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【市況】今週の【早わかり株式市況】 小幅続伸、方向感に乏しい展開も中小型株の物色人気続く

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

 今週の株式市場は、日経平均株価が小幅続伸。全般は方向感に乏しい展開だったものの、中小型株の物色人気は続いた。

 週初の19日は為替の円高一服が好感され終始買い優勢の展開だった。後場には先物主導で一段高となり日経平均は3日続伸し2万2000円大台を回復、ほぼ高値引けとなった。3日間の上げ幅は1000円近くに達した。

 翌20日は前日の米国株市場が休場となる中、欧州株安を引き継ぐ形で主力株を中心に利益確定売りに押され、日経平均は4日ぶりに反落した。ただ、中小型株への物色意欲が強く東証1部の値上がり銘柄数は値下がりを上回った。21日は為替市場で円安が進んだことを受け買い先行。後場には一時急速に値を消す場面もあったが、大引けにかけて買い戻される方向感に欠ける展開だった。22日は米長期金利の上昇と為替が円高方向に振れたことでリスク回避の売りが優勢となり反落した。

 週末の23日は前日のNYダウ高に追随する形で買い優勢となり、日経平均は徐々に下値を切り上げる展開が続きこの日の高値圏で着地した。

 日経平均株価は、前週比172円(0.79%)高の2万1892円と小幅に2週続伸して取引を終えた。週間の値幅は526円と、前週の916円から縮小した。


 来週も主力株が手掛けづらく方向感に乏しい展開が想定される。ただ、個人を中心に物色意欲が強い中小型株の人気は続きそうだ。

 重要イベントとしては、国内では28日朝に発表される1月鉱工業生産指数や3月1日朝に発表される10-12月期法人企業統計調査が注目される。海外では27日発表の米国2月CB消費者信頼感指数や28日発表の中国2月製造業PMIに注視が必要だろう。


◆マーケット・トレンド(2月19日~23日)

【↑】   2月19日(月)―― 428円高・2万2000円台回復、円高一服で買い加速
 日経平均 22149.21( +428.96)  売買高12億9080万株 売買代金 2兆3256億円

【↓】   2月20日(火)―― 4日ぶり反落、主力株中心に利益確定売りが優勢
 日経平均 21925.10( -224.11)  売買高12億3682万株 売買代金 2兆2390億円

【↑】   2月21日(水)―― 反発、方向感欠く展開も引けにかけ買い戻し
 日経平均 21970.81(  +45.71)  売買高13億8202万株 売買代金 2兆6862億円

【↓】   2月22日(木)―― 反落、米金利上昇や円高でリスク回避の売り優勢
 日経平均 21736.44( -234.37)  売買高13億4948万株 売買代金 2兆5902億円

【↑】   2月23日(金)―― 反発、NYダウ高に追随し終始買い優勢
 日経平均 21892.78( +156.34)  売買高11億9800万株 売買代金 2兆2514億円

◆セクター・トレンド(2月19日~23日)

(1)日経平均は小幅高も、全33業種中28業種が上昇
(2)その他製品が業種別上昇率トップ、前週に続き任天堂 <7974> が牽引
(3)大林組 <1802> など建設、三井倉HD <9302> など倉庫といった内需株の一角が買われた
(4)三菱重 <7011> など機械、日立 <6501> など電機といった輸出株は堅調
(5)東邦鉛 <5707> など非鉄、三菱ケミHD <4188> など化学といった素材株も上昇
(6)郵船 <9101> 、商船三井 <9104> など海運株は6週ぶりに反発
(7)金融株はオリックス <8591> などその他金融が大幅反発も
  三菱UFJ <8306> など銀行、東京海上 <8766> など保険、証券はさえない


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