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【経済】NYの視点:米5月FOMC議事録、利上げペース加速のヒントなし


米連邦準備制度理事会(FRB)は5月に開催された連邦公開市場委員会(FOMC)の議事録を公表した。この会合では市場の予想通り利上げを見送った。議事録では大きなサプライズはなかったが、2点が確認された。まず、次回6月の利上げが確実になった。大半のFOMCメンバーは追加利上げが「間もなく適切になる」と見ていることが明らかになった。米金利先物市場での利上げ確率はすでに100%で、ほぼ確実視されている。第2に、FRBは現状で、利上げペースを加速させる必要がないと考えていることも明らかになった。

昨年中、低迷で悩まされたインフレが2%の目標に向けて上昇することを、メンバーは一段と確信した。このため、経済が順調に展開した場合、緩やかな利上げ軌道を維持すると、大半のメンバーは見ている。また、原油高がインフレ率を押し上げるとの意見も見られた。しかし、全般的に賃金の伸びが緩やかなペースにとどまっているとするなど、インフレの高騰を危惧する意見は見られなかった。目標である2%を一時的に突破することにも「有益かもしれない」と、どちらかというと前向きな意見が見られた。

また、貿易や財政政策は不透明性につながるほか、企業の設備投資意欲も損なわれる可能性が指摘された。また、利上げの回数に関しても様々な意見が見られた模様。利上げペース加速のヒントはなく、FOMCの最新3月時点での予測に見られた通り、2018年3回の利上げ予想にそった内容となった。今後、新興諸国通貨の急落が、政策決定に影響を与えていく可能性もある。

《CS》

 提供:フィスコ
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