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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):トヨタ、旭硝子、ユニチャーム

トヨタ <日足> 「株探」多機能チャートより
■サンフロンティア不動産 <8934>  1,407円  +78 円 (+5.9%)  本日終値
 8日に決算を発表。「今期経常は10%増で3期連続最高益、1円増配へ」が好感された。サンフロンティア不動産 <8934> が5月8日大引け後(16:45)に決算を発表。18年3月期の連結経常利益は前の期比20.9%増の107億円になり、19年3月期も前期比9.7%増の118億円に伸びを見込み、3期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。8期連続増収、10期連続増益になる。
  ⇒⇒サンフロンティア不動産の詳しい業績推移表を見る

■TOKAI <3167>  1,162円  +63 円 (+5.7%)  本日終値
 8日に決算を発表。「今期経常は24%増益へ」が好感された。TOKAIホールディングス <3167> が5月8日大引け後(15:30)に決算を発表。18年3月期の連結経常利益は前の期比12.4%減の111億円になったが、19年3月期は前期比24.0%増の138億円に拡大する見通しとなった。
  ⇒⇒TOKAIの詳しい業績推移表を見る

■旭硝子 <5201>  4,770円  +250 円 (+5.5%)  本日終値
 旭硝子<5201>は大幅続伸。8日取引終了後発表した18年12月期第1四半期(1~3月)連結業績が、売上高3724億6000万円(前年同期比11.1%増)、営業利益306億4900万円(同37.9%増)、純利益248億1300万円(同24.2%増)と大幅増益だったことが好感された。主力のガラス事業は、板ガラスと自動車用ガラスの出荷がともに堅調に推移し増収となり、ユーロ高の影響を受けたものの増益を確保した。また、化学品事業は昨年3月から連結化したビニタイ社のフル寄与でクロールアルカリ・ウレタンの売り上げが大きく伸長し、営業利益を押し上げた。さらに、電子事業、セラミックス・その他事業も増益だった。なお、18年12月期通期の業績予想は、売上高1兆5500億円(前期比5.9%増)、営業利益1300億円(同8.7%増)、純利益770億円(同11.2%増)の従来見通しを据え置いた。

■アイカ工業 <4206>  4,150円  +190 円 (+4.8%)  本日終値
 アイカ工業<4206>が大幅反発。東海東京調査センターが8日付で、投資判断を「ニュートラル」から「アウトパフォーム」とし、目標株価を4100円から4800円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。同センターでは19年3月期通期業績予想について、会社側の売上高1850億円(前年比13.0%増)、営業利益208億円(同8.9%増)を上回る、売上高1863億円、営業利益216億円を予想。国内外のM&Aに加え、既存事業である建装建材セグメントや化成品セグメントと買収先企業のシナジーによる継続的な伸びを見込んでいるとしている。

■リンテック <7966>  3,260円  +145 円 (+4.7%)  本日終値
 リンテック<7966>が後場一段高。午後1時ごろに発表した19年3月期の連結業績予想が、売上高2570億円(前期比3.2%増)、営業利益230億円(同14.5%増)、純利益160億円(同42.1%増)と大幅増益を見込んでいることに加えて、年間配当を前期比12円増の78円を予定していることが好感された。引き続き半導体粘着テープの伸長を見込むほか、シール・ラベル用粘着製品や自動車用粘着製品などの印刷剤・産業工材の高成長が継続し業績を牽引する。なお、18年3月期決算は、売上高2490億3000万円(前の期比20.9%増)、営業利益200億9500万円(同21.1%増)、純利益112億5700万円(同1.7%減)だった。

■伊藤米久HD <2296>  1,039円  +40 円 (+4.0%)  本日終値
 伊藤ハム米久ホールディングス<2296>が大幅高。午後2時ごろに発表した19年3月期の連結業績予想で、売上高8500億円(前期比2.2%増)、営業利益230億円(同6.7%増)、純利益165億円(同4.5%増)と増収増益を見込んでいることが好感された。高品質・高付加価値商品の開発と値頃感のある商品の投入により、ハム・ソーセージや調理加工食品など加工食品事業で増収増益を見込むほか、食肉事業も堅調に推移する見通し。なお、18年3月期連結決算は売上高8318億6500万円(前の期比5.0%増)、営業利益215億6200万円(同0.5%増)、純利益157億8400万円(同12.5%減)だった。同時に上限を100万株(発行済み株数の0.34%)、または10億円とする自社株買いを発表しており、これも好材料視されている。取得期間は5月10日から来年3月31日までで、株式価値の向上を図り、経営環境の変化に対応した機動的な資本政策を遂行するのが目的としている。

■トヨタ自動車 <7203>  7,424円  +269 円 (+3.8%)  本日終値
 トヨタ自動車<7203>が反発。同社は、午後1時25分に、初の場中での決算発表を行った。19年3月期連結営業利益は前期比4.2%減の2兆3000億円の予想だが、想定為替レートは1ドル=105円に設定された。18年3月期の連結営業利益は前の期比20.3%増の2兆3998億円だった。市場コンセンサスでは、19年3月期の同利益は2兆2100億円前後だった。同時に5500万株(発行済み株式数の1.85%)、3000億円を上限とする自社株買いも発表した。取得期間は5月16日から9月28日まで。この発表を受け、それまでマイナス圏で推移していた同社の株価は急上昇した。SBI証券の鈴木英之投資調査部長は「今期は減益予想だが、市場コンセンサスは上回った。また、自社株買いも評価できる。トヨタの決算が悪ければ、ショック安も予想されただけに好内容に市場には安心感が出ている」と評価している。

