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【注目】前週末23日に「買われた株!」総ザライ (2) ―本日につながる期待株は?―

オークネット <日足> 「株探」多機能チャートより
■gumi <3903>  1,111円 (+55円、+5.2%)

 gumi <3903> が急反発。グループ会社のエイリムは22日、スマートフォン向けRPG「ブレイブ フロンティア2(ブレフロ2)」のサービスを開始したと発表。前作の「ブレイブ フロンティア」は全世界で3300万ダウンロードを突破しており、新作への期待感が高まったようだ。また、gumiは同日、16年1月にリリースした、スマートフォン向けRPG「誰ガ為のアルケミスト」が222万ダウンロードを突破したことを明らかにしている。

■ヤマシン―F <6240>  1,366円 (+55円、+4.2%)

 ヤマシンフィルタ <6240> が大幅反発。23日付の日本経済新聞で「2018年3月期の連結営業利益は、前期の2.3倍の22億円程度になりそうだ」と報じられており、会社側の従来予想である17億5000万円を上回るとの観測が好材料視されたようだ。記事によると、インフラ投資を拡大している中国で建設機械の稼働時間が長くなり、フィルター補給品が好調だという。また、補給品だけではなく顧客企業の新車向けも伸びているとしている。

■オークネット <3964>  1,450円 (+51円、+3.7%)

 オークネット <3964> が5日続伸。資産運用世界大手、米フィデリティ傘下のFMRが22日付で財務省に変更報告書(5%ルール報告書)を提出した。報告書によると、FMRの同社株保有比率は5.25%→7.70%に増加した。これを受けて、需給思惑などから買いが先行しているようだ。

■オイシックス <3182>  3,830円 (+130円、+3.5%)

 オイシックスドット大地 <3182> [東証M]が大幅反発。22日、同社が3月31日現在の株主を対象に1→2の株式分割を実施すると発表したことが買い材料。最低投資金額が現在の2分の1に低下することから、株式流動性の向上と投資家層の拡大を期待する買いが向かった。

■TDK <6762>  9,650円 (+300円、+3.2%)

 TDK <6762> が大幅反発。23日付の日本経済新聞で「電気自動車(EV)向けの無線給電システムを自動車メーカーと共同開発する。2021年の実用化を目指す」と報じられており、これを好材料視した買いが入った。記事によると、TDKが開発する無線給電システムは磁気を使って路上に設置した送電コイルから車体の受電コイルに電力を伝送するという。米ワイトリシティ社の基礎技術を基に、TDKが培ってきた電磁ノイズを除去する独自技術などを活用して開発するとしている。

■ISID <4812>  2,682円 (+76円、+2.9%)

 電通国際情報サービス <4812> が6日ぶりに反発。同社の株価は、9日取引終了後に発表した18年12月期の堅調な業績予想を好感して、3連休明けの13日に急騰し、3035円の昨年来高値をつけたものの、その後は全体相場の軟調展開の影響もあり調整局面となっていた。ようやく、75日移動平均線(2561円=22日)を下支えとするタイミングで反発の兆しをみせはじめた。同社が9日に発表した18年12月期の経常利益は70億3400万円(前期比24.7%増)に拡大し、2期ぶりに過去最高益を更新する見通しとしている。今期は大手金融機関をはじめとする金融ソリューション部門や、製造業向けのエンジニアリングソリューション部門を中心に受注が伸びる見通し。研究開発や人材への投資拡大を、増収効果と利益率の改善で吸収し大幅増益を計画している。

■武蔵精密 <7220>  3,820円 (+100円、+2.7%)

