【特集】「コバルト」関連は需要拡大に伴う需給逼迫で関心集める<注目テーマ>
住友鉱 <日足> 「株探」多機能チャートより
1 5G
2 パワー半導体
3 人工知能
4 カジノ関連
5 全固体電池
6 半導体製造装置
7 量子コンピューター
8 電線地中化
9 仮想通貨
10 決済サービス
みんなの株式と株探が集計する「人気テーマランキング」で、「コバルト」関連が16位となっている。
コバルトは、単体では銀白色で鉄に似た光沢をもち、強磁性を示す。合金の成分として高速度鋼・耐熱鋼の特長を持ち、永久磁石などに利用される。酸化物はガラス・陶磁器の青色着色顔料となる。株式市場では、化合物半導体や磁石などの材料として取り上げられることが多い。最近、コバルト酸リチウムはリチウムイオン2次電池の正極材の素材として用いられ、携帯電話などの小型デジタル機器や電気自動車(EV)の急速な普及により需要が飛躍的に増大することが予想されている。
大幅な需要の拡大によってコバルトの需給が逼迫し、足もとの価格は2年前の3倍を超える水準に高騰している。そのなか、住友金属鉱山<5713>は銅やニッケル、コバルトなどの非鉄・レアメタル市況との株価連動性が高いことで知られている。
アサカ理研<5724>は、電子部品などから金や白金、コバルトなどの貴金属や希少金属を回収し精製するリサイクル業務を手掛けており、リチウムイオン電池からコバルトを低コストで回収できる技術を開発している。
また、松田産業<7456>は、太平洋セメント<5233>と共同で、使用済みリチウムイオン電池からコバルトなど金属資源を回収するリサイクル技術・システムを開発したことで評価されている。
同じく貴金属リサイクルを主力事業とするアサヒホールディングス<5857>は、今期の貴金属リサイクルの回収量が想定を上回っているのに加え、貴金属価格の上昇による採算向上も寄与し、2月1日に18年3月期通期の営業利益を125億円から137憶円(前期比6.7倍)に上方修正している。
出所:みんなの株式(minkabu PRESS)