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【注目】前日に「買われた株!」総ザライ (2) ―本日につながる期待株は?―

BS11 <日足> 「株探」多機能チャートより

■BS11 <9414>  1,333円 (+73円、+5.8%)

 日本BS放送 <9414> が大幅に3日続伸。同社は3月30日取引終了後に、18年8月期第2四半期累計(17年9月-18年2月)の単独業績予想を修正。営業利益を従来予想の11億3000万円から16億円(前年同期比34.6%増)に引き上げたことが好感されたようだ。広告宣伝費を効率的かつ効果的なタイミングを見極めて実施したことや、その他経費も効率使用に努めたことが利益の主な押し上げ要因だとしている。なお、売上高予想は従来予想の61億円から59億5000万円(同10.0%増)に若干引き下げている。また、18年8月期第3四半期から連結決算に移行することにともない、通期の連結業績予想を公表。売上高は130億円、営業利益は22億4000万円を見込んでいる。

■アルテック <9972>  394円 (+19円、+5.1%)

 アルテック <9972> が3日ぶり急反発。3月30日に決算を発表。18年11月期第1四半期(17年12月-18年2月)の連結経常損益が6900万円の黒字(前年同期は7900万円の赤字)に浮上したことが買い材料視された。主力の商社事業で印刷包装関連機械やプリンテッドエレクトロニクス関連装置、3Dプリンター関連機の販売が伸びたほか、製造部門では飲料用プリフォームの販売数量が増加し、2ケタ増収を達成。固定費削減に加え、持分法投資利益が増加したことも黒字転換に貢献した。第1四半期の黒字着地は4年ぶりとなる。

■菊池製作 <3444>  844円 (+39円、+4.8%)

 菊池製作所 <3444> [JQ]が大幅に3日続伸。政府の規制緩和の動きを背景にドローン関連株が人気化している。今月に米インテルが産業用ドローンを日本で発売する予定で、クラウドを使って空撮した画像を3次元データに置換するサービスも展開する予定にある。また、コマツ <6301> が中国のドローン最大手DJIからドローンを1000台購入することなどが伝わり、関連銘柄の株価を刺激した。そのなかロボット育成に重心を置く菊池製作所は、千葉大と共同でドローン分野にも注力していた経緯などが改めて注目されている。

■パスコ <9232>  334円 (+15円、+4.7%)

 パスコ <9232> が3日続伸。無人で遠隔操作やコンピューター制御によって飛行するドローンは、人間が立ち入ることができない場所の撮影や測量、配送、あるいは警備などで高いニーズがあり、政府も規制を緩和して同分野の研究開発を後押しする構えにある。そのなか、同社はセコム <9735> 傘下でドローンの技術開発に注力している。セコムが日本初となる発進から飛行、帰還・充電までを完全自律で行う「セコムドローン」の実証実験を4月から開始する予定にあり、これも同社の株価を強く刺激した。

■ドーン <2303>  1,593円 (+69円、+4.5%)

 ドーン <2303> [JQ]が3連騰。同社はGIS(地理情報システム)ソフトの開発を手掛けており、防災・防犯分野向けに空間情報技術を提供するクラウドサービス分野でも優位性を持つ。ドローンを活用した捜索支援システムで東北大などと共同研究を進めるなどドローン関連分野に積極注力している。4月18日からの国際ドローン展を控え、ドローン関連銘柄に物色人気が集まっており、その象徴株の一社として投機資金が集中した。

■スキヤキ <3995>  6,410円 (+270円、+4.4%)

 SKIYAKI <3995> [東証M]が大幅反発。30日の取引終了後、特定の公演において、他社で販売したチケットを「SKIYAKI TICKET」にて発券できる機能を提供開始したと発表しており、これを好感した買いが入った。「SKIYAKI TICKET」は、電子チケットの申込・抽選・当落・販売・発券とワンストップのチケットソリューション。新サービスの第1弾として、6月に開催される「L'Arc~en~Ciel」のボーカリスト「HYDE」の全国ツアー「HYDE LIVE 2018(販売元:チケットぴあ)」に関して、一部チケットを「SKIYAKI TICKET」で発券することが決定した。なお、今回の連携は、これまで紙で発行していたHYDEファンクラブの会員向けチケットを電子チケットに置き換えるもので、HYDEの公演で電子チケットが導入されるのは今回が初めてという。

