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【市況】【↓】日経平均 大引け| 続落、米株急落で一時300円超安も後半下げ渋る (4月3日)

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

日経平均株価
始値  21115.48
高値  21333.50(14:47)
安値  21056.02(09:03)
大引け 21292.29(前日比 -96.29 、 -0.45% )

売買高  13億1181万株 (東証1部概算)
売買代金 2兆2470億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は続落、前日の米株急落を引き継いで買い手控え
 2.米株市場のハイテク株安の影響で電機セクターに売り圧力強い
 3.電力、水産、小売など内需株は相対的に強さを発揮する展開
 4.日銀のETF買いや信託銀行の買いなどが観測され後半下げ渋る
 5.イースター休暇明けで外国人の参戦限られ、売買代金は低調

■東京市場概況

 3連休明けの米国市場では、NYダウは458ドル安と急反落。米中貿易摩擦への警戒感が強まったうえ、それに伴いインテルやシスコシステムズなど主力ハイテク株の下落も指数を押し下げた。

 東京市場では、前日の米国株市場の急落を受けて続落。ただ、日経平均株価は一時300円以上下げたものの後半下げ渋る展開となった。

 3日の東京市場は、前日に波乱含みの下げとなった米株市場を引き継ぎ、主力株中心にリスク回避の売りに押される展開となった。日経平均は前週に大きく水準を切り上げたぶん利益確定売りも出やすかったといえる。外国為替市場で朝方は円高傾向にあったことも買い手控えムードを助長した。米国では米中貿易摩擦懸念などからハイテク株への売りが目立ち、これが東京市場にも波及し電機や機械セクターには逆風が強かった。一方、電力株や水産株、小売りセクターなど内需系銘柄が頑強な動きをみせた。後場寄りに日銀のETF買いが観測されたほか、信託銀行など国内機関投資家の買いも全体の下値を支えた。日経平均はイースター休暇明けで海外投資家の積極的な参戦は見られず、東証1部の売買代金は前日こそ上回ったものの、2兆2000億円にとどまった。

 個別では、任天堂<7974>が大きく値を下げたほか、トヨタ自動車<7203>も軟調。ソフトバンクグループ<9984>が安く、ファナック<6954>、TDK<6762>なども売られた。ルネサスエレクトロニクス<6723>の下げも目立った。ヨシムラ・フード・ホールディングス<2884>が急落したほか、象印マホービン<7965>も大幅安。インターアクション<7725>、ジャパンディスプレイ<6740>も安い。GMOインターネット<9449>も値を下げた。
 半面、ファーストリテイリング<9983>が堅調、資生堂<4911>、コーセー<4922>などが高く、花王<4452>、しまむら<8227>も買い優勢だった。マネックスグループ<8698>がストップ高に買われ、インソース<6200>、アイ・エス・ビー<9702>、アトラ<6029>が値を飛ばした。あさひ<3333>、ソースネクスト<4344>なども物色人気となった。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983> 、資生堂 <4911> 、中外薬 <4519> 、花王 <4452> 、富士フイルム <4901> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約32円。うち17円はファストリ1銘柄によるもの。
 一方、マイナス寄与の上位5銘柄はファナック <6954> 、ソフトバンク <9984> 、東エレク <8035> 、TDK <6762> 、アドテスト <6857> 。押し下げ効果は約60円。

 東証33業種のうち上昇は11業種。上昇率の上位5業種は(1)水産・農林業、(2)陸運業、(3)小売業、(4)電気・ガス業、(5)空運業。一方、下落率の上位5業種は(1)石油石炭製品、(2)その他製品、(3)海運業、(4)その他金融業、(5)電気機器。

■個別材料株

△nms <2162> [JQ]
 省力化装置の製造・販売に参入。
△インフォMT <2492>
 業績好調を評価する買いが続く。
△日本商業開発 <3252>
 前期経常を45%上方修正。
△あさひ <3333>
 今期経常は19%増益へ。
△ソフトクリエ <3371>
 0.75%を上限に自社株買いを実施。
△マイネット <3928>
 4月からタイトル名非公開のスマホゲームを運営開始。
△OLC <4661>
 2パークの入園者数が3期ぶり前年上回る。
△インソース <6200>
 1→2の株式分割を実施。
△松屋 <8237>
 3月銀座本店売上高が9ヵ月連続で前年上回る。
△マネックスG <8698>
 「コインチェック買収提案」との報道。

▼ヨシムラHD <2884>
 前期経常を21%下方修正。
▼象印 <7965>
 12-2月期(1Q)経常は16%減益で着地。

 東証1部の値上がり率上位10傑は(1)マネックスG <8698> 、(2)インソース <6200> 、(3)アイエスビー <9702> 、(4)アトラ <6029> 、(5)TATERU <1435> 、(6)ソースネクス <4344> 、(7)ジャスト <4686> 、(8)バイテックH <9957> 、(9)ストライク <6196> 、(10)eBASE <3835> 。
 値下がり率上位10傑は(1)ヨシムラHD <2884> 、(2)象印 <7965> 、(3)ルネサス <6723> 、(4)アドバネクス <5998> 、(5)インターアク <7725> 、(6)Jディスプレ <6740> 、(7)アグロカネシ <4955> 、(8)オープンドア <3926> 、(9)フイルコン <5942> 、(10)宮越HD <6620> 。

【大引け】

 日経平均は前日比96.29円(0.45%)安の2万1292.29円。TOPIXは前日比4.98(0.29%)安の1703.80。出来高は概算で13億1181万株。東証1部の値上がり銘柄数は787、値下がり銘柄数は1220となった。日経ジャスダック平均は3999.99円(2.52円安)。

[2018年4月3日]

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