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2018年02月22日19時45分

【特集】好業績続く、中小型株【低PER】銘柄リスト〔第1弾〕 35社選出 <成長株特集>

フォスター <日足> 「株探」多機能チャートより
 米長期金利の上昇に端を発した相場急落を受けて、日本株は投資指標面で割安感が強い状況が続いている。東証1部の予想PER(株価収益率)平均値は21日時点で15.1倍と1月末と比べて約2ポイントも低い水準にある。そこで本特集では、一巡した4-12月期決算で増益基調が続く企業のうち、予想PERが市場平均以下でこれから株価の水準訂正が期待される銘柄にスポットライトを当ててみた。

 下表では、時価総額300億円以上3000億円未満の3月期決算企業(銀行を除く)を対象に、直近3ヵ月である10-12月期に経常利益が3四半期以上連続で前年同期を上回った銘柄をピックアップ。さらに、10-12月期の経常利益が前年同期比で20%以上増益、かつ予想PERが13倍を下回る35社を選び出し、10-12月期の増益率が高い順に並べた。表には四半期ベースの「増益連続期数」、4-12月期経常利益の通期計画に対する進捗割合を表す「対通期進捗率」も併せて記した。

 増益率トップは音響機器メーカーのフォスター電機 <6794> 。10-12月期(第3四半期)は昨年から生産を開始した主要顧客向けスマートフォン用ヘッドセットの出荷が本格化し、経常利益は前年同期比5.2倍の47.2億円に急拡大して着地。業績好調に伴い、通期の同利益を従来予想の60億円→95億円に58.3%上方修正し、年間配当も15円増額した。好決算を受けて株価は2月1日に上場来高値となる3465円をつけたあと、全体相場の急落とともに調整局面にある。22日現在の予想PERは11.9倍と割安感が強く、上昇トレンドへの復帰が期待される。

 3位の黄銅製品トップメーカーであるCKサンエツ <5757> [東証2]と4位の電線中堅、昭和電線ホールディングス <5805> はともに高水準の銅価格を背景に販売価格が上昇したことが収益を押し上げた。選出リストには、両社をはじめ資源価格の上昇が追い風となった銘柄が多く入った。

 5位のアルコニックス <3036> は商社機能と製造業を併せもつ非鉄金属の総合企業。10-12月期は半導体製造装置関連向け部品の好調や富士プレスの買収効果などで金属加工事業の収益が急拡大した。商社部門ではスマートフォン向け電子材料やレアアースが伸びたほか、非鉄市況の回復も大幅増益の要因となった。

 11位の三井金属鉱業 <5706> はフラットパネルディスプレー向け薄膜材料などの販売が好調で、10-12月期の経常利益は前年同期比78.5%増の155億円に拡大した。また、13位の大紀アルミニウム工業所 <5702> は自動車向けアルミ地金の販売が伸びたうえ、製品と原料の価格差が拡大したことも利益を押し上げた。

 製造業に目を移すと、2位の日本航空電子工業 <6807> はスマートフォンやFA関連向けのコネクターの販売が伸びたうえ、円安効果も利益拡大を後押しした。8位に入った富士機械製造 <6134> は電子部品実装機の好調が続いたほか、工作機械事業の業績が回復したことも寄与し、10-12月期の経常利益は2.1倍に膨らんだ。続く9位のティラド <7236> は米国を中心に自動車向け熱交換器の販売が急増し、7四半期連続の増益を達成した。

 15位のイハラサイエンス <5999> [JQ]は半導体・液晶製造装置関連の旺盛な設備投資需要を背景に、継ぎ手やクリーンバルブの受注が大きく伸びた。業績好調を踏まえ、今期の経常利益予想を11期ぶり最高益に上方修正し、配当も大幅増額修正している。そのほか、内需関連では決算発表後に大きく買われたあと、急落している日本調剤 <3341> やノジマ <7419> の見直し買いが期待される。

※25日(日)19時30分に「時価総額が300億円未満の銘柄を対象とする【第2弾】」を配信する予定です。ご期待ください。

           ┌ 経常利益 ┐  増益  対通期 予想
コード 銘柄名    増益率 10-12月 連続期数 進捗率  PER
<6794> フォスター    420  4722     4  91.5 11.9
<6807> 航空電子     314  6576     4  88.4 11.8
<5757> CKサンエツ   191  1404     4  72.8 11.6
<5805> 昭電線HD    185  1901     7  86.1  8.9
<3036> アルコニクス   138  2127     4  79.9 11.6
<1793> 大本組      123   539     4  95.3  9.8
<8084> 菱電商      121  1389     6  75.5 12.5
<6134> 富機製      105  5582     4  83.9 13.0
<7236> ティラド    80.6  1997     7  79.0 11.3
<9302> 三井倉HD   80.0  2230     3  98.1 11.2

<5706> 三井金     78.5  15510     6  80.7 11.4
<4215> タキロンCI  77.2  2997     5  87.5 11.6
<5702> 大紀ア     65.9  1697     8  78.3  7.9
<3341> 日本調剤    65.8  3353     3  81.5  9.8
<5999> イハラサイエ  54.0  1058     5  77.3 11.4
<8088> 岩谷産     50.8  9734     6  62.7 11.7
<7251> ケーヒン    43.6  8107     4  85.6 10.7
<7414> 小野建     42.7  2135     5  88.1  9.7
<8075> 神鋼商     42.1  2423     5  77.9  6.4
<1879> 新日本建    40.5  4002     3  74.9  7.0

<8137> サンワテク   38.3  1025     6  70.9 10.1
<4246> DNC     38.1  5817     3  85.0 11.4
<7246> プレス工    33.8  2923     3  84.6 11.5
<7292> 村上開明    33.2  2225     7  76.4  8.8
<7315> IJTT    32.9  2832     8  87.8  9.5
<7419> ノジマ     32.4  5560     5  77.4 11.7
<7220> 武蔵精密    31.4  4332     4  72.3 12.6
<5809> タツタ     30.1  1630     5  91.8 12.1
<1799> 第一建設    26.4  2026     3  86.0 10.5
<9882> イエロハット  24.7  4954     3  88.3 11.8

<9994> やまや     24.2  2959     3  93.6 12.5
<1871> PS三菱    23.9  2809     5   113 11.8
<9856> ケーユーHD  22.9  1641     6  95.9 10.8
<1821> 三井住友建設  22.6  7550     4  88.6  6.0
<8159> 立花エレ    20.1  1795     4  75.9 13.0

※売上高、経常利益の単位は百万円。増益率、増収率は前年同期に比べた増加率、単位は%。
※対象条件について、「最終利益が経常利益の80%以上」の企業は、特別利益や税控除などにより一時的に最終利益がかさ上げされているケースが多いため、対象から除いた。

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