実施すると発表したことが買い材料視された。最低投資金額が現在の3分の1に低下することから、株式流動性の向上と投資家層の拡大を期待する買いが向かった。株式分割に伴い、年間配当を従来計画の50円→17円(前期は50円)に修正した。年間配当は実質2.0%の増額となる。

■やまねメディカル <2144>  436円 (+80円、+22.5%) ストップ高

 やまねメディカル <2144> [JQG]が続急騰ストップ高。同社は24日取引終了後に、6月28日開催予定の定時株主総会に「定款一部変更の件」を付議すると発表。事業目的に仮想通貨に関する事項などを追加するとしていることが材料視されるようだ。追加するのは「仮想通貨の企画、開発、発行、売買、仲介、斡旋および管理」や、「仮想通貨に関するシステムの提供およびコンサルティング」、「仮想通貨の交換業および仮想通貨に関する販売所・取引所の運営、管理」、「資金決済に関する法律による前払式支払手段の発行および資金移動に関する一切の業務」など。今後の事業多角化や新規事業への進出に備えるためで、このほか「障碍者支援施設の運営」なども挙げている。

■スクロール <8005>  617円 (+62円、+11.2%)

 東証1部の上昇率3位。カタログ通販やネット販売を手掛けるスクロール <8005> が続急騰、年初来高値を更新した。同社は24日取引終了後に、4月度の月次売上高(速報値)が前年同月比24.1%増の61億3200万円になったと発表。前年実績を9ヵ月連続で上回り、前月の伸び率(8.1%増)から大きく拡大したことが好感されたようだ。

■セキュアヴェイル <3042>  1,309円 (+111円、+9.3%)

 セキュアヴェイル <3042> [JQG]が5連騰で年初来高値更新、デジタルアーツ <2326> など情報セキュリティー関連株が上値指向を続けている。IoT時代の到来で世界的にサイバー攻撃に対する対策が課題となるなか、日本国内でもセキュリティーへのニーズが急速に高まっている。米情報セキュリティー企業のファイア・アイが日本の大量の個人情報がダークウェブで販売されていることを発表しており、これがインパクトのある材料として関連銘柄の株価を刺激した。

■アドウェイズ <2489>  566円 (+47円、+9.1%)

 アドウェイズ <2489> [東証M]が続急伸。24日大引け後、定款の一部を変更し、事業目的に仮想通貨関連業務などを追加することを明らかにしており、業容拡大への期待感が高まったようだ。追加するのは、仮想通貨関連業務のほか、「ブロックチェーン技術等を利用した業務」、「資金決済に関する法律に基づく仮想通貨交換業」の3つの業務。定款の効力発生日は6月27日としている。なお、前日は韓国サムスン電子のスマートフォン「Galaxy」ユーザー向け「予約トップ10」の提供開始が材料視され大幅高に買われており、こちらへの評価も続いたようだ。

■チエル <3933>  1,576円 (+123円、+8.5%) 一時ストップ高

 チエル <3933> [JQ]が急反発。株価は一時、ストップ高まで買われた。25日、改正学校教育法が参院本会議で可決され、成立した。これに伴い、タブレット端末などで利用できる「デジタル教科書」が正式な教科書と同様に使えるように認められることになった。同法案成立が評価され、デジタル教科書を手掛ける同社株に買いが集まった。

■モルフォ <3653>  4,200円 (+265円、+6.7%)

 モルフォ <3653> [東証M]が急反発。同社は25日、自社のディープラーニング推論エンジン「SoftNeuro」が、「エンベデッド・ビジョン・サミット2018」の第1回目のビジョン・プロダクト・オブ・ザ・イヤー・アワードで「ベストAIテクノロジー賞」を受賞したと発表。これをきっかけに関心が高まったようだ。エンベデッド・ビジョン・サミットは、組み込みビジョン業界の世界のリーディングカンパニー50社以上がメンバー企業として参画するエンベデッド・ビジョン・アライアンスが主催し、同業界におけるハードウエアおよびソフトウエア分野の各企業が最新技術のデモなどを展示する年一度のイベント。同社もメンバー企業として、今年で4回目の展示・参加を行った。

■アイル <3854>  2,150円 (+120円、+5.9%)

 アイル <3854> [JQG]が急反発。独立系のシステムソリューション会社で中小企業向け中心に需要を取り込んでいる。人材派遣サイトも手掛けており、企業の高水準の求人需要を背景に人材関連市場が拡大一途にあるなか追い風は強い。ブロックチェーン分野も深耕しており、同分野で先駆するシビラ社(大阪市)と資本・業務提携している点もポイントで、シビラ社が開発する独自ブロックチェーン「Broof」の運用を行っている。

