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【市況】【↑】日経平均 大引け| 反発、方向感欠く展開も引けにかけ買い戻し (2月21日)

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

日経平均株価
始値  21942.42
高値  22130.58(12:31)
安値  21836.73(13:16)
大引け 21970.81(前日比 +45.71 、 +0.21% )

売買高  13億8202万株 (東証1部概算)
売買代金 2兆6862億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は反発、売り買い交錯で方向感欠くもプラス圏着地
 2.NYダウ大幅反落でも円安進行が輸出株中心にポジティブ材料に
 3.後場寄り一段高の後は急速に値を消し、大引けにかけ買い戻し
 4.株価指数先物を絡めた裁定売買が不安定な地合いを助長
 5.円安追い風に電機セクターが高い一方、金融関連に売り目立つ

■東京市場概況

 3連休明けの米国市場では、NYダウは254ドル安と7日ぶりに反落。決算に対する失望でウォルマートが急落したことをきっかけに利益確定売りが優勢となった。

 東京市場では買いが先行したが上値は重く、日経平均株価は途中値を消しマイナス圏に。大引けにかけて買い直される展開となり、結局プラス圏で着地した。

 21日の東京市場は、売り買いが交錯し方向感の定まらない展開となった。朝方は買いが優勢で前引け時点では約140円上昇。後場寄りに一段高となり2万2100円台まで買われたが、その後は急速に値を消し前日終値を下回った。大引けにかけ再度買い戻され結局プラス圏で着地した。前日の米国株市場ではNYダウが急反落したものの、外国為替市場で1ドル=107円台後半の推移と円安に振れたことが輸出株中心に追い風となった。インデックス売買に振り回された部分もあり、株価指数先物に絡む裁定取引が全体相場に影響を与えた。電機セクターが強い動きをみせたが、一方で保険、証券、銀行など金融関連株に売りが目立った。

 個別では、ソニー<6758>が高く、任天堂<7974>、ブイ・テクノロジー<7717>も買われた。ショーワ<7274>、ヤマシンフィルタ<6240>が値を飛ばしたほか、日本カーボン<5302>も大幅高。フィックスターズ<3687>も物色人気となった。日本エスコン<8892>、豊和工業<6203>が急伸、ヨータイ<5357>、CKD<6407>、インベスターズクラウド<1435>なども買いを集めた。
 半面、ソフトバンクグループ<9984>が冴えず、SUMCO<3436>も軟調、三菱商事<8058>も売りに押された。大日本住友製薬<4506>が大幅安、フィールズ<2767>、西尾レントオール<9699>などの下げも目立つ。ベクトル<6058>、enish<3667>が値を下げ、新生銀行<8303>も安い。曙ブレーキ工業<7238>、GMOインターネット<9449>も下落した。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035> 、ファストリ <9983> 、ユニファミマ <8028> 、TDK <6762> 、トレンド <4704> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約42円。
 一方、マイナス寄与の上位5銘柄はソフトバンク <9984> 、中外薬 <4519> 、大日本住友 <4506> 、KDDI <9433> 、アステラス <4503> 。押し下げ効果は約22円。

 東証33業種のうち上昇は14業種。上昇率の上位5業種は(1)ガラス土石製品、(2)電気機器、(3)その他製品、(4)機械、(5)パルプ・紙。一方、下落率の上位5業種は(1)保険業、(2)証券商品先物、(3)銀行業、(4)医薬品、(5)卸売業。

■個別材料株

△ヤクルト <2267>
 三菱UFJMS証券が「オーバーウエート」に引き上げ。
△日本和装 <2499> [東証2]
 中国アリババのサイトで日本文化体験アクティビティを販売。
△ユニカフェ <2597>
 1.7%を上限に自社株買いを実施。
△メディアス <3154>
 1→3の株式分割、株主優待を拡充。
△大和コン <3816> [JQ]
 業界初のウオークスルー型RFID会計ソリューション実証実験に参加。
△免疫生物研 <4570> [JQG]
 生命科学インスティテュートと新規抗体の販売契約締結。
△ラクオリア <4579> [JQG]
 名古屋大学に産学協同研究センターを設置。
△ジェイリース <7187> [東証M]
 東証1部へ昇格決定、配当1円増額。
△日本創発G <7814> [JQ]
 8.68%を上限に自社株買いを実施。
△イー・ギャラ <8771>
 平塚信用金庫と売掛債権保証サービスの紹介で提携。

▼フィールズ <2767>
 今期経常を一転赤字に下方修正。
▼バルニバービ <3418> [東証M]
 今期経常を一転15%減益に下方修正。

 東証1部の値上がり率上位10傑は(1)メディアス <3154> 、(2)ショーワ <7274> 、(3)高千穂交易 <2676> 、(4)ヤマシン―F <6240> 、(5)ノーリツ鋼機 <7744> 、(6)カーボン <5302> 、(7)酒井重 <6358> 、(8)三機サービス <6044> 、(9)日エスコン <8892> 、(10)豊和工 <6203> 。
 値下がり率上位10傑は(1)大日本住友 <4506> 、(2)フィールズ <2767> 、(3)インプレス <9479> 、(4)ワイヤレスG <9419> 、(5)メック <4971> 、(6)Nフィールド <6077> 、(7)西尾レント <9699> 、(8)大東建 <1878> 、(9)鈴木 <6785> 、(10)大真空 <6962> 。

【大引け】

 日経平均は前日比45.71円(0.21%)高の2万1970.81円。TOPIXは前日比0.84(0.05%)安の1761.61。出来高は概算で13億8202万株。東証1部の値上がり銘柄数は1087、値下がり銘柄数は897となった。日経ジャスダック平均は4067.85円(22.79円高)。

[2018年2月21日]

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