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【市況】明日はトヨタ、ソフトバンクG決算に関心集まる【クロージング】

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

8日の日経平均は小幅に反発。41.53円高の22508.69円(出来高概算16億5000万株)で取引を終えた。ハイテク株を中心とした米株高が材料視される一方で、為替市場でやや円高に振れて推移していることが重石となった。ただし、水産農林、電力ガス、医薬品、その他金融など、内需・ディフェンシブ系が堅調となり、下支えする格好となった。とはいえ、決算発表がピークを迎えるなかで積極的には手掛けづらく、前場半ばに22566.68円まで上昇した後は、22500円を挟んでのこう着が続いた。

東証1部の騰落銘柄は値上がり数が1300を超えており、全体の6割を占めている。指数インパクトの大きい処では、アステラス薬<4503>、NTTデータ<9613>、武田<4502>、三菱商<8058>、リクルートHD<6098>、資生堂<4911>、ソフトバンクG<9984>がけん引した格好。セクターでは、水産農林、電力ガス、医薬品、その他金融が上昇する半面、鉱業、石油石炭、パルプ紙、小売が小安い。

日経平均は3営業日ぶりに終値で22500円を回復している。心理的な抵抗として意識されやすい水準であり、引き続き同水準での攻防が続きそうである。ただし、決算がピークを迎える中で、ザラバに決算が発表された三菱商<8058>、住友商<8053>など商社株の一角が決算評価の動きとなった点は、センチメントを明るくさせそうである。明日は足元でもち合いが続いているトヨタ<7203>のほか、指数インパクトの大きいソフトバンクG<9984>の決算が予定されており、日経平均が明確に抵抗線を突破してくるきっかけとなるかが注目されそうだ。(村瀬 智一)

《AK》

 提供:フィスコ

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