■リボミック <4591>  626円 (+34円、+5.7%)

 リボミック <4591> [東証M]が急反発。24日取引終了後、加齢黄斑変性症治療薬として米国での治験実施を準備しているRBM-007について、米国で物質特許が成立したと発表したことが買い材料視された。同特許は、FGF2(塩基性繊維芽細胞成長因子)の作用を阻害するアプタマーをカバーする物質特許で、同出願については全世界で初の特許成立となった。なお、同件による19年3月期業績への影響はないとしている。

■石川製作所 <6208>  2,385円 (+125円、+5.5%)

 東証1部の上昇率8位。石川製作所 <6208> 、豊和工業 <6203> がいずれも大幅高。トランプ米大統領が急遽、米朝首脳会談を中止すると表明したことで北朝鮮との関係悪化が懸念され、再び朝鮮半島を巡る地政学リスクが意識されている。これを受けて、両銘柄をはじめ防衛関連銘柄に位置づけられる銘柄群に短期値幅取りを狙った投機資金が集中する格好となった。

■イーエムシステムズ <4820>  1,200円 (+56円、+4.9%)

 東証1部の上昇率10位。24日、イーエムシステムズ <4820> が7日続伸大幅高。発行済み株式数(自社株を除く)の1.4%にあたる50万株(金額で5億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は6月18日から9月18日まで。

■キリンホールディングス <2503>  3,110円 (+129.5円、+4.3%)

 キリンホールディングス <2503> が大幅反発。SMBC日興証券が24日付で同社の投資判断を「2(中立)→1(強気)」に引き上げ、目標株価を3050円→3600円に増額したことが買い材料視された。リポートでは、収益改革続行の成果が業績面に顕在化しつつあると報告。改革の第1弾は販売費削減、第2弾が今期から着手したマーケティングの変革で、18年に入ると売上力が改善してきたと評価している。また、中期利益成長は年率7.8%とし、経営の実行力が食品他社に格差をつけると指摘している。

■マルゼン <5982>  2,500円 (+88円、+3.7%)

 マルゼン <5982> [東証2]が3日ぶりに大幅反発。24日の取引終了後、7月1日付で単元株式数を1000株から100株に変更することに伴い、株主優待制度の一部変更を発表しており、実質的に株主優待制度の拡充になることが好感された。現行制度では、毎年2月末および8月末時点で1000株以上保有の株主を対象としているが、変更後は300株以上1000株未満保有の株主を対象に追加し、1000円分のクオカードを年2回贈呈するとしている。なお、1000株以上1万株未満および1万株以上保有の株主を対象とした優待品に変更はない。

■ホシザキ <6465>  10,570円 (+290円、+2.8%)

 ホシザキ <6465> は3日ぶりに反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は24日、同社株の「オーバーウエイト」を再強調するとともに、目標株価を1万2600円から1万3100円に引き上げた。「業務効率改善の進展で、再成長軌道に回帰しつつある」とみている。国内事業と海外事業での成長を評価している。17年12月期は一時的な損益悪化要因が発生したが、今12月期からは収益力の強化に軸足を移しつつあり、利益率も改善傾向にある。同証券では18年12月期の連結営業利益は前期比8%増の388億円(会社予想361億円)、19年12月期は今期推定比11%増の430億円を見込んでいる。

■IHI <7013>  4,170円 (+110円、+2.7%)

 IHI <7013> が反発し新高値。SMBC日興証券は24日、同社株の投資評価を「2」から「1」へ引き上げた。目標株価は3500円から5500円に引き上げた。18年3月期決算を経て業績予想を修正。19年3月期の連結営業利益を従来予想の811億円から914億円(会社予想850億円)へ見直したほか、20年3月期の同利益を880億円から1073億円に上方修正した。海洋構造物やプロセスプラントの引当金が一巡するタイミングにあるほか、航空エンジンの成長で同社の業績は今期以降も最高益を更新すると予測している。

■C&R <4763>  1,175円 (+28円、+2.4%)

 クリーク・アンド・リバー社 <4763> が反発。同社は24日取引終了後、広告自動最適化ツールを提供する世界企業のケンシュー(イスラエル)と業務提携し、デジタルマーケティング支援と広告運用担当者を企業に紹介する「Kenshoo デジタルエージェント・サービス」を提供開始したことを発表、これを材料視する形で買い優勢となった。

■ウェルビー <6556>  1,478円 (+33円、+2.3%)

