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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):市光工、デジアーツ、冶金工

市光工 <日足> 「株探」多機能チャートより
■市光工業 <7244>  1,427円  +259 円 (+22.2%)  本日終値  東証1部 上昇率トップ
 市光工業<7244>は急反騰し、上場来高値を更新。8日の取引終了後、18年12月期の連結業績予想について、売上高を1330億円から1350億円(前期比43.5%増)へ、営業利益を73億円から84億円(同2.1倍)へ、純利益を61億円から73億円(同92.5%増)へ上方修正したことが好感された。足もとで新規立ち上げ製品や、LEDランプ、カメラモニターシステムなど高付加価値製品の販売が堅調に推移し、国内の売上高が増加していることが業績を押し上げる。これに加えて、ASEAN子会社の業績回復や持ち分法による投資利益などで一過性の利益を計上し、第1四半期業績が計画を上回ったことにより上方修正したという。なお、同時に発表した第1四半期(1~3月)決算は、売上高378億200万円(前年同期比32.4%増)、営業利益38億1000万円(同5.3倍)、純利益32億9900万円(同5.7倍)だった。

■丸和運輸機関 <9090>  4,055円  +700 円 (+20.9%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率2位
 丸和運輸機関 <9090> が続急騰。8日大引け後に発表した19年3月期の連結経常利益は前期比22.1%増の58億円に伸びを見込み、4期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。今期は「ECラストワンマイル当日お届けサービス」の提供を通じ拡大を続けるネット通販需要を取り込むほか、小売業に特化した物流事業の基盤強化に向けた食品スーパーの3PL業務を強みとした営業活動を推進する。また、継続した現場改善と日次決算マネジメントの徹底によるコスト削減に取り組む構えだ。併せて、今期の年間配当は36.4円とし、前期の株式分割を考慮した実質配当は14.6%増配とする方針とした。同時に発表した18年3月期の連結経常利益は前の期比3.1%増の47.5億円だった。

■NDS <1956>  5,030円  +705 円 (+16.3%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率4位
 8日に発表した「コムシスHDが株式交換を実施」が買い材料。コムシスホールディングス <1721> が株式交換によって完全子会社化する。10月1日付で同社株1株に対し、コムシスHD株2.07株を割り当てる。

■キッツ <6498>  1,093円  +150 円 (+15.9%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率6位
 キッツ <6498> が続急伸し、年初来高値を更新した。8日大引け後に発表した18年3月期の連結経常利益は前の期比10.6%増の97.3億円で着地。続く19年3月期も前期比12.0%増の109億円に伸び、12期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。今期も主力のバルブが首都圏の建築設備向けや半導体製造装置向けで伸びる。値上げ浸透や生産性向上なども増益に貢献する。業績好調に伴い、前期の年間配当を16円→17円に増額し、今期も前期比2円増の19円に増配する方針としたことも支援材料となった。前日終値ベース予想PERが14.6倍→12.9倍に低下し、割安感が強まったことも買い気を誘ったようだ。

■デジタルアーツ <2326>  5,180円  +705 円 (+15.8%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率7位
 デジタルアーツ <2326> が続急騰し、年初来高値を更新した。8日大引け後に発表した19年3月期の連結経常利益は前期比31.0%増の25億円に拡大を見込み、5期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。今期は標的型攻撃など外部からの攻撃による脅威が高まるなか、主力のフィルタリングソフト「i-FILTER」の製品強化と機能追加を行い、企業・公共向けの販売拡大を見込む。また、Webサービスやメール環境のクラウドが急速に進んでいることを背景に「i-FILTER」クラウドサービスを開始する予定だ。業績好調に伴い、今期の年間配当は前期比8円増の36円に増配する方針としたことも支援材料となった。同時に発表した18年3月期の連結経常利益は前の期比5.4%増の19億円だった。

■エレコム <6750>  2,927円  +390 円 (+15.4%)  本日終値  東証1部 上昇率8位
 エレコム<6750>がマドを開けて急騰、年初来高値を更新した。同社はマウスやキーボードなどパソコン周辺機器を手掛けるほか、M&Aによる事業拡大でテレビ関連機器でも収益を伸ばしている点が注目されている。8日取引終了後に発表した19年3月期の連結業績見通しでは、売上高が1000億円(前期比6.9%増)、本業のもうけを示す営業利益は110億円(同7.9%増)予想と好調。浮動株比率が低く急騰習性があり、足もと株式需給面では信用売り残、買い残ともに枯れた状態にあり上値期待が膨らんでいる。

■日本冶金工業 <5480>  329円  +36 円 (+12.3%)  本日終値  東証1部 上昇率10位
 冶金工 <5480> が急反騰。8日大引け後に発表した18年3月期の連結経常利益は前の期比18.8%増の33.8億円に伸びて着地。続く19年3月期も前期比2.0倍の68億円に急拡大する見通しとなったことが買い材料視された。今期は国内外でステンレス特殊鋼の需要が増加するうえ、前期に発生した熱延工場火災事故の影響がなくなることなども寄与し、大幅増収増益を計画する。併せて、今期の年間配当は前期比2円増の6円に増配する方針としたことも好感された。また、前日終値ベースの予想PERが12.2倍→8.2倍に低下し、割安感が強まったことも支援材料となった。

■PALTAC <8283>  6,130円  +670 円 (+12.3%)  本日終値
 PALTAC <8283> が急反発し、上場来高値を更新した。8日大引け後に発表した18年3月期の経常利益(非連結)は前の期比18.2%増の254億円で着地。続く19年3月期も前期比7.9%増の275億円に伸び、8期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。前期はインバウンド需要の増加などを背景に好調だったドラッグストア向けを中心に、日用品や化粧品をはじめすべての商品分類で売上高が前年比プラスを達成。今期もドラッグストア向けなど拡大基調が続き、売上高は初の1兆円大台を計画する。業績好調に伴い、前期の年間配当を62円→64円に増額し、今期も前期比2円増の66円に増配する方針としたことも支援材料となった。併せて、21年3月期に経常利益300億円を目標とする中期経営計画を発表している。

■エフ・ジェー・ネクスト <8935>  976円  +96 円 (+10.9%)  本日終値
 エフ・ジェー・ネクスト <8935> が続急騰。8日大引け後に発表した18年3月期の連結経常利益は前の期比10.8%減の72.2億円になったが、続く19年3月期は前期比7.9%増の78億円に伸びる見通しとなったことが買い材料視された。今期は主力のワンルームマンションや高価格帯のファミリー向けマンションを中心に、年間販売戸数は前期並みの2200戸を計画。また、旺盛な建設需要を背景に建設工事の受注が拡大する見込みで、売上高は前期実績を13.4%上回る見通し。併せて、今期の年間配当は前期比10円増の32円に増配する方針とした。前日終値ベースの配当利回りは3.6%に上昇したことも買いに拍車を掛けた。

■ラウンドワン <4680>  1,937円  +186 円 (+10.6%)  本日終値
 ラウンドワン<4680>が6連騰。同社は8日取引終了後に、前18年3月期の連結決算を発表。既存店売上高の改善などで、営業利益は105億3700万円(前の期比57.7%増)と、従来予想の97億700万円から上振れ着地した。同時に公表した今19年3月期通期の連結営業利益は115億5000万円(前期比9.6%増)を予想。米国への積極出店による営業基盤の拡大を図るとしており、同国への新規出店は11店舗(18年3月期末時点の店舗数は21)を計画している。

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