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2018年02月25日19時30分

【特集】好業績続く、中小型株【低PER】銘柄リスト〔第2弾〕 32社選出 <成長株特集>

ヨータイ <日足> 「株探」多機能チャートより
 22日に配信した時価総額300億円以上3000億円未満の銘柄を対象とした「好業績続く、中小型株【低PER】銘柄リスト〔第1弾〕」に続き、時価総額が300億円未満の小型株を対象とする第2弾をお届けします。

 米長期金利の上昇に端を発した相場急落を受けて、日本株は投資指標面で割安感が強い状況が続いている。東証1部の予想PER(株価収益率)平均値は23日時点で15.1倍と1月末と比べて約2ポイントも低い水準にある。そこで本特集では、一巡した4-12月期決算で増益基調が続く企業のうち、予想PERが市場平均以下でこれから株価の水準訂正が期待される銘柄にスポットライトを当ててみた。

 下表では、時価総額100億円以上300億円未満の3月期決算企業(銀行を除く)を対象に、直近3ヵ月である10-12月期に経常利益が3四半期以上連続で前年同期を上回った銘柄をピックアップ。さらに、10-12月期の経常利益が前年同期比で20%以上増益、かつ予想PERが13倍を下回る32社を選び出し、10-12月期の増益率が高い順に並べた。表には四半期ベースの「増益連続期数」、4-12月期経常利益の通期計画に対する進捗割合を表す「対通期進捗率」も併せて記した。

 増益率トップは真空技術応用装置メーカーの昭和真空 <6384> [JQ]。10-12月期(第3四半期)は反射防止膜成膜装置を中心に光学装置の販売が急増したうえ、工場稼働率の向上やコスト削減も寄与し、経常利益は前年同期の7200万円から5億8700万円に急拡大して着地。業績好調を踏まえ、18年3月期の同利益を17期ぶりとなる過去最高益に上方修正し、期末一括配当も大幅増額修正した。

 2位はエンジンバルブで国内首位級のフジオーゼックス <7299> [東証2]。10-12月期は海外販売の拡大や三菱重工工作機械との統合効果などで経常利益は前年同期比3.8倍に膨らんだ。4-12月期同利益の通期計画に対する進捗率は92.6%に達しており、業績上振れが有力視される。3位の遊技用カード大手、ゲームカード・ジョイコホールディングス <6249> [JQ]は原価低減や販管費の削減といった構造改革が進み、採算が大きく改善した。同社は株主優待が手厚いことで知られており、権利確定日の3月末を前に優待狙いの買いが増えそうだ。

 4位のヨータイ <5357> は世界景気の回復を追い風に、鉄鋼や非鉄、電子部品向け耐火物の受注が大きく伸び、9四半期連続の増益を達成した。決算とあわせて通期の経常利益を2.4倍上方修正したことも評価され、株価は約21年ぶりの高値圏を快走、軟調相場が続く東京市場で異彩高となっている。続く5位はステンレス加工を主力とする日本金属 <5491> 。10-12月期は自動車用光モール向けをはじめ高付加価値品の販売が増加したほか、コスト削減や値上げ効果も利益拡大に貢献した。

 6位の藤田エンジニアリング <1770> [JQ]は産業設備の工事が順調に進捗したうえ、製造業向けの機器販売やシステム開発の受注も伸びた。指標面では予想PER7.8倍、PBR0.76倍、配当利回り2.28%と極めて割安感が強い。10位に入った道路舗装機械で国内トップの酒井重工業 <6358> はアフリカ向け建設機械供給プロジェクトの出荷が始まったことが業績高変化の要因となった。また、12位の綜研化学 <4972> [JQ]は主力の粘着剤が液晶ディスプレー関連用途を中心に販売が大きく伸びた。通期業績と配当予想の大幅上方修正も発表し、株価は約10年ぶりの高値圏に浮上したが、予想PER11.5倍と割安感は残っており、さらなる上値が期待される。

 そのほか、配当権利日を約1ヵ月後に控え、期末配当利回りが高水準にある、鳥羽洋行 <7472> [JQ](2.89%)、ナラサキ <8085> [東証2](2.48%)、As-meエステール <7872> (2.47%)、ヤマタネ <9305> (2.50%)は高配当が狙える銘柄としてマークしておきたい。

           ┌ 経常利益 ┐  増益  対通期 予想
コード 銘柄名    増益率 10-12月 連続期数 進捗率  PER
<6384> 昭和真空     715   587     4  80.5 11.4
<7299> フジオーゼ    276   552     4  92.6 10.8
<6249> GCジョイコ   182  1000     7  88.7 10.5
<5357> ヨータイ     135  1335     9  77.4  8.4
<5491> 日金属      129   940     8  81.7  8.7
<1770> 藤田エンジ    126   520     5  66.9  7.8
<7472> 鳥羽洋行     110   503     4  79.1 12.4
<6382> トリニ工    96.5   780     4  98.3 11.3
<9179> 川崎近海    94.9  1025     3  99.9 10.8
<6358> 酒井重     76.2  1207     5  87.4 12.3

<1939> 四電工     75.8   589     3  49.8 10.4
<4972> 綜研化学    63.6  1042     7  77.9 11.5
<6393> 油研工     63.0   621     4  87.2 12.1
<7247> ミクニ     62.3  1298     6  74.6  9.5
<4409> 東邦化     54.4   971     5  95.6 12.2
<4022> ラサ工     54.3   710     5  79.8 10.6
<4242> タカギセイコ  51.0   734     9  85.8 11.4
<4113> 田岡化     50.8   724     4  90.9 10.6
<7949> 小松ウオール  49.6   606     4  41.4 12.0
<9888> UEX     48.5   438     6  81.5  9.1

<5358> イソライト   43.5   894    11  91.7 11.8
<8085> ナラサキ    36.3   552     4  65.6  7.9
<7467> 萩原電気    34.0  1064     6  80.7 12.7
<3408> サカイオーベ  33.3   964     3  93.2  9.4
<7525> リックス    32.3   688     5  75.1 11.1
<1967> ヤマト     30.8  1067     3  83.5  9.6
<7872> Aエステール  28.6   693     6  71.0 12.1
<7715> 長野計器    26.4   990     5  83.8 12.0
<5807> 東特線     25.9   738     3  85.3 11.7
<6378> 木村化     22.9   247     4  81.1 12.1

<5013> ユシロ     21.7  1144     4  82.0 11.6
<9305> ヤマタネ    20.9  1262     5  87.7  8.6

※売上高、経常利益の単位は百万円。増益率、増収率は前年同期に比べた増加率、単位は%。
※対象条件について、「最終利益が経常利益の80%以上」の企業は、特別利益や税控除などにより一時的に最終利益がかさ上げされているケースが多いため、対象から除いた。

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