 ウェルビー <6556> [東証M]が続伸で実質上場来高値を更新。5月に入ってから急速に上値追い態勢に入っている。障害を持つ人などの就職を支援する就労移行支援事業を展開、安倍政権が推進する「一億総活躍社会」の国策テーマにも乗る。事業所開設を増やすなか利用者数も増加し、業績拡大基調を強めている。18年3月期は営業利益段階で前の期比9割近い伸びを示したが、19年3月期も前期比28%増の12億9500万円予想と好調を持続する。

■三光産業 <7922>  574円 (+13円、+2.3%)

 三光産業 <7922> [JQ]が3日ぶりに反発。25日、従来7円としていた18年3月期の期末一括配当を3円増額して10円にすると発表しており、これを好感した買いが入った。18年3月期の業績などを勘案した結果という。なお、前期実績の7円に対しては3円の増配となる予定だ。

■イード <6038>  1,066円 (+24円、+2.3%)

 イード <6038> [東証M]は4日ぶり反発。25日に同社が運営するゲーム情報サイト「インサイド」のイメージキャラクターである「インサイドちゃん」をバーチャルYouTuberとしてデビューさせると発表したことが好感された。バーチャルYouTuberがゲーム実況やイベントとの親和性が高いコンテンツであることに着目し、「インサイドちゃん」は、ゲームの最新情報を届ける取材記者(バーチャルレポーター)として活動していく予定という。同社では、「インサイドちゃん」の活動を通じて、ゲームメディアの新たな情報発信の形を模索し成長を目指すとともに、バーチャルYouTuberの開発から放送までを自社でプロデュースした経験やノウハウを生かし、企業のマーケティング活動における活用を提案していく考え。

■JAL <9201>  4,293円 (+80円、+1.9%)

 日本航空 <9201> が6日続伸と戻り歩調を強めている。上げ足を強めていた原油価格がここ上昇一服局面となり、前日はWTI原油先物価格が1ドル13セント安と急落、終値ベースで14日以来の1バレル=71ドル台割れとなった。ロシアやOPEC加盟国が減産基調を強めるとの観測が原油安に反映されている。そのなか、同社など空運セクターは燃油コストの減少への思惑がポジティブ材料となった。

■フラベッドH <7840>  975円 (+18円、+1.9%)

 フランスベッドホールディングス <7840> は小幅続伸。同社は24日取引終了後、2021年3月期を最終年度とする3ヵ年の中期経営計画を発表した。それによると、最終年度連結業績の売上高は560億円(18年3月期実績524億1000万円)、営業利益40億円(同26億600万円)、経常利益39億5000万円(同26億600万円)、純利益25億円(同18億600万円)、ROE6.0%(同4.5%)としている。主力のメディカルサービス事業では、今後(1)介護施設などでの介護人材の不足、(2)在宅介護での老老介護の増加などの問題が深刻化していくなかで、省力化や労力軽減につながる福祉用具を開発し、それらをレンタルや販売によって提供していくことで課題解決の手助けをするとともに、売上の拡大に繋げていく。また、介護保険サービス利用が中心の在宅介護向け福祉用具貸与事業では、営業人員の増員や拠点の拡充を進めると共に、M&Aなども積極的に活用することで、シェアの拡大を図る。さらに、人材不足が深刻化している病院や介護施設向けには、各種センサーなどを搭載した療養ベッドなどを拡販するとともに、IoTAIを活用した新製品・新システムの開発を進める。

■東京エレクトロン <8035>  21,330円 (+360円、+1.7%)

 東京エレクトロン <8035> が25日移動平均線を足場に上昇。為替が円高環境にあるなかも2万1000円近辺で売り物をこなし上値をうかがう動き。前日の米国株市場ではNYダウなど主要株価指数が下落したものの、エヌビディアやアプライドマテリアルズなどの半導体関連株は買われ、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数も上昇した。東京市場でも東エレクをはじめ一部の半導体関連株への見直し機運が浮上している。

■テルモ <4543>  6,370円 (+80円、+1.3%)

 テルモ <4543> が5日ぶりに反発。同社は24日、薬剤溶出型冠動脈ステント「Ultimaster Tansei(アルチマスター タンセイ)」を欧州で発売したと発表。Ultimaster Tanseiは、2014年に発売した「Ultimaster」の後継品で、複雑な病変でもスムーズな治療ができるように先端とシャフトを改良。同社は18年度に薬剤溶出型冠動脈ステント全体でグローバル売上高220億円を目指すとしている。

※25日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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