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【注目】前日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―

Gunosy <日足> 「株探」多機能チャートより

■Gunosy <6047>  1,934円 (-500円、-20.5%) ストップ安

 東証1部の下落率3位。Gunosy <6047> がストップ安。前週末13日の取引終了後に発表した第3四半期累計(17年6月-18年2月)連結決算は、売上高78億7800万円(前年同期比40.1%増)、営業利益13億7000万円(同26.2%増)、純利益8億8100万円(同1.2%減)と大幅営業増益となったが、12-2月期では同4.3%営業減益となっており、足もとの業績悪化を嫌気した売りが出たようだ。アクティブユーザー数の積み上がりにより、主力のGunosyAdsの売り上げが伸びたほか、既存メディアの広告在庫拡大に伴いアドネットワーク売り上げも順調に伸長。売上高は12-2月期でも同39.2%増と大幅増収となった。ただ、ユーザーの獲得のためテレビCMなどのプロモーション施策を積極的に展開し広告宣伝費の負担が大きくなっているほか、媒体費用も増加し利益を圧迫している。なお、18年5月期通期業績予想は、売上高107億4600万円(前期比38.8%増)、営業利益22億600万円(同45.4%増)、純利益14億7500万円(同31.0%増)の従来見通しを据え置いている。

■北の達人 <2930>  865円 (-146円、-14.4%)

 東証1部の下落率8位。北の達人コーポレーション <2930> が急落。同社が13日取引終了後に発表した19年2月期の単独業績予想は、売上高が75億8900万円(前期比43.4%増)と急増、営業利益は24億3000万円(同73.1%増)、最終利益は16億4300万円(同73.3%増)と高変化を見込んでいる。営業利益は大幅ピーク利益更新が続くほか、今期配当も株式分割考慮で実質増配となっている。主力の「カイテキオリゴ」をはじめとする健康食品や化粧品などを自社企画し、製造をアウトソーシングするビジネスモデルで急成長トレンドを走っている。ただ、株価は3月下旬から4月上旬にかけて10連騰を記録するなど大きく水準を切り上げてきたこともあって、目先利益確定の売りが株価を押し下げる格好となった。

■三栄建築 <3228>  1,964円 (-250円、-11.3%)

 東証1部の下落率9位。三栄建築設計 <3228> が急反落。13日大引け後(15:30)に決算を発表。「上期経常は一転17%減益で下振れ着地」が嫌気された。18年8月期第2四半期累計(17年9月-18年2月)の連結経常利益は前年同期比17.2%減の22.5億円に減り、従来の5.3%増益予想から一転して減益で着地。

■ヤマダ電 <9831>  597円 (-59円、-9.0%)

 ヤマダ電機 <9831> が続急落。前週末13日の取引終了後、集計中の18年3月期連結業績について、売上高が従来予想の1兆6010億円から1兆5730億円(前の期比0.6%増)へ、営業利益が746億円から380億円(同34.4%減)へ、純利益が470億円から290億円(同16.0%減)へ下振れたようだと発表しており、これを嫌気した売りが出た。家電販売が堅調に推移したことや住宅関連事業への取り組みが奏功したことから、売上高は概ね計画通りに推移したものの、19年3月期に新業態店舗(家電住まいる館)への業態変更(改装)を約100店舗予定していることから、在庫の入れ替えや部門間在庫バランスの適正化による仕入れ絶対額の大幅な減少、政策的在庫処分を戦略的に行ったことなどで売上総利益が悪化した。また、子会社ヤマダ・エスバイエルホーム <1919> の業績が悪化したことも響いた。業績の下振れに伴い、従来18円を予定していた期末一括配当を13円に引き下げている。

■クリレスHD <3387>  1,179円 (-49円、-4.0%)

 クリエイト・レストランツ・ホールディングス <3387> が大幅続落。13日の取引終了後、同日に予定していた18年2月期決算の発表を延期することを明らかにしており、これを嫌気した売りが継続した。連結子会社であるKRフードサービスの複数店舗(10店舗前後)において、人件費などの経費が不適切に他店に振り替えられていたことが判明したためという。なお、4月25日までに改めて決算発表を行う予定としている。

※16日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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