■ソースネクス <4344>  801円 (+32円、+4.2%)

 ソースネクスト <4344> が大幅反発。同社は2日、5月からIoT通訳機「POCKETALK(ポケトーク)」を全日空の国際線で機内販売すると発表。この製品は、世界63言語に対応した手のひらサイズの通訳機。全日空の機内誌「ANA SKY SHOP 5-6月号(国際線版)」に掲載される予定で、搭乗のうえ機内で注文・支払いすると、その場で商品を受け取ることができる。

■サニーサイド <2180>  1,269円 (+47円、+3.9%)

 サニーサイドアップ <2180> [JQG]が6日続伸。3月第1週から第4週までの20営業日で前日比下落した日はわずかに4日間しかない。スポーツビジネス分野に強みを持つ企業PR・販促支援会社で、東京五輪に絡む特需などが追い風となっている。そうしたなか、世界最大級の総合イベント会社であるGLイベンツ社と、2020年を軸としたグローバルイベントの企画開発・運営およびPRにおける共同事業で提携している点は注目。また、同社が経営する行列のできるパンケーキ店「bills」が話題を集めており、インバウンド需要なども取り込み好調だ。これが株価に活力を与えているとの見方が市場でも強まっている。

■APAMAN <8889>  1,089円 (+37円、+3.5%)

 APAMAN <8889> [JQ]が3日続伸で年初来高値を更新した。3月30日の取引終了後、シェアサイクルサービスを提供する100%子会社のecobikeが、東京都に続き福岡市でecobikeの設置を開始したと発表しており、これを好感した買いが入った。ecobikeは、アパマンショップをはじめとした全国のAPAMANグループ管理物件など「ステーション」を設置し、全国での展開を目指しているサービス。現在、福岡市内のアパマンショップ篠崎駅前店、藤崎店、平尾店をはじめとして、福岡市内での設置を進めているという。

■ラックランド <9612>  2,441円 (+79円、+3.3%)

 ラックランド <9612> が3日ぶりに大幅反発し、年初来高値を更新。2日の午前中、神戸市北区の商業施設「コアキタマチ・ショッピングセンター」の運営管理を受託し、プロパティマネジメント事業を本格的に開始したと発表しており、これを好材料視した買いが入った。新たなるストックビジネスであるプロパティマネジメント事業の開始により、デベロッパーへの提供サービスを強化することで、グループ間での一層のシナジーを創出するのが狙い。今回、運営管理を受託した「コアキタマチ・ショッピングセンター」は、今年で開業25周年を迎える商業施設で、店舗面積は1万6820平方メートル、年間売上高は82億円(17年3月期)に及ぶ。

■アクモス <6888>  385円 (+11円、+2.9%)

 アクモス <6888> [JQ]が続伸。同社はIT基盤の構築や金融情報ソフト開発などを展開、M&A戦略を推進する。ドローン関連株人気が盛り上がりをみせるなか、同社子会社のASロカスがドローンを活用した災害防止監視システムを開発していることから、関連有力株として人気化した格好だ。18年6月期は前期に続く増収増益基調を確保する見通しで、10%を超えるROEにも見直し余地がある。

■プレミアムW <2588>  853円 (+23円、+2.8%)

 プレミアムウォーターホールディングス <2588> [東証2]が反発。3月30日の取引終了後、エア・ウォーター <4088> と宅配水サービス事業全般において業務提携を締結したと発表しており、業績への貢献を期待した買いが入った。今回の提携は、両社グループの経験やノウハウを相互に活用し合うことが、今後の宅配水事業でより良いサービスの提供が行えると判断したとしており、宅配水のOEM提供や、ウオーターサーバーの供給、原材料などの共同調達および商品の共同配送などで提携するとしている。また今回の提携に伴い、エア・ウォーター子会社AW・ウォーター販売の「水源水事業」をプレミアムウォーターが新設する子会社PWリソースが譲り受けるとしている。

■生化学 <4548>  1,963円 (+23円、+1.2%)

 生化学工業 <4548> が続伸。3月30日、同社が18年3月期の連結経常利益を従来予想の37.5億円→52.5億円に40.0%上方修正。増益率が51.4%増→2.1倍に拡大する見通しとなったことが買い材料視された。国内医薬品の販売が減少し売上は計画を下回るものの、受取ロイヤリティが想定以上に増加したことで経常利益は大きく上振れする。

※2日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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