 武蔵精密工業 <7220> が3日ぶりに反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が22日付で同社の投資判断「オーバーウエイト(強気)」を継続し、目標株価を3900円→4300円に増額したことが買い材料視された。リポートでは、良好な市場環境や日米での新規受注獲得などを背景に、中長期的な業績拡大余地は引き続き大きいと報告。19年3月期からは独ハイグループの業績貢献本格化、ハイ社との共同での受注活動における引き合いも強いとみられ、中長期的にさらなる業績拡大も見込めると指摘。同証券では20年3月期にかけて2ケタ増益の継続を予想しており、現状の株価は評価不足と考えている。

■国際石開帝石 <1605>  1,324円 (+27.5円、+2.1%)

 国際石油開発帝石 <1605> 、石油資源開発 <1662> などの資源関連やJXTGホールディングス <5020> など石油元売り企業の株価が軒並み反発に転じた。原油先物市況が上昇基調にあり、前日は1ドル9セント高の1バレル=62ドル77セントと大幅高、これを受けて米国株市場では、シェブロンやエクソンモービルなどのエネルギー関連株が上昇しNYダウ上昇に貢献した。東京市場でも、原油市況高が株価刺激材料となる資源開発や石油セクターにリバウンド狙いの買いが流入した。

■住友鉱 <5713>  5,136円 (+104円、+2.1%)

 住友金属鉱山 <5713> が続伸。LME銅価格は2月9日に1トン当たり6700ドル台まで下押したものの、2月12日以降は急速な切り返しをみせ、足もとは7100ドル台まで回復。またニッケル価格も同様に2月12日以降急速に水準を切り上げ、直近1万3800ドル台と数年来の高値圏に再浮上している。この銅やニッケル価格の上昇に加え、最近はスマートフォンや電気自動車(EV)向けで高水準の需要があるコバルトの需給が逼迫、足もとの価格は2年前の3倍を超える水準に高騰しており、これが株式市場でも強く意識され始めた。そのなか同社株は銅やニッケル、コバルトなど非鉄・レアメタル市況との株価連動性が高いこともあって、先高期待が醸成されている。

■HIS <9603>  3,930円 (+60円、+1.6%)

 エイチ・アイ・エス <9603> が反発。同社は22日、台湾のオンライン旅行会社であるKKdayに出資したと発表。これが買い手掛かりとなったようだ。KKdayは、東アジアや東南アジアを中心に体験型オプショナルツアー・プラットフォームを運営。旅行先での体験ツアー商品に特化し、80ヵ国500都市で1000種類を超える商品を取り扱っている。HISはKKdayへの出資により、自社が持つ豊富なツアー商品のオンライン展開の加速や、KKdayのビッグデータを利用したデジタルマーケティングの活用を見込んでいる。

■SCSK <9719>  4,355円 (+60円、+1.4%)

 SCSK <9719> は朝安後プラス圏に浮上。SMBC日興証券は22日、同社株の投資評価を「1」から「2」へ引き下げた。目標株価は5500円から4700円に見直した。事業構造強化には時間がかかることを、評価引き下げ要因に挙げている。同社は第3四半期決算の発表時に18年3月通期の業績予想を見直し、連結営業利益を従来予想の360億円から340億円(前期比0.8%増)に下方修正した。事業投資関連の費用が増加したほか、金融業向け大型システム開発の立ち上がりが遅れたことなどが響く。これを受け、同証券では18年3月期の同利益を338億円と予想、19年3月期の同利益も従来予想の391億円から370億円に見直している。

■ディー・エヌ・エー <2432>  1,933円 (+22円、+1.2%)

 ディー・エヌ・エー <2432> が高い。同社は23日、日産自動車 <7201> と無人運転車両を活用した共同開発中の新交通サービス「Easy Ride(イージーライド)」の実証実験を3月5日から横浜市で開始すると発表した。この実証実験では、自動運転技術を搭載した実験車両に一般モニターを乗せ、日産グローバル本社から横浜ワールドポーターズまでの合計約4.5キロメートルのコースを往復運行。実験を通じて「Easy Ride」のサービス仕様の評価・確認を行い、新しい交通サービスの実現を目指すとしている。

※23日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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