■ホシザキ <6465>  10,560円  +380 円 (+3.7%)  本日終値
 ホシザキ<6465>が後場急上昇。午後1時ごろに発表した第1四半期(1~3月)連結決算で、売上高735億1900万円(前年同期比5.2%増)、営業利益108億6000万円(同11.2%増)、純利益57億1200万円(同6.2%減)と2ケタ営業増益となったことが好感された。国内でフードサービス業界向けに冷蔵庫や製氷機、食器洗浄機などを積極的に拡販したことが寄与したことに加え、欧州・アジア向けが好調に推移したことが業績を押し上げた。ただ、為替差損が膨らんだことで、最終利益は減益を余儀なくされた。なお、18年12月期業績予想は、売上高2879億円(前期比2.0%増)、営業利益361億円(同0.1%増)、純利益245億円(同5.9%増)の従来見通しを据え置いている。

■ユニ・チャーム <8113>  3,163円  +100 円 (+3.3%)  本日終値
 ユニ・チャーム<8113>が後場に入りプラス圏に急浮上。前引け後に発表した第1四半期(1~3月)連結決算が、売上高1609億3600万円(前年同期比10.0%増)、純利益141億7800万円(同22.3%増)と大幅増益となったことが好感された。紙おむつなどベビーケア事業が越境ECの高成長継続などもあり好調に推移したほか、国内でヘルスケア、ペットケアの付加価値商品が好調に推移。また、タイや中国、インドネシアなどで収益性が改善したことも寄与した。なお、18年12月期通期業績予想は売上高6870億円(前期比7.1%増)、営業利益940億円(同8.2%増)、純利益590億円(同11.8%増)の従来見通しを据え置いている。

■リクルート <6098>  2,717円  +79.5 円 (+3.0%)  本日終値
 リクルートホールディングス<6098>が5日続伸。午前10時ごろ、オンライン求人サービス大手の米グラスドア(カリフォルニア州)を12億ドル(約1272億円)で買収すると発表しており、これを好材料視した買いが入った。今回の買収は、信頼厚く知名度の高いブランドを迎えることで、HRテクノロジー事業のプラットフォームを強化を図るのが狙い。なお、業績への影響は概ね売上高で160億円、EBITDAでマイナス30億円程度としているが、詳細は現在精査中としており、5月15日発表予定の19年3月期業績予想に織り込むとしている。

■テリロジー <3356>  499円  +80 円 (+19.1%) ストップ高   本日終値
 テリロジー <3356> [JQ]がストップ高。8日大引け後、18年3月期の連結経常損益を従来予想の9500万円の黒字→1億7300万円の黒字(前の期非連結は9700万円の赤字)に82.1%上方修正したことが買い材料視された。企業内ネットワーク環境の脆弱性診断サービス、主要顧客向けネットワークインフラ構築案件の受注が伸びたことが寄与。経費削減を進めたことも上振れに貢献した。

■SYSKEN <1933>  2,963円  +500 円 (+20.3%) ストップ高   本日終値
 SYSKEN<1933>、NDS<1956>、北陸電話工事<1989>が揃ってストップ高。電気通信工事最大手のコムシスホールディングス<1721>が8日の取引終了後、株式交換によって3社を10月1日付で完全子会社化すると発表しており、これを好材料視した買いが入った。3社はいずれも電気通信工事業者で、コムシスHDは九州を地盤とするSYSKEN、中部を地盤とするNDS、北陸を地盤とする北陸電話工事を傘下に収めることで営業エリアを広げ、事業基盤の強化を図るのが狙い。割り当て比率はそれぞれコムシスHD1に対してSYSKEN1.04、NDS2.07、北陸電話工事0.178。なお、子会社となる3社は9月26日付で上場廃止となる予定だ。

■スクロール <8005>  522円  +80 円 (+18.1%) ストップ高   本日終値
 スクロール<8005>が急伸。8日の取引終了後に発表した19年3月期の連結業績予想で、売上高700億円(前期比12.5%増)、営業利益24億円(同84.1%増)、最終利益17億円(前期10億3500万円の赤字)と大幅営業増益を見込んでいることが好感された。引き続き商材ミックス型の媒体の拡充を行うほか、購入しやすい価格帯のファッション商材の開発など商品企画に注力して通販事業の安定的な収益基盤の確立を目指す方針。また、グループ各事業で事業環境にあわせた販促投資とコスト管理の徹底を推進することで、大幅増益を見込んでいる。

●ストップ高銘柄
 ソネットMN <6185>  3,850円  +700 円 (+22.2%) ストップ高   本日終値
 北陸電話工事 <1989>  460円  +80 円 (+21.1%) ストップ高   本日終値
 など、9銘柄

●ストップ安銘柄
 日本エスコン <8892>  848円  -150 円 (-15.0%) ストップ安   本日終値
 以上、1銘柄

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